ウクライナ危機に声を上げた海外の有名人たちの英語のメッセージ(英文と日本文)

こぼれ話し
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ウクライナ危機に反応した世界の有名人たち

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻、ウクライナ危機に関して、海外でも世界中の有名人が反応し、SNS上にメッセージを送っています。

俳優や映画監督、アスリートなど、ウクライナの人達を思うセレブリティ達からの英語のメッセージを紹介していきたいと思います。

単語の簡単な意味も載せていますので、ぜひ参考にしながら読んでみて下さい。

ちなみに、ウクライナ危機は「Ukraine Crisis」、ウクライナ侵攻は「Russian invasion of Ukraine」、

他にも、「Ukrain war(ウクライナ戦争)」、「Russia-Ukraine War(ロシア-ウクライナ戦争)」、「Conflict in Ukraine(ウクライナ紛争)」などと呼ばれています。

ウクライナは英語で「Ukraine」となり、読み方は「ユークレイン」となります。

アンジェリーナ・ジョリーの英語のメッセージ

いわずとしれたハリウッド女優で、アメリカ人ですが、スロバキアからの移民の血を引いています。

代表作は「シーア/悲劇のスーパーモデル」、「ボーン・コレクター」、「チェンジリング」、「マレフィセント」、などです。

若くして慈善事業に興味を持ち、世界各地の貧困や紛争地帯を訪れて、難民支援に協力したり、慈善団体に多額の寄付を行うなど、そういった慈善活動を俳優業と並行して行ってきました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)から親善大使に任命され、今も難民の支援などに力を入れています。

2月25日にインスタグラムに投稿されたこの文章は、これから大変な窮状に陥るかもしれないウクライナの人達のことをいち早く心配している気持ちが伺えます。

Like many of you, I’m praying for the people in Ukraine.

「多くのあなた方と同様、私はウクライナにいる人達のために祈っています。

pray」=「祈る

My focus along with my UNHCR colleagues is that everything possible is done to ensure the protection and basic human rights of those displaced, and refugees in the region.

私がUNHCRの同僚と共に焦点を当てていることは、追い出された人々とその地域の難民の保護と基本的人権を保証するため、可能な全ての事が行われることです。

focus」=「焦点、注目点」、「along with」=「~と一緒に・共に」、

UNHCR」=「国連難民高等弁務官事務所」、「collegue」=「同僚、仲間」、

everything possible」=「可能な全ての事、出来る限りのこと、ありとあらゆること」、

ensure」=「確かに・確実にする、確保する、保証する」、「protection」=「保護」、

basic human rights」=「基本的人権」、「displace」=「追い出す、退去させる」、

refugee」=「難民、避難民」、「region」=「地域、地帯

We have already seen reports of casualties and people starting to flee their homes to seek safety.

私たちはすでに、負傷者と人々が安全を求めて彼らの家から逃げ始めている、という報道を目にしています。

casualty」=「負傷者、死傷者、参事」、「flee」=「逃げる、逃れる」、「seek」=「捜す、求める

It is too soon to know what will happen, but the significance of this moment – for the people of Ukraine, and for the international rule of law – cannot be overstated.」-Angelina Jolie

何が起きるのか知るには早すぎますが、ウクライナの人々のため、国際法の遵守のため、この瞬間の重大性は大げさに言うことにはなり得ません。」-アンジェリーナ・ジョリー

significance」=「重要、重要性、重大性」、「overstate」=「誇張する、大げさに言う

 

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大坂ナオミの英語のメッセージ

元世界ランク一位の日本人テニスプレーヤー、大阪ナオミのメッセージです。

大坂ナオミは、アメリカの黒人差別問題に対して、差別被害にあった人達の名前が入ったマスクをして試合に臨むなど、社会問題に対しても声を上げ続けてきました。

ウクライナ危機に関しても、2月25日にウクライナ国旗の色である青と黄色のハートを添えて、ツイッターでメッセージを発信しています。

「Sitting here looking at the news and I can’t believe what I’m seeing.

