WBC2023日本優勝~大谷翔平へのアメリカの新聞やチームメイトの反応

こぼれ話し
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  1. 世界が驚いたWBC2023の日本の優勝劇
    1. ロサンゼルスタイムズ(Los Angeles Times-カリフォルニア州)
      1. タイトル「Shohei Ohtani’s WBC dominance proves he must leave the Angels(大谷翔平のWBC支配は彼がエンジェルスを離れるべきことを証明した。)」3/22
    2. ニューヨークタイムズ(The New York Times-ニューヨーク州)
      1. タイトル「Baseball’s Unicorn Made the W.B.C. ‘Real'(野球界のユニコーンがWBCを本物にした。)」3/22
    3. オレンジカウンティーレジスター(Orange County Register-カリフォルニア州)
      1. タイトル「Angels react to Shohei Ohtani vs. Mike Trout World Baseball Classic duel(エンゼルスは大谷翔平vsマイク・トラウトのWBCの決闘に反応する)」3/22
    4. ワシントンポスト(The Washington Post-ワシントンDC)
      1. タイトル「Ohtani fans Trout, Japan tops US 3-2 for WBC championship.(大谷はトラウトを三振に打ち取り、WBC決勝戦で日本はアメリカを3-2でくだす。)」3/22
    5. ユーエスエートゥデイ(USA TODAY-全国紙)
      1. タイトル「After winning WBC, Angels’ Shohei Ohtani can’t wait to one day be in World Series(WBCで優勝した後、エンゼルスの大谷翔平はいつの日かワールドシリーズに行くことを待ちきれない)」
    6. SNSでのメジャーリーグ選手からの反応
      1. マーカス・ストローマン(シカゴ・カブスの投手-2022年防御率 3.50)
      2. クリス・バシット(トロント・ブルージェイズの投手-2022年防御率3.42)
      3. マイク・トラウト(エンゼルスのチームメイトでアメリカ代表の主将)

世界が驚いたWBC2023の日本の優勝劇

WBC(ワールドベースボールクラシック)2023にて、日本代表が3月21日(現地時間)、14年ぶり三度目の世界一を手に入れました。

今回はアメリカ代表も重い腰を上げ、メジャーリーグのトップ選手をたくさん出場させた、WBC史上一番レベルが高いと言っても過言ではない熾烈な大会になりました。

そんな大会を制した史上最強とも言われた日本代表を一つにまとめたのは、やはり大谷翔平選手かもしれません。

ことあるごとに感情を爆発させ、チームを鼓舞し、チームの士気を保ち続けた大谷選手はWBC大会のMVPに選ばれました。

決勝戦ではチームメイトでアメリカチームの主将であるマイク・トラウト選手と直接対決し、投げ勝って優勝を決めるという、映画のような結末を迎えました。

まさにWBCの主役とも言える大谷選手に対する反応を、アメリカの新聞から抜粋してみました。

日本語の訳を載せていますので、ぜひアメリカの反応を感じて下さい。

ロサンゼルスタイムズ(Los Angeles Times-カリフォルニア州)

カリフォルニア州のロサンゼルスで発行されている日刊紙で、ニューヨークタイムズに次ぐ国内4位の発行部数を誇る老舗の新聞社です。

エンゼルスに対する強烈な皮肉がこもったタイトルで始まる記事ですが、内容は、大谷をポストシーズンで見たい、だからポストシーズンに行ってもらわないと困る、という大谷への熱がこもった記事になっています。

タイトル「Shohei Ohtani’s WBC dominance proves he must leave the Angels(大谷翔平のWBC支配は彼がエンジェルスを離れるべきことを証明した。)」3/22

①「How exhilarating was it watching Ohtani hurl his glove and cap into the air after striking out Trout? How fun was it watching him smile as much as he did throughout the tournament?

「大谷がトラウトから三振を取った後にグローブと帽子を空中に放り投げたのを見たのはどれほど爽快だったか?彼が大会を通して振りまいていたような笑顔を見たのはどれだけ楽しかったか?」

「This could be every October. This should be every October.」

「これが毎年10月になり得る、いやこれが毎年10月に行われるべきだ。(10月=メジャーリーグのワールドシリーズが開催される時期)」

「Baseball shouldn’t have to wait three more years until the next WBC to see this version of Ohtani.

「このバージョンの大谷を見るために、野球は次のWBCまで3年以上待たなきゃいけないなんて、どうかしている。」

Hernández: Shohei Ohtani's WBC dominance proves he must leave the Angels
After Shohei Ohtani proved during the World Baseball Classic he's made for the big stage, he must leave the Angels and play for a title contender.

