「Shared joy is a double joy, shared sorrow is half a sorrow.」-Swedish proverb(スウェーデンのことわざ)

人間関係
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意味=「分けた喜びは二重の嬉しさ、分けた悲しみは半分の悲しさだ。」

スウェーデンのことわざ

「Shared joy is a double joy, shared sorrow is half a sorrow.」-Swedish proverb

「シェアードジョイ イズ アダブルジョイ、シェアードサロウ イズ ヘルフアサロウ。」

スウェーデンはヨーロッパの北方のスカンジナビア半島にある国で、国土は日本の1,2倍ほどですが、人口は1000万人ほどと、東京都の人口と同じくらいです。

民主主義において先進的な国と言われ、報道の自由度、国民の幸福度が上位に位置する国であり、高い税金と引き換えに手厚い社会福祉を行っており、その国家運営は世界から注目されています。

大学までの学費や出産費用、18歳以下の医療費が無料で、育児休暇が480日取れたりなど、社会保障が充実している国です。

スウェーデン発祥の会社は、イケアやH&M、アストラゼネカなどがあり、著名な出身者は、セリエAで活躍するイブラヒモビッチや、若くして亡くなってしまったミュージシャンのアヴィーチー、ダイナマイトを開発してノーベル賞を創立したアルフレッド・ノーベル、ハリウッドでも活躍した女優のイングリッド・バーグマンなどがいます。

そんなスウェーデンの、人間関係に関することわざです。

原文は、スウェーデン語で「Delad glädje är dubbel glädje, delad sorg är halverad sorg.」となっていて、なんとなく英語と似ているのが面白いですね。

共有する、ということの良さを教えてくれているような名言です。

何か悲しいことがあった時、誰かに話しただけで少し気が軽くなった気がしたり、喜びも誰かに伝えることでその人も嬉しくなったりと、生きる上での人間の心理を説いているようです。

共有する、ということを大事にするヨーロッパの人達らしいことわざとも言えますね。

文の構造

「A is B, C is D.」=「AはBだ、CはDだ。」

「A」=「Shared joy」

「B」=「a double joy」

「C」=「shared sorrow」

「D」=「half a sorrow」が入ります。

「Shared joy is a double joy」とは?

「shared joy is~」=「共有された喜びは~」という意味になります。

「share(シェア)」=「共有する、分ける、参加する」という意味の動詞、「分け前、分担、役割、株、市場占有率」という意味の名詞です。

「shared」は、「share」の過去分詞形として使われ、形容詞の役割をしています。

「share(原形)」→「shared(過去形)」→「shared(過去分詞)」と規則的に変化します。

見分け方は、文頭に過去形が来ることは英語のルール上ない事なので、必然的に過去分詞だ、と分かります。

過去分詞形が形容詞として使われることはよくあるので、注意しましょう。

例えば、

「Broken window」=「壊れた窓」

「Grilled beef」=「焼いた牛肉(火の上やオーブンで)」

「Made in Japan」=「日本製」

など、過去分詞形が形容詞として働き、丸ごと一つの大きな名詞の様に使われることがあります。

意外に、よく聞く言葉の中に過去分詞形が使われているので、意識していくようにしましょう。

「shared~」=「共有された~」という意味になります。

「joy(ジョイ)」=「喜び、喜びの種、嬉しいこと、成功」という意味の名詞、「喜ぶ、喜ばせる」という意味の動詞です。

この文では、数えられない「喜び」という概念として使われているので、「the」も「a」もついていません。

「shared joy」=「共有された喜び」という意味になります。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「shared joy is~」=「共有された喜びは~」という意味になります。

「a double joy」=「ある二倍の嬉しいこと」という意味になります。

「a」=「一つの、ある」という意味の不定冠詞で、名詞の前に付きます。

「double(ダブル)」=「二倍の、二重の、二人用の、対の、大きい、強い、裏表のある、偽りの、曖昧な」という意味の形容詞、「二倍になる・する、兼務する、二役務める、曲がる、身をかわす、駆け足で行く、折り曲がる」という意味の動詞、「倍、代役、折り返し、折り重なり、生き写し、ぺてん、駆け足、逆走、二塁打」という意味の名詞です。

「a joy」=「ある嬉しいこと」という意味になります。

この「joy」は前述の「喜び」という概念ではなく、「嬉しいこと」という数えられる意味で使われているので、「a」が付いています。

「a double joy」=「ある2倍(二重)の嬉しいこと」という意味になります。

ダブルなのに「a」がつくのか?と思うかもしれないですが、2つで1つなので、「a」はそのままついています。

「a double ~」という表現は、

「a double bed」=「ダブルベッド(二人用の広めのベッド)」

「a double meaning」=「二重の意味」

「a double burger」=「ダブルバーガー(二重のハンバーガー)」などと使えます。

「shared joy isa double joy」=「共有された喜びは、ある2倍の嬉しいことだ」という意味になります。

過去分詞形とは?