「ここに座ってニュースを見ていると、私が見ていることが信じられません。

sitting here~」→分詞構文(「I’m sitting here looking at the news」と書くことが出来、「I’m」が省略されている。)

It’s crazy to me that we live in a world that’s so extremely “out of sight out of mind”,

極端なほど「見ないものは忘れられていく」という世界に、私たちが生きていることは、私にとって常軌を逸しています。

extremely」=「極端に、極度に、とても」、「out of sight out of mind」=「去るもの日々に疎し(視界に入らなくなったり、存在しなくなったものや人の事を、人はすぐに忘れてしまうという意味のことわざ)」

I hope you know we’re thinking of you and praying for you.」-Naomi Osaka

私は、私たちがあなた達(ウクライナの人達)のことを考えている、あなた達のために祈っていることを知って欲しいです。」-大坂なおみ

https://twitter.com/naomiosaka/status/1496895446588923908

デヴィッド・リンチの英語のメッセージ

現代を代表する映画監督であるデヴィッド・リンチ氏のウクライナ危機に関するプーチンへのメッセージです。

代表作は、「イレイザーヘッド」、「エルトポ」、「エレファントマン」、「ツインピークス」シリーズ、「マルホランド・ドライブ」などです。

自身のユーチューブチャンネル「DAVID LYNCH THEATER」というチャンネルの、 2月25日の「David Lynch’s Weather Report 2/25/22」という題名の動画の 1分53秒からの言葉になります。

今まで異様とも言える、見た者の頭に残ってしまう様な、強烈で独特の映像を作り続けてきた監督ですが、ゆっくりとした話し口調にも関わらず、その言葉は実に強く、明確で、自分がしたことはいずれ自分に戻ってくる、と言わんばかりの、重みがあるメッセージになっています。

「If I could say something to Mr. President Putin, we are as human beings, charged as to how we treat our fellow man. And there is a law of nature, a hard and fast law. There’s no loopholes there’s no escaping it, and this law is what you sow you shall reap.

「もし私がプーチン大統領に何か言うことが出来るとしたら、我々は人間として、いかに我々の同胞を扱うかということを背負っている。そして自然の法則がある、厳格な法だ。抜け穴はない、それから逃げることは出来ない。そしてこの法は、あなたが蒔き、あなたが刈り取るべきものだ。

as」=「~として」、「as to~」=「~について」、「charge」=「請求する、負わせる」、

treat」=「扱う、取り扱う」、「fellow man」=「同胞、仲間、人間同士」、

hard and fast」=「厳しい、厳格な、厳重な」、「loophole」=「抜け穴、抜け道、逃げ道」、

sow」=「(種を)まく」、「reap」=「刈り入れる、刈り取る、(報いを)受ける」、

as you sow you shall reap」=「自業自得、あなたがまいた種はあなたが刈り取らなければならない、という意味のことわざ」

And right now Mr. Putin you are sowing death and destruction. And It’s all on you. The Ukrainians didn’t attack your country. You went in and attacked their country.

そして、たった今、プーチン氏、あなたは死と破壊をまいている。そしてそれはすべてあなたの責任だ。ウクライナ人はあなたの国を攻撃しなかった。あなたは入っていき、彼らの国を攻撃した。

right now」=「今すぐ、たった今」、

all on you」=「あなたの責任だ、あなた次第だ、あなたにかかっている」、「destruction」=「破壊、壊滅、殺戮」

And  All this death and destruction is gonna come back and visit you, and in this big picture the show that we are involved in, there is an infinite amount of time, so there’s plenty of time life after life after life, for you to reap what you are sowing.

そして、このすべての死と破壊が戻ってきてあなたを訪ねるだろう。そして長い目で見れば、私たちが巻き込まれたこの出来事には、無限の量の時間がある。だから、あなたがまいているものをあなたが刈り取るには、人生の後の人生の後の人生というたくさんの時間がかかる。

gonna」=「going to~(~だろう)」、「in the big picture」=「長い目で見れば、全体像を見れば」、

show」=「出来事、企て、見せ物」、「involve in」=「巻き込む、関わる」、

infinite」=「無限の、膨大な」「amount of~」=「~の量」、「plenty of~」=「豊富な、たくさんの、十分な」

My advice to you is, save yourself, save the Ukrainians, save this world. Start getting along with your neighbors. Start building friendships. We are a world family.

