意味=「私はボディビルで生き残るはずであることをよく知っている。なぜなら、私の筋肉がノーと言う時、私はイエスと言うからだ。」
アーノルド・シュワルツェネッガーの名言
「 I do know that I am going to survive in bodybuilding, because when my muscles say No, I say YES!」-Arnold Schwarzenegger
「アイドゥノウダットゥ アイアム ゴウイングトゥ サーヴァイヴ インバディビルディング、ビコウズ ウェンマイマッスルズセイノウ、アイセイイエス。」
アメリカのアクション俳優であり、元政治家、ボディビルダーのアーノルド・シュワルツェネッガーの名言です。
オーストリアに生まれたアーノルドは、幼いころからサッカーや陸上、水泳など様々なスポーツをこなし、15歳の頃からボディビルを始め、10代の頃からジュニアの大会で優勝したり、大会上位に食い込むなど頭角を現し、18歳の頃に徴兵制で戦車隊に配属されますが、20歳でミスターユニバースという大会で史上最年少優勝を果たします。
ボディビルを学ぶために21歳でアメリカに移住してトレーニングを重ね、ミスター・オリンピアというボディビルの世界最高峰の大会で6年連続優勝という偉業を達成します。
その後は、ウィスコンシン大学やUCLA大学で学業を学び、トレーニングも継続しながら俳優として少しづつキャリアを重ねていき、35歳の時に公開された主演映画「コナン・ザ・グレート」がヒットし、その後は「ターミネーター」や「コマンドー」、「プレデター」など、次々とアクションヒット作に恵まれ、スター街道を登っていきます。
若い頃から政治に興味があったアーノルドは、56歳の時にカリフォルニア州の知事に当選し、約7年知事も勤めています。
その鍛え上げられた肉体を映画で見た人は、誰しも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?
シュワちゃんは、まさにアメリカンドリームを体現した代表的な人物といっても過言ではないかもしれません。
そんなアーノルドの強い気持ちが感じられる名言です。
1977年、アーノルドが30歳の時に「Muscle Builder & Power」という雑誌に語ったインタビュー内の、最後の一文が上記の名言です。
インタビュー内容は、具体的なトレーニング方法や理論などと共に、小さい目標を設定したり、飽きずに続けるためにどうするか、集中することの大事さなど、いかに心の持ちようが大事かも語っています。
鍛えることには障壁があり、筋肉自体の痛みや疲労、手の痛みや息切れが先に来てしまい、筋肉にしっかり刺激を与えるより前にトレーニングを止めてしまうことが多いと言っています。
「fatigue(疲労)」 と「exhaustion(枯渇、疲労困憊)」は違っていて、「疲労」の状態では、筋肉はまだ余力を隠しているので、それを出し切り、「枯渇、疲労困憊」の状態に行くことが大事である、と語っています。
そのためにいかにトレーニングを工夫し、どう筋肉と闘うのか、ということが、まるで筋肉が人であるかのようなユニークな捉え方で語られています。
やみくもにただ筋肉をいじめるのではなく、筋肉の特性を知った上で、休もうとする筋肉にYesと言う、ということなので、ただの根性論でもない感じが良いですね。
自身に満ち溢れた、実に前向きな言葉ですね。
文の構造
「I do know that A, because B」=「私はAということをよく知っている、なぜならBだからだ。」
「A」=「I am going to survive in bodybuilding」
「B」=「when my muscles say No, I say YES!」が入ります。
「 I do know that I am going to survive in bodybuilding」とは?