動詞には、原形(take)と過去形(took)ともう一つ、過去分詞形(taken)というものがあります。

過去形は分かりやすいですが、過去分詞形とは一体何か?というと、「~される、~された」、「~したことがある、~してきた、~している(継続して)」という事を言うために、動詞自体を変化させた形のことです。

日本語だと、「走る」という原形を、「走った」という過去形以外に、「走らされた」「走ったことがある」「走ってきた」「走っている(継続して)」と変化させますが、日本語だと、動詞自体は変わらず、後ろにくっつく言葉だけ変化させているように感じるでしょう。

もちろん、多少動詞も変化はしていますが、ほとんど後ろの変化形が重要で、それさえ知っていれば、ほぼ全てに応用出来る感覚を持っていると思います。

しかし、それは日本語があまりにも柔軟すぎるので成り立つ話で、英語だとそれが出来ず、動詞自体を変化させ、さらに「be動詞」をくっつけたり、「have」をくっつけたりしないと、「原形」と「過去形」以外の表現が出来ないために、「過去分詞」という動詞の変化が存在している訳です。

その変化の仕方も、通常であれば、後ろを「ed」の形にしたものが、過去形と過去分詞形の両方の変化になりますが、上記の「take」の様に、不規則に変化する動詞があります。

例えば、

「play」(原形)→「played」(過去形)→「played」(過去分詞)、という変化が通常ですが、

「take」(原形)→「took」(過去形)→「taken」(過去分詞)や、

「buy」(原形)→「bought」(過去形)→「bought」(過去分詞)というようなものがあります。

これら不規則に変化する動詞は、「不規則動詞」と呼ばれ、この変化形は、もうその都度暗記していくしかありません。

何が規則的に変化し、何が不規則に変化するのか、何度も何度も使っていくうちに染み込んでいくものなので、最初から全て覚える必要は全くありません。

過去形と過去分詞形が同じ形の時の見分け方も、しだいに言葉の並び方や文脈などで分かってくるので、大丈夫です。

この「過去分詞形」というものが存在すること、そしてその使い方を知っていけば、英語の表現の幅がぐっと広がるので、ぜひ少しづつでも理解を深めていきましょう。

余談ですが、こういうのって面倒くさいシステムだなあと思うかもしれませんが、日本人が英語を学ぶより、外国人の人が日本語を学ぶことの方が、はるかに難しいです。

例えば、

「食べる」→「食べた」→「食べられた(受け身)」と変化するとして、

「走る」→「走った」→「走られた(受け身)」

「住む」→「住んだ」→「住まれた(受け身)」となります。

なぜ、「走った」は「走た」ではないのか、「食べた」は「食べった」ではダメなのか、「住んだ」は「住むた」ではないのか、なぜ「ん」が出てきて「だ」と濁点が付いたのか、「住まれた」は「住まられた」ではダメなのか、など、日本語は動詞の後ろにつく言葉が、不規則変化のオンパレードになっています。

それを一から覚えることに比べたら、英語の不規則動詞や文法などを覚えることは、それほど大変な事ではないとも考えられます。

世界で指折りの難しい言語をマスターしているあなたが、英語をマスター出来ないはずはありません。

そう思って、一緒に頑張っていきましょう。

「shared sorrow is half a sorrow」とは?

「shared sorrow is~」=「共有された悲しみは~」という意味になります。

「sorrow(サロウ)」=「悲しみ、悲しみ(の元)、悲しいこと、後悔、悲痛、不幸」という意味の名詞、「悲しむ、嘆く」という意味の動詞です。

前述の「shared~」と同じなので、

「shared sorrow」=「共有された悲しみ」という意味になります。

「joy」の時と同じく、「the」や「a」はついていません。

「shared sorrow is~」=「共有された悲しみは~」という意味になります。

「half a sorrow」=「半分の悲しいこと」という意味になります。

「half(ヘルフ)」=「半分の、約半分の、不十分な」という意味の形容詞、「半分、約半分、なかば、半額切符」という意味の名詞、「半分、約半分、かなり、ほとんど」という意味の副詞です。

「half an hour」=「30分(1時間の半分)」、「half a cake」=「半分のケーキ」などと使えます。

「a sorrow」=「ある悲しいこと」という意味になります。

「half a sorrow」=「ある半分の悲しいこと」という意味になります。

「shared sorrow is half a sorrow」=「共有された悲しみは、ある半分の悲しいことだ」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「Shared joy isa double joy,shared sorrow is half a sorrow.

=「共有された喜びは2倍の嬉しいことだ、共有された悲しみは半分の悲しいことだ。」という意味になります。

日本語で言うよりも、英語の文の方が小気味良く言うことが出来ます。

ぜひ声に出して言ってみましょう。

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