あなたへの私のアドバイスは、あなた自身を救いなさい。ウクライナ人を救いなさい。この世界を救いなさい。あなたの隣人と仲良くし始めなさい。友情を築き始めなさい。私たちは世界の家族だ。

get along with」=「仲良くする、うまく付き合う」

There is no room for this kind of absurdity anymore. Get with it. Stop this attack. Let’s work together so that all the countries of this world can come up in peace, get along with one another, and solve the problems that we’ve got, together. Let’s get real. Everyone have a great day.」-David Lynch

この種の不条理にもう余地はない。受け入れなさい。この攻撃を止めなさい。この世界のすべての国が平和に落ち着くために一緒に働こう。お互い仲良くし、私たちが直面する問題を解決しなさい、一緒に。現実を見なさい。皆さん、素敵な一日を。」-デヴィッド・リンチ

room」=「余地」、「absurdity」=「不条理、バカげたこと」、「anymore」=「これ以上、もはや」、

get with it」=「理解する・受け入れる(新しいことや嫌な事でも)、取り掛かる」、

so that~」=「~するために・出来るように」、「solve」=「解決する、解く」、

come up」=「上がる、達する」、「one another」=「お互いに」、「in peace」=「平和に、平穏に」、

get real」=「現実を見る、冷静に考える」

マララ・ユスフザイの英語のメッセージ

2014年にノーベル平和賞を受賞したパキスタンの人権活動家、マララ・ユスフザイさんも2月25日にウクライナ危機に関するメッセージをツイッターで発信しています。

パキスタンに生まれた彼女は、医者を目指して学校に通っていましたが、過激派が行政を掌握し、女性が教育を受けることを禁止されてしまいます。

学校を破壊され、暴力に怯える人々の惨状を伝えるために、わずか11歳でブログを使い、その現状を発信し続けますが、それをよく思わない過激派から、14歳の時にスクールバスに乗っている時に襲撃され、首と頭に銃弾を撃ち込まれてしまいます。

危険な状態でしたが、無事手術を終え奇跡的に退院した彼女は、「銃弾で自分の行動は止められない」と国連で演説し、世界中の人々に強い勇気を与えました。

今では、教育が受けられない女性のためのマララ基金を設立し、シリア難民のために学校も作られています。

「History tells us that wars cause irreversible and unimaginable loss.

「歴史は私たちに、戦争は取り返しのつかない、想像を絶する喪失をもたらすことを教えます。

cause」=「引き起こす、もたらす」「irreversible」=「不可逆の、取り返しのつかない」、

unimaginable」=「想像できない、想像を絶する」

Civilians are killed; homes, schools and places of worship destroyed.

一般市民達が殺されました。家や学校、そして礼拝の場所が壊されました。

civilian」=「一般市民、民間人」「worship」=「礼拝、祈り」、

(are)destroyed」=「破壊された(areが省略されている)」

People need peace, stability and dignity more than anything else.

人々は平和、安定と尊厳を、他の何よりも必要としています。

stability」=「安定、安定性」「dignity」=「尊厳、品位」、「more than anything else」=「他の何よりも」

Russia must stop the attack on Ukraine immediately.」-Malala Yousafzai

ロシアはただちにウクナイナへの攻撃を止めなければなりません。」

immediately」=「今すぐに、ただちに」

スティーブン・キングの英語のメッセージ

アメリカを代表する作家の一人で、数々実写映画化もされている小説を世に送り出している、スティーブン・キングが、2月24にツイッターに投稿したメッセージです。

代表作は、「キャリー」、「シャイニング」、「スタンドバイミー」、「グリーンマイル」、「イット」などです。

このメッセージは、どこかの国、例えばアメリカがウクライナに助けに入ることを示唆しているような文でもあり、SNS上で賛否を巻き起こしています。

「アメリカは様々な国に今まで勝手に介入してきたから、ロシアを責めれない」、「ウクライナを守る約束をしたのだから、アメリカが守るべき」、「アメリカ人の若者を死なせたくない」、「アメリカに限らず、NATOの軍が入ってもいい」、「今回の件は今までアメリカが関わってきた紛争とは違う、許してはいけない」など、世界中から様々な意見がスティーブン・キングに寄せられています。

しかし、スティーブン・キングは単に「子供の遊び場で学んだ事」と述べているに過ぎないので、自身の善悪の判断についての考えを単に提示しているだけとも捉えられます。

作家らしい物語的な語り口のメッセージになっています。

その後スティーブン・キングは、ウクライナを応援する「I STAND WITH UKRAINE」と書かれた青と黄色のTシャツを着て写真をSNSにアップするなど、ウクライナを応援するメッセージを発信し続けています。

「What most of us learned as kids on the playground:

「我々のほとんどが子供の頃遊び場で学んだこと。

playground」=「遊び場、運動場」、「what~」=「~のもの・こと・何か」

You don’t stand by while a big kid beats up a little kid.

