「Face your handicaps, don’t try to hide them. Instead, develop something else.」-Audrey Hepburn(オードリー・ヘップバーン)

負けない気持ち
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意味=「あなたの障害を直視して、隠そうとしないで。代わりに、他のものを発達させて。」

オードリー・ヘップバーンの名言

「Face your handicaps, don’t try to hide them. Instead, develop something else.」-Audrey Hepburn

「フェイス ユアヘンディケップス、ドントゥトゥライトゥ ハイッデム。インステッドゥ、デヴェレップ サムティングエルス。」

ベルギー生まれで、アメリカで活躍したハリウッド女優、オードリー・ヘップバーンの名言です。

映画「ローマの休日」で、当時ほとんど無名だったオードリーが主人公に大抜擢され、アカデミー賞主演女優賞を受賞し一躍スターに躍り出ると、その後も「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」など、後世に残る名作に数多く出演しました。

容姿端麗なだけでなく、その飾らないチャーミングな性格で、男女問わず世界中の人々を魅了し、その功績は今なお色褪せません。

10代のころには第二次世界大戦に巻き込まれ、身内が強制収容所に送られ、物資も届かず球根を食べて飢えをしのいだなど、壮絶な体験をします。

俳優で活躍した後、晩年はユニセフの親善大使として世界を回り、恵まれない人々の支援活動に力を入れ、1992年にアメリカ合衆国から大統領自由勲章を授与されます。

そんなオードリー・ヘップバーンの、生き方に関する強い名言です。

オードリー・ヘップバーンが言った、「You have to look at yourself objectively. Analyze yourself like an instrument. You have to be absolutely frank with yourself. 」という言葉の後に続く言葉です。

障害というのは、誰しも多かれ少なかれ必ず抱えていると思いますが、それを直視しなさい、とヘップバーンは言っています。

まず、人は自分の欠点を自分で見つけることが難しい訳で、欠点だとはっきりと分かれば、いくらでも対処のしようがあります。

だからこそ、「自分を客観的に、道具の様に分析し、自分に素直に接しなさい。」と前文で言っているのでしょう。

ある程度の覚悟は必要でしょうが、直視して認め、それを変えられないとすれば、何かで補えばいい、というのは、何とも前向きな考え方ですね。

ヘップバーンらしい芯の強さを感じる言葉ですね。

文の構造

「 A, don’t B. Instead, C.」=「Aしろ、Bするな。代わりに、Cしろ。」

「A」=「Face your handicaps」

「B」=「try to hide them」

「C」=「develop something else」が入ります。

この文のポイント

・命令文が三つ並んでいること。

・「handicaps」の意味。

・「Instead」の意味。

「Face your handicaps」とは?

「face~」=「~を直視しろ」という意味になります。

「face(フェイス)」=「直視する、直面する、顔を向ける、立ち向かう、面する、上塗りする、縁取りをする」という意味の動詞、「顔、顔つき、しかめ面、外観、表面(何かの表、字面、文字盤)、メンツ、厚かましさ」という意味の名詞です。

よく知られた意味の「顔」以外に、上記の動詞の意味もあることに注意しましょう。

「look」や「watch」よりも、顔ごと向けてしっかりと見るニュアンスがあります。

主語がなく、命令文になっています。

「face~」=「~を直視しろ」という意味になります。

「your handicaps」=「あなたの障害たち」という意味になります。

「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。

「handicap(ヘンディケップ)」=「ハンデ・ハンディキャップ、不利な条件、障害、障害(身体的・精神的な)」という意味の名詞、「不利な条件を与える、苦しめる、ハンデ(有利な条件)を与える、勝者を予想する」という意味の動詞です。

日本語でも聞く「ハンデ」のことで、「身体的・精神的な障害(disability)」という意味もあります。

「your handicap」=「あなたの障害」という意味になります。

複数形になり、

「your handicaps」=「あなたの障害たち」という意味になります。

「face your handicap」=「あなたの障害たちを直視しろ」という意味になります。

「don’t try to hide them.」とは?

