「Success is not final, failure is not fatal. It is the courage to continue that counts.」-Winston Churchill(ウィンストン・チャーチル)

負けない気持ち
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意味=「成功は最終形ではない、失敗は致命的ではない。重要なのは、やり続ける勇気だ。」

ウィンストン・チャーチルの名言

「Success is not final, failure is not fatal. It is the courage to continue that counts.」-Winston Churchill

「サクセス イズナットゥ ファイナル、フェイラー イズナットゥ フェイタル。イティイズ ダケリッジ トゥカンティニュー ダットカウンツ。」

イギリスの元首相であり、数々のウィットに富んだポジティブな名言を残し、ノーベル文学賞を受賞した作家でもあるウィンストン・チャーチルの名言です。

ドイツでヒトラーが台頭してきた時には、ユダヤ人を迫害するのはおかしいと、党内の風潮に反して主張し続けました。

その歯に衣着せぬ物言いで疎んじられ、10年以上も自身の政党内で孤立しましたが、首相に返り咲くと、その後次々と各国との戦争に参戦することになります。

ナチスが勢力を伸ばし、イギリスが陥落の危機に瀕しても、ナチスとの和平を拒み、闘うことを選びました。

日本とも戦争で闘うことになってしまいますが、日本とは戦いにならないよう努めていたと言われ、戦後は反日感情が高かったイギリスにおいて、日本の皇室の訪英を許可し、日本のイメージ回復に努めました。

孤立したり、長年戦争に関わったり、その生涯において打ちのめされる瞬間は多々あったことだと思います。

そんなチャーチルの、負けずに進んでいく気持ちがこもった強い言葉です。

誰しも、成功したら満足して、失敗したら落ち込んで、どっちに転んでも歩みを止めてしまうことはあるかもしれません。

しかし、どっちにしろ止まってはいけないんだ、とチャーチルは鼓舞してくれています。

前半は、「final」、「failure」、「faital」と似た語感の言葉が並び、韻を踏んでいるようにも聞こえる、小気味の良い文になっています。

文の構造

「A is not B, C is not D. It is E that F.」=「AはBではない、CはDではない。Fなのは、Eだ。」

「A」=「Success」

「B」=「final」

「C」=「failure」

「D」=「fatal」

「E」=「the courage to continue」

「F」=「counts」が入ります。

「Success is not final, failure is not fatal」とは?

「success is not final」=「成功は最終ではない」という意味になります。

「success(セクセス)」=「成功、うまくいくこと、成功者」という意味の名詞です。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「final(ファイナル)」=「最終の、決定的な、目的の(文法において)」という意味の形容詞、「最後のもの、決勝戦、最終戦、最終版(新聞の)」という意味の名詞です。

「ファイナルファンタジー」など、「ファイナル」は日本でも比較的聞く言葉ですね。

「success is not final」=「成功は最終ではない」という意味になります。

「failure is not fatal」=「失敗は致命的ではない」という意味になります。

「failure(フェイラー)」=「失敗、怠慢、不履行、落第、衰弱、破産、故障、不足」という意味の名詞です。

「fatal(フェイタル)」=「宿命の、取り返しのつかない、重大な、致命的な、運命を決める」という意味の形容詞です。

「failure is not fatal」=「失敗は致命的ではない」という意味になります。

「success is not final, failure is not fatal」=「成功は最終ではない、失敗は致命的ではない」という意味になります。

「success」も「failure」も名詞ですが、抽象的な概念なので、「the」も「a」もついていません。

「It is ~ that」とは?

「It is the courage to continue that counts.」という文は、

「It is~that」という文と、「The courage to continue counts.」という文がくっついたものになっています。

これは、「It is~that」という形を使った強調構文と呼ばれる言い回しで、まずはその強調構文から説明したいと思います。

「It is~that」の強調構文とは?