大きい子供が小さい子供を叩きのめす間、あなたは傍観しない。

stand by」=「待機する、傍観する、そばに立つ」、「while~」=「~する間」、

beat up」=「たたきのめす、ひどく殴る・傷つける」

You might take a punch or two making the big kid stop, but that’s the right thing to do.」-Stephen King

あなたは、その大きい子供を止めるために一発か二発パンチするかもしれない、しかし、それはすべき正しいことでだ。」-スティーブン・キング

might~」=「~かもしれない」、「take a punch」=「パンチする、殴る」

ミラ・ジョヴォヴィッチの英語のメッセージ

ウクライナのキエフ生まれのアメリカ人女優、ミラ・ジョヴォヴィッチのメッセージです。

ウクライナで生まれたミラは、母がロシア人、父がセルビア人で、5歳の時にアメリカに移住し、英語に加え、ロシア語、フランス語も話すことが出来るそうです。

代表作は、リュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」、ゲームの実写化の「バイオハザード」シリーズ、最近では「モンスターハンター」などです。

ウクライナは自分の出生地でもあることから、2月26日にインスタグラムに悲痛なメッセージを載せています。

「I am heartbroken and dumbstruck trying to process the events of this week in my birthplace of Ukraine.

私は、胸が張り裂けるようで、唖然として、私の出生地のウクライナで今週に起きた出来事を飲み込もうとしています。

heartbroken」=「悲嘆にくれた、胸が張り裂けるような」、「process」=「処理する」、

dumbstruck」=「驚いて口がきけない、唖然とした」、「birthplace」=「出生地」

My country and people being bombed. Friends and family in hiding. My blood and my roots come from both Russia and Ukraine.

私の国と人々は爆撃されています。友人たちと家族は静かに隠れています。私の血と私のルーツはロシアとウクライナ両方から来ています。

in hidding」=「静かに隠れている、潜伏している」、「root」=「根、根源、ふるさと、ルーツ」

I am torn in two as I watch the horror unfolding, the country being destroyed, families being displaced, their whole life lying in charred fragments around them.

私は、恐怖が広がっていること、破壊された国、追い出された家族、彼らの全ての人生が黒焦げの破片になって彼らの周りに転がっているのを見ると、心が引き裂かれます。

tear(tornは過去分詞)」=「引き裂く」、「torn in two」=「心が引き裂かれる」、

unfold」=「広がる、展開する」、「char」=「炭にする、焼け焦がす(charredは過去分詞)」、

fragment」=「かけら、断片、破片」

I remember the war in my father’s homeland of former Yugoslavia and the stories my family tells of the trauma and terror they experienced.

私は、父の故郷での旧ユーゴスラビアの戦争と、私の家族が語る彼らが経験したトラウマと恐怖の話を思い出します。

former」=「前の、以前の、かつての、旧」、「tell of~」=「~について語る、話す」、

trauma」=「トラウマ、心の傷」、「terror」=「ひどい恐怖、恐ろしいもの」

War. Always war. Leaders who cannot bring peace. The never ending juggernaut of imperialism. And always, the people pay in bloodshed and tears.」-Milla Jovovich

戦争。いつも戦争です。平和をもたらすことが出来ない指導者たち。帝国主義の永遠に続く抗えない破壊。そしていつも、人々は流血と涙で支払いをするのです。」-ミラ・ジョヴォヴィッチ

never ending」=「終わりのない、永遠に続く」、

juggernaut」=「不可抗力なもの、とてつもない破壊力を持つもの」、

imperialism」=「帝国主義」、「bloodshed」=「流血、虐殺」、「pay in~」=「~で支払う」

 

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ダライラマ14世の英語のメッセージ

チベット仏教最高指導者で、チベットの元国家元首、ノーベル平和賞も受賞したダライ・ラマ14世は、2月28日に自身のホームページにて、ウクライナ侵攻に関する英語のメッセージを発信しています。