「don’t~」=「~するな」という意味になります。

「don’t」=「do not」の省略形になります。

「do(ドゥー)」=「する、やる」という意味の動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「do not~(ドゥーナット)」=「~しない」という意味になり、その後の動詞を否定します。

「do not」の前に主語がないので、命令形になり、「do not~」=「~するな」という意味になります。

「don’t~」は非常に便利で、これを覚えておくと、あとは後ろの動詞を変えるだけでいくらでも文が作れます。

「Don’t touch me(ドントゥ タッチ ミー)」=「私に触らないで。」

「Don’t run(ドントゥ ラン)」=「走るな。」

「Don’t go(ドントゥ ゴー)」=「行くな。」などと、実に簡単です。

ただし、これはあくまで命令なので、相手に強烈な印象を与えかねません。

「Don’t~」は、使う相手は気が知れた相手や、どうしても伝えなければならない時に使うのがいいと思います。

省略せずに「Do not ~」というと、少し柔らかい表現になるので、使い分けるといいかもしれません。

「don’t try to~」=「~しようとするな」という意味になります。

try(トゥライ)=やってみる、試みる、ためす、悩ます、苦しめる、試練にあわせる、努力する」という意味の動詞、「試み、努力」という意味の名詞です。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために、~まで、~に加えて、~に合わせて、~に対して、~の、~によって、」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

try to~」=~するよう努力する、~してみる、~しようとする」という意味の熟語になります。

「don’t try to~」=~しようとするな」という意味になります。

「hide them」=「それらを隠す」という意味になります。

「hide(ハイドゥ)」=「隠す・隠れる、秘密にする、皮をはぐ、ムチで打つ」という意味の動詞、「皮革、皮膚、隠れ場所、命」という意味の名詞です。

「them(デム)」=「彼らを・それらを、彼らに・それらに」という意味の代名詞です。

ここでいう「them」は、前述の「handicap」のことを指しています。

「hide them」=「それらを隠す」という意味になります。

「try to」の後に続いているので、命令形ではありません。

「don’t try tohide them」=「それらを隠そうとするな」という意味になります。

「 Instead, develop something else」とは?

「Instead」=「代わりに」という意味になります。

「Instead(インステッドゥ)」=「代わりに」という意味の副詞になります。

ちなみに、

「instead of~」=「~の代わりに」という意味の熟語になります。

単に「Instead」よりも、「Instead of~」の方が頻繁に見かけ、使い勝手が良いフレーズです。

「develop something else」=「他のものを発達させろ」という意味になります。

「develop(デヴェレップ)」=「発展/発達する・させる、開発する、伸ばす、展開する、造成する、明らかにする・なる、発現させる、発症する、現像する・させる、持つようになる」という意味の動詞です。

動詞の前に主語がないので、命令形になります。

「something(サムティング)」=「ある物・もの、ある事、何か、いくらか、多少」という意味の名詞、代名詞で、「幾分、多少」という意味の副詞でもあります。

「else(エルス)」=「他の、別の」という意味の形容詞、もしくは「さもなければ~」という意味の副詞として使われます。

用法としては、「他の、別の」という意味で使われる方が圧倒的に多く、ネイティブがよく使う言葉です。

「something else(サムティングエルス)」=「他のもの」という意味になります。

「develop something else」=「他のものを発展させろ」という意味になります。

ちなみに、

「else」は、授業中に先生が生徒に指名して答えさせているときなどに、「Anyone else?(エニワンエルス)」=「他に誰かいる?(答えが分かる人は)」などと使ったり、「What else?(ワットゥエルス)」=「他に何かある?」と聞き出す時にも使います。

「else」がつくものは、

「something else(サムティングエルス)」=「他の物・もの」、「someone else(サムワンエルス)」=「他の誰か」などがあり、疑問文で使う時は「some」の部分が「any」に変わります。

「Instead develop something else」=「代わりに、他のものを発達させろ」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「Face your handicaps,don’t try to hide them.Instead, develop something else.

=「あなたの障害を直視しろ、それらを隠そうとするな。代わりに、他のものを発達させろ。」という意味になります。

小気味良いリズムでしゃべれる文章です。

ぜひ、声に出して読んでみて下さい。

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