「I do know that~」=「私は~ということをよく知っている」という意味になります。
「I(アイ)」=「私(は、が)」という意味の代名詞であり、「私、自我、我」という意味の名詞でもあります。
「do(ドゥ)」=「する、やる」という意味の動詞です。
「know(ノウ)」=「知る、知っている、経験する、理解している」という意味の動詞であり、「熟知」という意味の名詞でもあります。
単純に、会話中に「I know.」とだけでも非常によく使います。
相手が説明したことを知っている時、知っているか尋ねられた時など、使い勝手が良いです。
「I know」=「私は知っている」という意味になります。
本文では「do」が間に入っていますが、これは、「I know」を強調した形になり、
「I do know」=「私はよく知っている」という意味になります。
「that(ダット)」=「~ということを・は・で、~なので、~するために、~ほど、~とは、~だけれども、~だといいが、~する限りは」という意味の接続詞、「あれ、それ、あの人」という意味の代名詞、「あの、その」という意味の形容詞、「~するところの・であるところの」という意味の関係代名詞、「そんなに」という意味の副詞でもあります。
「that」=「ということを」という意味で使われています。
「よく知っている」その内容を、この「that」以下で説明しています。
「I do know that~」=「私は~ということをよく知っている」という意味になります。
「I am going to survive」=「私は生き残るつもりだ」という意味になります。
「am(アム)」=「~は」という意味のbe動詞です。
自分に関して使う時は「am(アム)」、目の前の相手に使う時か複数の時は「are(アー)」、その他が「is(イズ)」になります。
「I am~」=「私は~」という意味になります。
「go(ゴウ)」=「行く、(時間が)たつ、死ぬ、折れる、動く、賭ける」という意味の動詞、「行くこと、成功、流行」という意味の名詞、「正常に機能して」という意味の形容詞です。
「ing」=現在分詞、動名詞を作る接尾辞です。動詞に「ing」がつくと、現在進行形や、名詞・形容詞的な使い方が出来ます。
「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために、~まで、~に加えて、~に合わせて、~に対して、~の、~によって、」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。
「going to~(ゴウイング トゥ)」=「~するつもりだ、~する予定だ(あらかじめ決められていた予定、徴候や証拠に基づいたもの)」という意味になります。
「will」とほぼ同じ意味に思いがちですが、ニュアンスが少し違います。
「I am going to~」=「私は~をするつもりだ」という意味になります。
「survive(サーヴァイヴ)」=「生き残る、残存する、助かる、耐える、~の後まで生きる、より長生きする」という意味の動詞です。
「I am going to survive」=「私は生き残るつもりだ」という意味になります。
「I will survive.」=「私は生き残るだろう。」というニュアンスよりも、「going to ~」を使ったこの表現の方が、
「生き残ることは決まっている、生き残る予定だ」となり、より意識の下に落ちた、揺らぎない自信が感じられるニュアンスになっています。
「going to」と「will」の違い
「will」は「今決めた」という瞬発的なニュアンスに対して、「going to~」は「過去から続いている」という持続的なニュアンスになります。
「It will rain.」と「it is going to rain.」は、
どちらも「雨が降るでしょう。」という意味になり、どちらでも意味は伝わりますが、
「It is going to rain.」は、黒い雲が見えた、じとっとしてきた、など、いまにも降りそうな徴候を感じて言っているのに対して、
「it will rain.」は、ただ単に「雨が降るだろう」という予測を言っているに過ぎません。
例えば、
「I’m going to visit my parents next Friday.」=「私は次の金曜日に親を訪ねるつもりだ。」
などの、予定が決まっていることは、「will」ではなく「going to~」で表現するのが自然になります。
「going to」は会話でもよく使う表現なので、覚えておくと便利です。
「in bodybuilding」=「ボディビルで」という意味になります。
「in(イン)」=「~の中に・で・の」という意味(場所・位置・方向、時間、状態、着用、範囲、材料・方法、目的、関係性、従事)という用法で使われる前置詞で、「中へ」という意味の副詞、「内部の」という意味の形容詞、「s」がついて「与党、現職者」という意味の名詞でもあります。
「bodybuilding(バディビルディング)」=「ボディービル(運動と食事で体の筋肉量を増やしていくスポーツ・活動)」という意味の名詞です。