ニューヨークタイムズ(The New York Times-ニューヨーク州)

ニューヨークに本社を置く、発行部数第3位の有名な日刊紙です。

下の記事では、アメリカ代表監督のデローサ監督が使った、ユニコーンという大谷への褒め言葉をタイトルに使った、面白い見出しになっています。

ユニコーンとは、文字通り架空の存在のような稀有なもの、得がたく成りがたいすごいもの、などの例えで使われる言葉です。

タイトル「Baseball’s Unicorn Made the W.B.C. ‘Real'(野球界のユニコーンがWBCを本物にした。)」3/22

①「Baseball’s Unicorn Made the W.B.C. ‘Real’」

野球界のユニコーンがWBCを本物にした。(ユニコーン=希少で、見るのもなるのも難しい存在の例え)〉

②「Shohei Ohtani’s ability to dominate as a hitter and as a pitcher delivered a championship for Japan while establishing the World Baseball Classic as a must-watch tournament.」

〈バッターとしてピッチャーとしての大谷翔平の圧倒的な能力が、日本に優勝をもたらしたと同時に、WBCを見なければいけない大会として確立させた。〉

③「“What he’s doing in the game is what probably 90 percent of the guys in that clubhouse did in Little League or in youth tournaments, and he’s able to pull it off on the biggest stages,” DeRosa said. “He is a unicorn to the sport.”」

「彼がゲーム中にやっていることは、90%くらいのそのクラブハウスの男たち(出場した選手たち)がリトルリーグやユーストーナメントでやったことだ、彼はそれを一番大きい大会で成し遂げることが出来る」。デローサ(アメリカ代表監督)は語った。「彼はこのスポーツにとってのユニコーンだ。」

by Tyler Kepnar 3/22 2023

Baseball’s Unicorn Made the W.B.C. ‘Real’
Shohei Ohtani’s ability to dominate as a hitter and as a pitcher delivered a championship for Japan while establishing the World Baseball Classic as a must-watc...

オレンジカウンティーレジスター(Orange County Register-カリフォルニア州)

カリフォルニア州オレンジ郡(オレンジカウンティー)で発行されているの有料の日刊紙で、大谷が所属するエンゼルスの本拠地がある地域の新聞です。

エンゼルスのチームメイトが、トラウトVS大谷をどんな気持ちで見て、何を感じたかなど、地元の新聞らしく詳しいインタビューが掲載されています。

タイトル「Angels react to Shohei Ohtani vs. Mike Trout World Baseball Classic duel(エンゼルスは大谷翔平vsマイク・トラウトのWBCの決闘に反応する)」3/22

①「Their ‘storybook ending’ showdown in the tournament final left their Angels teammates nervous and conflicted」

〈決勝戦の二人の大団円の決着の場は、彼らのエンゼルスのチームメイトに緊張と葛藤を残した。〉

ユーエスエートゥデイ(USA TODAY-全国紙)

全米50州で発行されている、アメリカで発行部数1位2位を争う大衆紙です。

下の記事では、WBCで優勝した後に、マイナーリーグのオープン戦で登板した大谷選手について書かれています。

そのあまりに落差が激しいことをユーモアを交えて紹介しています。

タイトル「After winning WBC, Angels’ Shohei Ohtani can’t wait to one day be in World Series(WBCで優勝した後、エンゼルスの大谷翔平はいつの日かワールドシリーズに行くことを待ちきれない)」

①「TEMPE, Ariz. — It’s like winning the $100 million lottery and then heading to Las Vegas to play the quarter-slot machine.

〈アリゾナ州、テンピ(都市名)-それはまるで100万ドルの宝くじに当たったすぐ後に25セントスロットをやりにラスベガスに向かう様なものだ。〉

※「quarter-slot machine」=「25セントから賭けられるスロットマシン。(1ドルのスロットに比べて見返りが少ない。)」

「It’s like driving a Formula One car at the Monaco Grand Prix and then getting stuck in traffic in a Toyota Prius.

〈それはまるでモナコグランプリでF1車を運転したすぐ後にトヨタのプリウスで交通渋滞にはまる様なものだ。〉

It’s winning the Most Valuable Player award at the World Baseball Classic, striking out Mike Trout to win the gold medal for Japan, and then pitching on the back fields of the Los Angeles Angels’ spring-training complex against the Arizona Diamondbacks’ Class AA team.