チベット政府から、幼いころから王になるための厳しい訓練や教育を受けてきたダライ・ラマ14世は、中国からの弾圧により、24歳の時に従者などを含めたチベット人数万人を引き連れ、インドに亡命します。

その後、インドでチベット亡命政府を樹立したダライ・ラマは、61年間亡命政府の長としてチベットの自治を訴え続けますが、現在もチベットは中国の一部とされ、チベット人に対する人権侵害など、大きな国際問題になっています。

1989年にその非暴力による平和的解決を試みている功績としてノーベル平和賞を受賞し、政府の長を退いた今もなお、その発信するメッセージは世界中の人の心を動かし続けています。

「I have been deeply saddened by the conflict in Ukraine.Our world has become so interdependent that violent conflict between two countries inevitably impacts the rest of the world.

「私はウクライナの紛争により、深い悲しみに襲われています。私たちの世界は持ちつ持たれつになっているため、二国間の暴力的紛争は必然的に残りの世界に強い影響を及ぼします。

sadden」=「悲しくする、悲しませる、悲しくなる」、

interdependent」=「相互依存の、持ちつ持たれつの」、「so A that B」=「とてもAのため、Bである」、

inevitably」=「必然的に、避けられなく」、「violent」=「暴力的な」、

impact」=「強い影響を与える・及ぼす、衝撃を与える」

War is out-dated – non-violence is the only way. We need to develop a sense of the oneness of humanity by considering other human beings as brothers and sisters. This is how we will build a more peaceful world.

戦争は時代遅れ、非暴力が唯一の道です。私たちは、兄弟や姉妹のように他の人間のことを考慮することによって、人間性の一体感を発展させる必要があります。これが、私たちがより平和な世界を構築していく方法です。

out dated」=「時代遅れの」、「oneness」=「単一性、同一性、一致」、

sense of oneness」=「同一感、一体感」、「consider」=「考慮する、考える」

Problems and disagreements are best resolved through dialogue. Genuine peace comes about through mutual understanding and respect for each other’s wellbeing.

問題や意見の相違は対話を通して一番良く解決されます。本物の平和は、お互いの幸福の相互の理解や尊重を通して生じます。

disagreement」=「不一致、不和、意見の相違」、「resolve」=「解決する」、

dialogue」=「対話、話し合い」、「genuine」=「本物の、正真正銘の、偽物でない」、

come about」=「起こる、生じる、発生する、現れる」、「mutual」=「相互の、共通の」、

wellbeing」=「幸福」

We must not lose hope. The 20th century was a century of war and bloodshed. The 21st century must be a century of dialogue.

我々は希望を失ってはいけません。20世紀は戦争と流血の世紀でした。21世紀は対話の世紀でなければなりません。

bloodshed」=「流血、虐殺」

I pray that peace is swiftly restored in Ukraine.

私は、ウクライナの平和が迅速に復元されることを願います。

pray」=「祈る、願う」「swiftly」=「迅速に」「restore」=「復活する、復元する」

The Dalai Lama

ダライラマ

February 28, 2022」

Hope for Dialogue to Restore Peace in Ukraine | The 14th Dalai Lama
The Official Website of The Office of His Holiness the 14th Dalai Lama

オプラ・ウィンフリーの英語のメッセージ

アメリカの俳優、タレント、慈善活動家のオプラ・フィンフリーが3月8日にインスタグラムに上げたウクライナ侵攻についてのビデオメッセージです。

自信が司会の「オプラ・ウィンフリー・ショー」では、歯に衣着せぬ物言いや飾らない庶民の目線、マイノリティーに寄り添う姿勢なども相まって、爆発的な人気で20年以上にわたってお茶の間を楽しませ続けました。

過去には経済紙フォーブスで女性の億万長者ランキングで一位になるなど、莫大な資産を持つ彼女ですが、アフリカに小学校を設立したり、寄付額が多い有名人の上位に位置するなど、慈善活動にも力を入れています。

最近では、イギリス王室を離脱したヘンリー王子夫妻のインタビューを行い、話題になりました。

アメリカのカリフォルニア州、モンテシトという場所の、自然に囲まれた自宅からの動画です。

Hi everybody. What a week, right ? I don’t know about you all, but I just could not stop thinking about the senseless and profane muderous attacs on the people of Ukraine.

