「Good better best. Never let it rest. ‘Til your good is better, and better is best.」-St. Jerome(聖ヒエロニムス)

負けない気持ち
スポンサーリンク

意味=「良いもの、より良いもの、最高のもの。それを休ませるな。君の良いものがより良いものに、そしてより良いものが最高のものになるまで。」

聖ヒエロニムスの名言

「Good better best. Never let it rest. ‘Til your good is better, and better is best.」-St. Jerome

「グッドゥ、ベトゥァー、ベストゥ。ネヴァーレティットゥレストゥ。ティル ユアグッドゥ イズ ベトゥァー、エンドゥ ユアベトゥァー イズ ベストゥ。」

西暦347~420年のローマ帝国を生きた聖ヒエロニムスは、聖職者、神学者で、ヘブライ語とギリシャ語の聖書をラテン語に翻訳したことで知られています。

この翻訳により、聖書は西欧でも広く読まれることになり、現代にもつながるキリスト教の普及に多大な貢献をしました。

長年こつこつと学問の追及を続け、その姿勢は妥協を許さない厳しい性格だったと言われています。

まさにこの言葉は、追及を続けより良いものを作ろうとする強い意志が感じられる名言です。

ついつい人は少しでも以前より良くなっていくと満足して止まってしまいがちですが、最高のものを作るためには、改良を重ね続けなければいけません。

例え良くなっても、それを休ませるな、というのは面白い言い回しですね。

また、英語の「good」の言葉の変化をうまく利用してメッセージを伝えるという、うまい言い回しでもあります。

少しずつでも前進し続けることが大事だなんだ、と思わせてくれる強い名言です。

文の構造

「 Never let A rest. Till B.」=「Aを休ませるな。Bになるまで。」

「A」=「good,better,best」、「B」=「your good is better, your better is best」になります。

「Good,better,best.」とは?

「good(グッドゥ)」=「良いこと」という意味になります。

「good(グッドゥ)」=「良い、優れた、立派な」という意味の形容詞で、「良いこと」という意味の名詞でもあります。

日本語英語でもよく耳にする言葉です。

「better」=「より良いこと」という意味になります。

「better(ベトゥァー)」=「もっと良い、より良い」という意味の形容詞で、「もっとよく、さらに、むしろ」という意味の副詞、「より良いこと」という意味の名詞、「改善する、にまさる」という意味の動詞でもあります。

比較級とは、「より~」と言いたい時、変化した単語のことを言います。

「best」=「最善、最高のこと」という意味になります。

「best(ベストゥ)」=「最も良い、最善な」という意味の形容詞で、「最良、最善、全力、最高のこと」という意味の名詞でもあり、最上級と呼ばれるものでもあります。

最上級とは、「一番~」と言いたい時に、変化した単語のことを言います。

※単語によって、比較級→最上級と変化していきますが、「good」は不規則に変化していくので、丸ごと覚えてしまいましょう。

よく使われる言葉ですので、覚えてしまって損はありません。

「good(良い)」→「better(より良い)」→「best(一番良い)」と変化します。

「Good,better,best.」=「良いこと、より良いこと、最善」という意味になります。

「Never let it rest.」とは?

「never」=「決して~ない」という意味になります。

「never(ネヴァー)」=「決して~ない、かつて~ない、少しも~ない」という意味の副詞です。

「never」がつくと、打消しの意味になると覚えておきましょう。

「let it rest」=「それに休ませる」という意味になります。

「let(レットゥ)」=「させる、させてやる」という意味の動詞で、勧誘・命令・許可・仮定の意味で使われたりします。

「it(イットゥ)」=「それ」という意味の代名詞です。

この「it」は、前文の「good,better,best」のことです。

「rest(レストゥ)」=「休ませる、静止する、眠る」という意味の動詞で、「休息、休養、安心」という意味の名詞でもあります。

「let A ~」=「Aに~させる」という意味になります。

よく聞く、「let’s go.(レッツゴー)」=「さあ、行こう」は「Let us go.」の略で「我々(us)に行かせる=行こう」という勧誘の意味になります。

「Let me think.(レッミーティンク)」=「私に考えさせる」=「考えさせて」という意味になります。

会話中によく使われる「Let me see.(レッミースィー)」=「うーん・・・」「見せて」というのも同じ構造です。

「let」単独で使われるよりも、上記のように他の動詞とくっついて使われることが多いです。

今回の文ではこれに「never」がついて、

「never let it rest」=「それを決して休ませるな」という意味になります。

「’Till your good is better, and your better is best」とは?

「till」=「~まで」という意味になります。

「till(ティル)」=「until(アンティル)」の略で、「~まで、~するまで」という意味の接続詞、接頭辞です。

「時、程度」に対して使われます。

「your good is better」=「あなたの良いものはより良いもの」という意味になります。

「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。

「your good」=「あなたの良い(こと、もの)」という意味になります。

「is」=「~は」という意味の動詞です。

「~is better」=「~はより良いもの」という意味になります。

「and」=「そして」という意味になります。

「and(エンドゥ)」=「そして、及び、なおかつ、また」という意味の接続詞です

「better is best」=「より良いものは最高のもの」という意味になります。

省略されていますが、「better」の前にも「your」がついています。

「~is best」=「~は最高のもの(最善)」という意味になります。

この文では最初の「till」が、その後の文全てにかかっています。

「your good is better, and better is best.」=「あなたの良いものはより良いもの、そしてあなたのより良いものは最高のもの」という意味になります。

「till」が最初について、

「till your good is better, and better is best.」=「あなたの良いものがより良いもの、そしてあなたのより良いものが最高のものになるまで」という意味になります。

訳すると・・・

「Good, better, best, Never let it rest. ‘Till your good is better, and better is best.」

=「良いもの、より良いもの、最高のもの。それを休ませるな。あなたの良いがより良い、そしてあなたのより良いものが最高のものになるまで。」となります。

日本語訳にしてしまうとちょっと長々となってしまいますが、英文だと非常に響きもよく、最後に韻も踏んでいるので、声に出して読むと気持ち良い名言です。

ぜひ声に出して味わってみてください。

コメント