史上初メジャーリーグで50/50を達成した大谷翔平選手への著名人からの祝福メッセージ!
日本時間2024年9月20日、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに在籍する大谷翔平選手は、メジャーリーグ史上初、1年間に50盗塁と50ホームランを達成した世界で唯一の野球選手になりました。
この日、大谷選手は50盗塁50ホームランを達成しただけでなく、6打数6安打10打点、3打席連続ホームランという、異次元の活躍もしているので、度肝を抜かれた人も多かったのではないでしょうか?
メジャーリーグでは、ホームランだけでは年間で73本、盗塁だけでは年間138盗塁の記録がありますが、両方50個以上1年で達成した選手はいませんでした。
50ホームラン、50盗塁を達成した集団は50/50クラブ(フィフティ・フィフティ クラブ)と呼ばれ、現時点ではもちろん大谷翔平選手しかいません。
それより一つ前の40/40クラブ(40ホームラン、40盗塁)には、大谷翔平選手を含めて6人しかおらず、ホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャ・ジュニアという、野球ファンにとってはそうそうたるスーパースター選手が並んでいます。
しかし、40/40クラブのメンバーの内3人は禁止薬物を使用していた選手たちなので、そんな彼らでも達成できなかった50/50を大谷選手が達成してしまった、というのは、どれだけすごいことか分かります。
そんな50/50クラブ達成を祝して、大谷翔平選手に有名なスポーツ選手や会社からメッセージが寄せられているので、翻訳を交えて紹介したいと思います。
ぜひ、大谷選手の偉業を振り返りながら、英語を学んでしまいましょう。
マジック・ジョンソン氏(元NBA選手)からのメッセージ
アメリカのNBAでロサンゼルス・レイカーズを5回優勝に導き、史上最高のポイントガードと言われ、1980年代のNBAを牽引した一人です。
1992年のバルセロナオリンピックでは、マイケル・ジョーダンやラリー・バードら、NBAのスーパースターとドリームチームを結成し、金メダルを獲得しています。
①ドジャースの共同代表であるマジック・ジョンソン氏から、大谷選手に対する50/50達成のお祝いコメント
ドジャースは、経営難から2011年に破産し、2012年から現在に至るまで、マーク・ウォールターCEOが率いるグッゲンハイム・ベースボール・マネジメントという会社が球団を所有していて、マジック・ジョンソン氏はその会社の代表の一人です。
個人的な興味もあるでしょうが、どちらかというとビジネス的な観点からのコメントかもしれませんが、NBAでレジェンドと言われたスーパースターのマジック・ジョンソンにコメントさせるなんて、日本人では後にも先にも大谷選手くらいではないでしょうか?
ドジャースファンも歴史の一部、目撃者になれる、としてファンに観戦を促しています。
「On behalf of the @Dodgers’ Owenership Group,I want to congratulate Shohei on being the 1st MLB History to have a 50/50 season!
「ドジャースのオーナーシップグループの代わりに、私が、メジャーリーグ史上初の50/50シーズンになった大谷翔平を祝福したい!
「on behalf of~」=「~の代わり・代理として」、「owenership group」=「所有者グループ」、
「congratulate A on B」=「AをBのことで祝う」、
「being the 1st MLB History」=「メジャーリーグ史上初になる」
Dodger Fans, we got a chance to be a part of MLB history!」-Earvin Magic Johnson
ドジャースファンの皆さん、我々はメジャーリーグ史の一部になるためのチャンスを手に入れました。」-アービン・マジック・ジョンソン
On behalf of the @Dodgers ’ Ownership Group, I want to congratulate Shohei on being the 1st in MLB History to have a 50/50 season! 🎉
Dodger Fans, we got a chance to be a part of MLB history! 🤩 https://t.co/cSVBqXAdaV
— Earvin Magic Johnson (@MagicJohnson) September 19, 2024
②マジック・ジョンソン氏がジミー・キンメルライブ(Jimmy Kimmel Live)というテレビ番組で語った大谷翔平選手の印象
ジミー・キンメルというコメディアンで俳優、司会者のトーク番組「ジミー・キンメルライブ」にマジック・ジョンソン氏が出演した時、キンメル氏に聞かれて答えた大谷選手の印象の抜粋です。
キンメル氏が「NBAでこのメジャーのシーズンに匹敵するシーズンはありましたか?」とマジック・ジョンソン氏に尋ねると、ジョンソン氏は「ありません。」と答えます。
キンメル氏「マイケル・ジョーダンでは?」
ジョンソン氏「恐らくこれに近かったと思いますが、この種類ではありません。」
キンメル氏「ウォルト・チェンバレンでは?」
ジョンソン氏「いえいえ、こんなシーズンはありませんでした。」
と答え、以下の文につながります。
バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの全盛期を間近で見続けたマジック・ジョンソン氏が言っているんですから、すごいことです。
「It’s the world watching it, so it’s not just American fans who watch baseball. Also, he’s bringing in new fans who didn’t watch baseball.