ハイ、みんな。なんて週なの、そうでしょ?私はあなた達全員については知らない、だけど私はウクライナの人達への無意味で罰当たりな殺しの攻撃について、考えることを止めることは出来なかった。

senseless」=「無意味な、無分別な、非常識な」、「profane」=「冒涜の、ばちあたりな」、

murderous」=「殺意のある、殺人的な」

And as I’m surrounded by comfort and beauty, I can’t help thinking about the fear and exhaustion every one of them must feel. Those who are fleeing, those who are sleeping underground, those who are hiding in their basements.

そして、私は快適さと美しさに囲まれているから、彼らの誰もが感じているに違いない恐れと酷い疲れについて、考えずにはいられない。逃げている人々、地下道で寝ている人々、自分の地下室に隠れている人々。

surround」=「囲む」、「comfort」=「快適さ、安心」、「can’t help~ing」=「~せずにはいられない」、

exhaustion」=「消耗、疲労困憊」、「those who~」=「~する人々」、「flee」=「逃げる、逃れる」、

underground」=「地下道、地下」、「basement」=「地下室」

The faces of the mothers and the children, the fathers saying goodbye at the train staion, men who’ve never held a gun before staying behind to defend democracy.

母親たちと子供たちの顔、電車の駅でさよならを言う父親たち、民主主義を守るために居残る、今まで銃を持ったことのない人達。

stay behind」=「居残る、残留する」

And did you hear how so many families across the border in Poland have now opened their homes to the immigrants from Ukraine? How they are reaching out to people they don’t even know because they recognize that they are neighbors and that they are all us.

そして、あなたはポーランドの国境のそばにいるかなりたくさんの家族が、今彼らの家をウクライナからの移民に解放していることを聞いた?いかに彼らが知りもしない人々に手を差し伸べているのか、なぜなら彼らはウクライナ人達を隣人であり、全員自分達と同じであると認識しているから。

across the border」=「国境に交差して・またがって」、「reach out」=「手を差し伸べる」、

they don’t even know」=「彼らが知りもしない、知りさえしない」

Connecting with such empathy to people, they don’t even know. The deadly assault on the Ukrainians juxtaposed with this open-heartedness in the arms of the Polish people just reaching out, meeting them at the border, has just had my heart in a flux all week.

彼らはそのような共感で、知りもしない人々とつながっている。国境でウクライナ人と会い、手を差し伸べるポーランド人の腕の中のこの寛大な心持ちと、並べられたウクライナ人への致命的な襲撃は、私の心を一週間中揺れ動かしました。

(They are)Connecting」=「彼らはつながっている」、「empathy」=「共感、感情移入」、

deadly」=「致命的な、命取りの」、「assault」=「急襲・強襲、攻撃・襲撃、暴行」、

A juxtaposed(過去分詞形) with B」=「Bと並べられた(並べて置かれた)A」、

heartedness」=「~な心であること」、「in a flux」=「流動的で、揺れ動いて」、

all week」=「一週間中、一週間全てで」

Wacthing families forced from their homes, carrying only the essentials, many with nothing, no idea of what lies ahead shows us a lot about what really matters.

必需品しか持たず、多くの人は何も持たずに彼らの家から追い出された家族、この先何があるのか分からないことを見ることは、私たちに本当に重要なことに付いてたくさんのことを教えてくれます。

force from~」=「~から追い出す」、「essential」=「必需品」、

what lies a head」=「未来、この先何があるか・起きるか」、「matter」=「重要である(動詞)」、

what really matters」=「本当に重要な事」

 

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アーノルド・シュワルツェネッガーの英語のメッセージ

カリフォルニア州知事も務めた、オーストリア出身で、アメリカを代表するアクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏の、ロシア国内の人達やロシア兵士に向けた3月17日に発信されたメッセージです。

代表作は「コマンドー」、「ターミネーター」シリーズ、「トータルリコール」、「エクスペンダブルズ」などです。

動画の前半でアーノルドは、ロシアとの交流を語ります。

14歳の時に会ったロシア人のウェイトリフティング世界チャンピオンのユーリー・ウラソフが自分に優しくしてくれて、彼の写真を家に飾っていたこと(ロシアのレニングラードで戦争の経験があるアーノルドの父は、ユーリーとの交流を当時は良く思わなかった)、彼からもらったコーヒーカップで今も毎朝コーヒーを飲んでいること、14歳の時からロシアの人に対して愛情と尊敬しかなく、ロシアの人々の強さと心がいつも自分を刺激していたこと、だからこそ真実を知って欲しいと語ります。