強調構文とは、強調したい部分を「It is」と「that」の中に挟み込む、という特殊な言い回しのことです。

挟み込むことで、言いたいことがより明確に強く相手に伝えることが出来ます。

「it(イットゥ)」=「それ」という意味の代名詞です。

「It is~」=「それは~だ」という意味になります。

「that(ダット)」=「理由・結果・目的」などの用途で使われる接続詞、「あれ、それ、あの人」という意味の関係代名詞、「あの、その」という意味の形容詞、「そんなに」という意味の副詞でもあります。

通常は、

「It is true that he won the game.」=「彼がそのゲームに勝ったのは本当だ。」などと使われます。

これは、「彼がそのゲームに勝った」という長い主語を「It」で置き換えている、「形式主語」と呼ばれるもので、特に強調している訳ではありません。

しかし、今回の文は、上記でも述べた通り、強調したい部分を「It is」と「that」の中に強引に挟み込みます。

例えば、

「He cooks dinner.」=「彼は夕食を作る。」という普通の文があった時、

「It is he that cooks dinner.」=「夕食を作るのはだ。」

「It is dinner that he cooks.」=「彼が作るのは夕食だ。」と、青字を強調した文を作ることが出来ます。

普通の「It is ~that」の文との見分け方は、「It is ~that」を文から取り除いても、文章が成り立てば、強調構文で、成り立たなければ形式主語となります。

上記の二つの文は、「It is ~that」を除いても、

「He cooks dinner.」=「彼は夕食を作る。」

「Dinner he cooks.」=「彼が作る夕食。」と、文章が成り立つので、強調構文と分かります。

今回は、「The courage to continue counts.」という文を「It is ~that」で強調した文になっています。

「the courage to continue counts」とは?

強調する前の、「The courage to continue counts」について説明します。

「the courage」=「その勇気」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「courage(ケリッジ)」=「勇気」という意味の名詞です。

「the courage」=「その勇気」という意味になります。

漠然とした「勇気」ではなく、「~する勇気」と言いたいので、特定する「the」がついています。

「to continue」=「続けるため」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は不定詞として使われています。

「continue(カンティニュー)」=「続く、続ける、続けて言う、~し続ける、引き続き~する、とどまる、引きとどまらせる」という意味の動詞です。

「コンティニュー」はゲームなどでよく聞くことがありますね。

「to continue」=「続けるための」という意味になります。

「the courage to continue」=「続けるためのその勇気」という意味になり、この文の主語になっています。

ここで、不定詞について説明したいと思います。

不定詞とは

動詞の原形に「to」が付くことで、名詞・形容詞・副詞的な用法が出来て、「~すること」、「~するため(に、の)」という意味になるルールのことです。

今回は、「the courage to continue」の部分ですね。

例えば、「to swim」=「泳ぐこと、泳ぐため(に、の)」という意味になります。

「~すること」という意味は、動名詞と同じですね。

「to swim」=「swimming」=「泳ぐこと」という同じ意味になります。

しかし、「~すること」と「~するための」と、どちらかの意味なのかというのは、文脈を見て判断していくことになります。

大きく意味が違うので、パッと見でどちらか分かるようになっていきます。

今回は「~するための」という意味で使われています。

「the courage to continue counts」=「続けるためのその勇気は重要だ」という意味になります。

「count(カウントゥ)」=「数える、計算する、順に数えて言う、数に入れる、~とみなす、重きをなす、重要・大切である、当てにする、~の価値がある」という意味の動詞、「計算、票計算、総計、問題点、カウント(スポーツ)」という意味の名詞です。

今回は、「重きをなす、重要・大切である」という意味で使われています。

「数える」という意味からは想像しづらいかもしれませんが、この意味も覚えておきましょう。

「重要だから数える、数えるほど重要だ」と連想するといいかもしれません。

「~count」=「~は重要だ」という意味になります。

今回は、主語が「the courage to continue」と単数になっているので、「s」がついて「counts」になっています。

「the courage to continue counts」=「続けるためのその勇気は重要だ」という意味になります。

「It is the courage to continue that counts.」とは?

いよいよ、「It is~that」と、「The courage to continue counts.」をくっつけます。

「the courage to continue」=「続けるためのその勇気」を強調したいので、間に挟んで、

「It is the courage to continue that counts.」=「重要なのは、続けるためのその勇気だ。」となります。

「It is the courage to continue that counts.」=「重要なのは、続けるためのその勇気だ。」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「Success is not final, failure is not fatal It is the courage to continue that counts.」

=「成功は最終ではない、失敗は致命的ではない。重要なのは、続けるためのその勇気だ。」という意味になります。

ぜひ、チャーチルになったつもりで、声に出して読んでみて下さい。

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