「Keep your face to the sunshine and you cannot see a shadow.」-Helen Keller(ヘレン・ケラー)

負けない気持ち
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意味=「太陽の光に顔を向け続けなさい。そうすれば、影を見ることは出来ない。」

ヘレンケラーの名言

Keep your face to the sunshine and you cannot see a shadow.」-Helen Keller
 
「キープユアフェイス トゥーダサンシャイン エンドゥ ユウキャンナットスィーアシャドウ」
 
 見えず、聞けず、しゃべれずの三重苦とも言われる障碍を背負ってもなお、前向きに生きたヘレン・ケラーの名言です。
 
裕福な家庭に生まれたヘレン・ケラーは、赤ん坊の時に高熱を患った影響で、視力、聴力を失い、当然しゃべることも学べないまま、家では好き放題暴れる子供になり、両親も頭を抱えていました。
そこに派遣されてきた盲学校のサリバン先生が、暴れるヘレン・ケラーに必死で指文字を教え続けます。
あまりの壮絶な二人のやり取りに、両親は訓練を止めるよう申し入れますが、それでは彼女のためにならないとサリバンははね付けます。
ヘレンは、自分を押さえつけ、意味の分からないことをやり続けてくるサリバンを敵のように思っていましたが、ある日、水に触って指文字を教えられた時に、今までサリバンが自分にしてきたことの意味が、全て一本の線になって理解でき、ヘレンは遂に闇を脱します。
ヘレンは闇の世界でもがき続けましたが、サリバン先生の協力で言葉の概念を知り、今までの態度は一変し、遂には生きることに喜びを見出すことが出来ました。
そんなヘレン・ケラーは、作家になり、人種差別の撤廃や男女同権を唱え、戦争にも反対し、その活動は世界中の人々を勇気づけました。
そんなヘレン・ケラーの、強い気持ちになれる名言です。
この名言は、一見当たり前のことを言っていますが、太陽と影が例えになっていて、二重の意味が込められています。
 
 影というのは、自分の影だとすれば、心の闇や自分のマイナス面とも捉えられます。
 
 太陽の光も、自分を照らしてくれる存在や、自分の心が躍動する場所、もっと言えば自分の愛する人とも考えられます。
 
 自分がどんなに暗い闇を抱えていようと、まばゆい光を放つ存在を見てさえいれば、闇は見えなくなり、やがて消えてしまう。
 
 眼も見えず、耳も聞こえないとすれば、それは静寂の暗闇です。
 
 しゃべれず、人とコミュニーケーションも全く取れなければ、さらに孤独になります。
 
 そんな彼女にとっての光はサリバン先生と、サリバン先生が与えてくれた希望だったのでしょう。
 
 壮絶な生き方をした彼女だからこそ、この前向きな名言が胸に刺さります。

「Keep your face to the sunshine」とは?

「keep to(キープトゥー)~」=「~をし続ける」という意味になります。

「keep(キープ)」=「保つ、取っておく、続ける、とどめる」という意味の動詞、「保持、世話、生活必需品」という意味の名詞です。

「to(トゥー)」=「~に向かって、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

「keep to(キープトゥー)~」は、「~から離れない、~を保つ、~し続ける」という意味があります。

「Your face」とは?

「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。

「face(フェイス)」=「顔」という意味の単語で、日本語で使うものと同じ意味です。

「Your face」=「あなたの顔」という意味になります。

「keep your face to~」「あなたの顔を〜に向け続けろ」という意味になります。

「keep to」に「face」が入り込んで、「keep your face to~」という文になっています。

「Keep your face to~」=「あなたの顔を~から離れない様に、~に向ける様に」という意味になります。

「the sunshine」=「その太陽光に向かって」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「sunshine(サンシャイン)」=「太陽光、日光」という意味の単語です。

「the sunshine」=「その太陽光」という意味になります。

「keep your face to the sunshine」=「あなたの顔をその太陽光に向け続けろ」という意味になります。

「Keep」の前に何もついていないので、命令系になります。

「The」と「a」とは?

「The(ダ)~」とは、「その~」という様な意味になります。

「a(ア)~」が、数えられるもの、「一つの~」という意味を強調することに対して、「The(ダ)~」は数えられないものや大きなもの、聞き手が特定できるものにつけます。

非常に分かりにくい所ですが、言いたいことや話しの流れで、変わってきます。

「sunshine(日光)」は数えられないので「the」がつき、この文の「shadow(影)」は自分の影のことなので、数えられますから「a」が付きます。

分かりづらい所ですが、一つずつ覚えていきましょう。

「and」とは?

「and(エンドゥ)」=「そして、~と」という意味になります。

「and(エンドゥ)」=「そして、及び、なおかつ、また」という意味の接続詞です。

「and」は、並べる感じのイメージです。

「A and B」=「AとB」という意味ですが、AとBが動詞の場合、「AをしてBをした」「Aをして、それからBをした」というようにも使えます。

それでも、ほぼ同時にAの後にBをやるというイメージです。

今回は、後者の「AをしてそれからBを~」という意味になります。

Aは「Keep your face to the sunshine」、Bは「you cannot see a shadow」と、「and」を挟んで二つの文章がくっついていることが分かります。

「you cannot see a shadow.」とは?

「you can ~(ユウキャン~)」=「あなたは~が出来る」という意味になります。

「can(キャン)」の後に「not(ナット)」がつくと、「you cannot~」=「あなたは~が出来ない」と変わります。

「can(キャン)」=「出来る、可能である」という意味の助動詞です。

「you cannot(ユウキャンノット)~」=「あなたは~が出来ない」という意味になります。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「not(ナット)」はその後にくるものを否定する役があります。

「can(キャン)」の後に「not(ナット)」がつくと、「you cannot~」=「あなたは~出来ない」と変わります。

「see a shadow.」=「一つの影を見る」という意味になります。

「see(スィー)」=「見る、見える、会う、見送る」という意味の動詞です。

「shadow(シャドウ)」=「影、影法師、映像、まぼろし、幽霊、親友、影響、尾行、痕跡」という意味の名詞、「影の、いざという時に活動できる」という意味の形容詞、「暗くする、覆う、付きまとう、尾行する」という意味の動詞です。

「see a shadow.」=「一つの影を見る」という意味になります。

「you cannot see a shadow」=「あなたは影を見ることが出来ない」という意味になります。

全部つなげて訳すると・・・

以上をふまえ、二つの分を「and」でつなげると・・・

「Keep your face to the sunshine and you cannot see a shadow.」

=「あなたの顔を太陽光に向け続けなさい、すると、あなたは影を見ることは出来ない。」という意味になります。

もう少し砕けた感じにすると「顔をいつも太陽に向けていて。影は見えなくなるわ。」という所でしょうか?

一見少し長めの文章ですが、決して難しいことはありません。

細かいところがややこしく感じても、ヘレン・ケラーの言いたいことが分かれば大丈夫です。

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