中盤では、ロシアが今世界で置かれている状況、国連でロシアが侵略国であるとほとんどの国に認められたことや、ロシア兵が数千人死亡していること、ウクライナでは病院や学校が爆撃され、300万人の難民が出ていることなどを語り、以下の文面がそれ以降のメッセージになります。

下記の英文は動画の5分43秒からの文章になります。

全てロシア語に加えて英語の字幕も出ているので、分かりやすくなっています。

下の大きい段落三つの目の「your great-grandfathers」が字幕では「or great-grandfathers」になっていたり、大きい段落4つ目の最初「aware of」が字幕では「aware」だけになっていたり、数か所英語の字幕の中で本人の声と合っていない所もあります。

時に強い口調で語るこのアーノルドのメッセージを、ぜひ動画でも確認してみて下さい。

「The Russian government has lied not only to its citizens, but to its soldiers. Some of the soldiers were told they were going to fight the Nazis. Some were told that the Ukrainian people would greet them like heroes. Some were told that they were simply going on exercises—they didn’t even know that they were going into war.

「ロシア政府は市民にだけでなく、兵士たちにも嘘をついた。何人かの兵士はナチスと戦うのだと言われた。何人かの兵士は、ウクライナ人は英雄として君たちを歓迎するだろうと言われた。何人かの兵士は演習に行くのだ、と言われた。彼らは戦争に参加することすら知らなった。

government」=「政府、政治」、「citizen」=「市民、国民」、「soldier」=「兵士、軍人」、

not only A but B」=「AだけでなくB」、「going to~」=「~だろう」、

Nazis」=「ナチス(ヒトラーが率いた政党)」、「greet」=「挨拶する、歓迎する」

And some were told that they were there to protect ethnic Russians in Ukraine. None of this is true. The fact is that Russian soldiers have faced fierce resistance from the Ukrainians who want to protect their families and their country.

そして、何人かの兵士はウクライナのロシア民族を守るためにそこにいるのだと言われた。これはどれも真実ではない。事実は、ロシア兵士たちは自分たちの家族と国を守りたいウクライナ人たちからの猛烈な抵抗に直面しているということだ。

ethnic」=「民族の」「none of」=「どれも~でない」「fierce」=「獰猛な、猛烈な」、

resistance」=「抵抗、抵抗組織」

When I see babies being pulled out of ruins, I think that I’m watching a documentary about the horrors of the Second World War, not the news of today. Now let me tell you, When my father arrived in Leningrad, he was all pumped up on the lies of his government.

廃墟から赤ちゃんが引っ張り出されているのを見た時、私は、第二次世界大戦の恐怖についてのドキュメンタリーを見ているのかと思った。今現在のニュースではなく。今、私に言わせてほしい、私の父がレニングラードに到着した時、彼は政府のウソに完全に心酔していた。

pull out」=「引き出す、引っ張り出す、取り出す」、「ruins」=「廃墟、荒廃」、

horror」=「恐怖、恐ろしいもの」、「pump up」=「熱中させる、夢中にさせる」

When he left Leningrad, he was broken physically and mentally. He lived the rest of his life in pain, pain from a broken back, pain from the shrapnel that always reminded him of those terrible years, pain from the guilt that he felt.

彼がレニングラードを離れた時、彼は肉体的にも精神的にも壊れてしまった。彼は残りの人生を痛みの中で過ごした、負傷した背中からの痛み、それらの酷い日々(第二次世界大戦)をいつも彼に思い出させる爆弾の破片からの痛み、彼が感じた罪の意識からの痛みだ。

shrapnel」=「榴散弾、爆弾・銃弾の破片」、「remind」=「思い出させる」、

guilt」=「罪悪感、罪の意識、自責の念」

To the Russian soldiers listnening to this broadcast, you already know much of this truth that I have been speaking. You’ve seen it with your own eyes. I don’t want you to be broken like my father. This is not the war to defend Russia that your grandfathers, your great-grandfathers fought. This is an illegal war!