〈それは日本の金メダルを勝ち取るためにマイクトラウトを三振させて、WBCでMVPを受賞したすぐ後に、アリゾナ・ダイアモンドバックスのダブルAチームと闘うロサンゼルス・エンゼルスの春季キャンプリーグの外球場でピッチングすることだ。〉

Welcome to the life of Angels international star Shohei Ohtani.」

〈エンゼルの国際的スター、大谷翔平の人生にようこそ。〉

「It was a moment that will be remembered for generations, with Ohtani firing 102 mph fastballs, and striking out Trout on a sweeping slider to end the game in an epic matchup of perhaps the game’s two greatest players.」

「それは世代を超えて記憶されるだろう瞬間だった、恐らくそのゲームにおける最も偉大な二人の、壮大な決闘を終わらせるため、大谷が102マイルの豪速球を放ち、大きく弧を描いたスライダーでトラウトを三振させたことは。」

③「“I was feeling like this is the greatest game in the world,’’ Nevin said. “There’s no other sport, no other situation, that can create that kind of drama and atmosphere, one on one, the two best players in the world.”“That’s what makes our game great.’’」

「私はこれは世界で最も偉大な試合だと感じた。」ネビン(エンゼルスの監督)は語った。「他にこんなスポーツはない、こんな状況はない、こんな類のドラマや雰囲気を創り出せるのは。一対一だ、世界一の2人の選手が。」「それは我々のゲームを偉大にしてくれた。

By Bob Nightengale 3/24 8:12

After winning WBC, Angels' Shohei Ohtani can't wait to one day be in World Series
Los Angeles Angels star Shohei Ohtani says of the WBC's playoff-style atmosphere, "It feels like this is what baseball should be all about.’’

SNSでのメジャーリーグ選手からの反応

マーカス・ストローマン(シカゴ・カブスの投手-2022年防御率 3.50)

「Give Ohtani a billion dollars. Mythical unicorn god on the baseball field!」-Marcus Stroman

「大谷に10億ドルをあげてくれ。球場に舞い降りた神話のユニコーン神!」-マーカス・ストローマン

billion」=「10億」、「mythical」=「神話的な、神話の」

クリス・バシット(トロント・ブルージェイズの投手-2022年防御率3.42)

「Ohtani is the best player our game has to offer and he just showed the entire world in this WBC. A talent our game has never seen. Congrats to Team Japan.」

「大谷は私たちのゲーム(野球)が有する最高の選手だ。そして彼はこのWBCで全世界にただ見せただけ、私たちのゲームが見たことのない才能を。おめでとう、チームジャパン。」

~have (something) to offer」=「~が持っている・有しているもの(~が提供する価値のあるもの)」

※「have to~」=「~しなければならない」ではないので注意。

congrats」=「おめでとう(congratulationsの短縮形)」

マイク・トラウト(エンゼルスのチームメイトでアメリカ代表の主将)

マイク・トラウトのインスタグラムでのコメントは、直接日本代表や大谷選手に言及してはいませんが、今大会に対する彼の気持ちが書かれています。

「It’s hard to sum up into words what these last couple of weeks have meant to me. I had the time of my life representing the country I love playing the game that I love. I took pride in wearing that USA on my chest and I hope it showed. We left it all out there and though we came up a little short I’d do it again in a heartbeat.

「この数週間が自分にとってどんな意味を持つのか、言葉にまとめるのは難しい。大好きな国を代表し、大好きなゲームをプレイするという、最高の時間を過ごした。アメリカを胸に身に付けたことを誇りに思った、そしてそれを示せていたら嬉しい。私たちは全てを出し切った、少しだけ及ばなかったが、もう一度やりたい、今すぐにでも。」

sum up」=「総括・要約する」、「have the time of my(one’s) life」=「とても楽しく過ごす、最高の時を過ごす」、

take pride in~」=「~を誇りに思う」、「left it all out there」=「全身全霊で挑んだ、限界まで全てを出し切った」

come up short」=「目的を達成する、勝つのに足りなかった・及ばなかった」、「in a heartbeat」=「すぐに、すぐにでも、躊躇なく」

I want to send a huge thank you to my teammates, coaches, our families and all you amazing fans all over the world. The energy was electric and made the WBC a moment I’ll always cherish. So thank you all so much. It was an honor to be your captain.

私はたくさんのありがとうを私のチームメイトやコーチたち、家族や世界中の素晴らしいファンたちに送りたい。そのエネルギーは刺激的で、それはWBCをずっと大事にしていくだろう瞬間にしてくれた。だから、本当にありがとう。あなたたちのキャプテンになれて光栄だった。」

electric」=「衝撃的な、刺激的な、わくわくさせる」「cherish」=「大事にする」

 

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