日本語では「ボディービル」と略して言いますが、同じ意味ですね。
「in bodybuilding」=「ボディビルディングの中で」=「ボディビル(の分野)で」という意味になります。
ちなみに、
「body(バディ)」=「体、肉体、胴体、幹、胴着、車体、船体、死体、身柄、主要部、大部分、本文、団体、機関、隊、群、大量、かたまり、密度、濃度、人、物体、立体、実数、こく」という意味の名詞、「具体化する」という意味の動詞です。
「build」=「建てる、造る、築く、作る、火を起こす、基礎を置く、囲む、増える、増進する、溜まる、激励する、売り込む、仕上げる、組み立てる、組み込む、建築業をする、頼りにする」という意味の動詞、「体格、構造、作り」という意味の名詞です。
「building」=「ビル、建物、建築」という意味の名詞です。
「build」には作り上げるイメージがあり、「ing」が付いた形が「building」で、体を作る「bodybuilding」にも「build」が入っています。
「I am going to survive in body building」=「私はボディビルで生き残るつもりだ」という意味になります。」
「I do know that」をつけて、
「I do know that I am going to survive in body building」=「私はボディビルで生き残るはずであることをよく知っている」という意味になります。
「I do know that I am going to survive in body building」=「私はボディビルで生き残るつもりであることをよく知っている」=「私はボディビルで生き残るはずであることをよく知っている。」という意味になります。
「 because when my muscles say No, I say YES!」とは?
「because」=「なぜなら~だから」という意味になります。
「because(ビコウズ)」=「~という理由で、なぜなら、なぜかというと、~だから」という意味の接続詞です。
「when my muscles say No」=「私の筋肉たちが、ノーと言う時」という意味になります。
「When(ウェン)」=「いつ、その時、~する時」という意味の副詞、接続詞、名詞、代名詞です。
基本的に日本語の「いつ、その時」と覚えておいて、後は状況ごとに使われ方の違いを知っていけば大丈夫です。
この場合、「When ~」=「~の時」という意味で使われています。
「my(マイ)」=「私の」という意味の「I」の所有格です。
「muscle(マッスル)」=「筋肉、筋力、腕力、圧力、ふんばり」という意味の名詞、「力づくで割り込む、押し通す」という意味の動詞です。
「muscles」と「s」が付いて複数形になっています。
「my muscles」=「私の筋肉たち」という意味になります。
「say(セイ)」=「言う、唱える、暗唱する」という意味の動詞、「言い分、発言権」という意味の名詞です。
「my muscles say」=「私の筋肉たちは言う」という意味になります。
「no(ノウ)」=「いいえ(という言葉・返事)、否定、拒絶」という意味の名詞、「ない、何もない、決して~ない、少しの~もない、~のない」という意味の形容詞、「いいえ、~でない、少しも~でない、まさか」という副詞であり、でありです。
「my muscles say no」=「私の筋肉たちは、ノーと言う」という意味になります。
「when my muscles say no」=「私の筋肉たちが、ノーと言う時」という意味になります。
「I say yes」=「私はイエスと言う」という意味になります。
「yes(イエス)」=「はい(という言葉・返事)、肯定、賛成票・者」という意味の名詞、「はい、そうです、いいえ(否定の質問に)、なるほど、それから、へえ、まさか、そのうえ」という意味の副詞、です。
「I say yes」=「私はイエスと言う」という意味になります。
「when my muscles say No, I say Yes」=「私の筋肉たちがノーと言う時、私はイエスと言う」という意味になります。」
「because」をつけて、
「because when my muscles say No, I say Yes」=「なぜなら、私の筋肉たちがノーと言う時、私はイエスと言うからだ」という意味になります。
全てつなげて訳すると・・・
「I do know that I am going to survive in body building, because when my muscles say No, I say Yes.」
=「私はボディビルで生き残るはずであることをよく知っている。なぜなら、私の筋肉たちがいいえと言う時、私ははいと言う。」という意味になります。
ぜひ、シュワちゃんになってつもりで声に出してみて下さい。
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