この放送を見ているロシア兵士たちへ、君たちはすでに私が話しているこの真実のほとんどを知っている。君たちは君たち自身の目でそれを見ている。私の父の様に壊れて欲しくない。これは、君たちの祖父、君たちの曽祖父が戦ったような、ロシアを守るための戦争ではない。これは違法な戦争だ。

broadcast」=「放送、番組」、「grand father」=「祖父」、「illegal」=「違法な・の」

Your lives, your limbs, your futures are being sacrificed for a senseless war condemned by the entire world. Now to those in power in the Kremlin, let me just ask you. Why would you sacrifice those young men for your own ambitions?

君たちの命、君たちの手足、君たちの未来は全世界から強く非難される無意味な戦争の犠牲にさせられている。今、クレムリンの政権を握っている人達に、ちょっと尋ねさせてほしい。なぜ、あなた達は彼らのような若い人達を己の野望のために犠牲にしようとしている?

limbs」=「手足」、「sacrifice」=「犠牲にする、いけにえにする」、

senseless」=「無意味な、無分別な、非常識な」「condemn」=「厳しく非難する、有罪を言い渡す」、

entire」=「全ての」、「in power」=「政権を握っている」、「ambition」=「野望、野心」

To the soldiers who are listening to this, remember that 11 million Russians have family connections to Ukraine. So every bullet that you shoot, you shoot a brother or a sister. Every bomb and every shell that falls is falling not on an enemy, but on a school or a hospital or a home.

これを聞いている兵士たちへ、覚えておきなさい、1100万人のロシア人たちはウクライナに家族のつながりを持っている。だから、君たちが撃つ全ての弾丸は、弟や妹を撃つことになる。落ちる全ての爆弾、全ての砲弾は敵の上に落ちていない、学校やもしくは病院や家の上に落ちている。

million」=「100万」、「bullet」=「銃弾」、「shell」=「砲弾、炸裂弾」

I know the Russian people are not aware of such things are happening. So I urge the Russian people and the Russian soldiers in Ukraine to understand the propaganda and the disinformation that you are being told.

私はロシアの人々がそのような事が起きていることに気付いていないことを知っている。だから、ロシアの人々とウクライナにいるロシアの兵士たちに、あなた達が伝えられていることは、プロパガンダと偽情報だと理解することを強く勧める。

aware of~」=「~に気付いている、知っている」、「urge A to B」=「AにBを強く勧める・促す」、

disinformation」=「偽情報、デマ」

I ask you to help me spread the truth. Let your fellow Russians know the human catastrophe that is happening in Ukraine. And to President Putin, I say: You started this war. You’re leading this war. You can stop this war.

私はあなた達に真実を広げるよう私を手伝ってもらうことを頼みたい。仲間のロシア人に、ウクライナで起きている人類の大惨事を知らせてくれ。そして、プーチン大統領、私は言う、あなたがこの戦争を始めた。あなたがこの戦争を率いている。あなたがこの戦争を止められる。

fellow」=「仲間の、同僚の」、「catastrophe」=「大惨事、大災害」

Now let me close with a message to all the Russians who have been protesting on the streets against the invasion of Ukraine: The world has seen your bravery. We know that you have suffered the consequences of your courage. You have been arrested. You have been jailed and you have been beaten.

ウクライナ侵攻に対して街中で抗議をしている全てのロシア人に対してのメッセージで、今、締めさせて欲しい。世界はあなた達の勇敢さを見ている。私たちはあなた達が勇気の結果に苦しんでいることを知っている。あなた達は逮捕された。あなた達は刑務所に入れられ、殴られた。

protest」=「抗議する、主張する」、「bravery」=「勇敢さ」、「invasion」=「侵略、侵害、侵攻」、

consequence」=「結果」、「arrest」=「逮捕する」

You are my new heroes. You have the strength of Yury Petrovich Vlasov. You have the true heart of Russia. My dear russian friend, may god bless you all.」

あなた達は、わたしの新しい英雄たちだ。あなた達は、ユーリー・ペトロヴィッチ・ウラソフの強さを持っている。あなた達はロシアの真の心だ。私の親愛なるロシアの友達たち、あなた達全員に神のご加護があらんことを。」

Yury Petrovich Vlasov」=「ユーリー・ペトロヴィッチ・ウラソフ(人名)」、「dear」=「親愛なる」、

may~」=「しますように・でありますように」、「god bless you」=「神のご加護がありますように」

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