「世界が見ているんです、そう、野球を見ているアメリカ人のファンだけじゃない。それに、彼は野球を見なかった新しいファンも連れてきている。
「bring in 」=「参加させる、持ち込む、もたらす」
He’s that exciting, and so I’ve never seen this ever in my life. The only person I can compare is Michael Jackson, having this type of unbelievable hysteria everywhere he moves, everywhere he goes,」-Magic Johnson
彼はそれほど刺激的だ。だから、私は今までの人生でこんなことは見たことがない。唯一、比べることができる人はマイケル・ジャクソンだ。この種の信じられない狂乱を引き起こすんだ、彼が動く所全て、行く所全てに。」
「that~(副詞としての用法)」=「それほど・そんなに~」、「ever」=「これまで、今までに、かつて~ない」、
「compare」=「比較する、比べる」、「unbelievable」=「信じられない」、
「hysteria」=「異常な興奮、興奮状態、狂乱」、「everywhere」=「どこでも、どこに~しても」
ビリー・ジーン・キング氏(元テニス選手)からのメッセージ
ビリー・ジーン・キングは、1960年~1980年代まで活躍した女性テニスプレーヤーで、女子テニス世界ランキング最高位はシングルス・ダブルス共に1位、4大大会優勝回数は、シングルスで12回、ダブルス16回、混合ダブルス11回の計39回、通算優勝回数は129回という、テニス界の伝説的選手です。
ダブルスの全豪オープンのみ最高位は準優勝ですが、それ以外では全て優勝を経験しています。
成績のみならず、女性テニス選手に対する賃金格差や女性差別とも闘い、のちに自身がレズビアンであることを公表し、女性やLGBTQの地位向上に貢献したとして、2009年に大統領自由勲章を授与されました。
1973年、女性テニス選手を弱い存在として偏見を持っていた元男子テニス王者ボビー・リッグスとの注目のテニス対決に勝利し、その生き様はエマ・ストーンが主演の映画「バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2018)」でも描かれています。
「Congratulations to Shohei Ohtani of the @Dodgers on making MLB history! 50 Home Runs 50 Stolen Bases 1 Season」-Billie Jean king
「メジャーリーグの歴史を作ったドジャースの大谷翔平、おめでとう! 1シーズン50ホームラン50盗塁 」-ビリー・ジーン・キング
「congratulations on ~」=「~を祝して、~をおめでとう」、「conglatulations to ~」=「(~に)おめでとう」
「Stolen Base」=「盗塁」
Congratulations to Shohei Ohtani of the @Dodgers on making MLB history!
50 Home Runs
50 Stolen Bases
1 Season https://t.co/ezup7s2Eot— Billie Jean King (@BillieJeanKing) September 19, 2024
ホセ・カンセコ氏(元MLB選手、40/40クラブ創設者)からのメッセージ
ホセ・カンセコ氏は、1980~90年代に活躍したキューバ出身の元メジャーリーガーで、メジャー通算462本塁打、メジャーリーグ史上初の40/40クラブを設立した選手でもあります。
しかし、輝かしい成績の裏で、自身を含む多くのメジャーリーガーがステロイドを使用していることを本で暴露し、世間に波紋を広げます。
ホセ・カンセコ氏が40/40クラブを創った時には、禁止薬物を使用していたかは不明ですが、大谷選手はそれを上回る50/50を達成しているので、大谷選手がいかにすごいかがわかります。
①「Congratulations to Shohei Ohtani for being the 1st member in the 50/50 club.」-JoseCanseco
「50/50クラブの最初のメンバーの大谷翔平、おめでとう。」-ホセ・カンセコ
「conglatulations to ~」=「(~に)おめでとう」
Congratulations to Shohei Ohtani for being the first member in the 50/50 club 💪🏼 pic.twitter.com/VvgCVKDk3H
— Jose Canseco (@JoseCanseco) September 19, 2024
②「35 years ago I created the 40/40 club Shohei Ohtani created the 50/50 club tonight Confratulations to him」-Jose Canseco
「35年前、私は40/40クラブを創った 大谷翔平は今夜50/50クラブを創った 彼を祝福する」
「create」=「創造する、創る」
35 years ago I created the 40/40 club
Shohei Ohtani created the 50/50 club tonight
Congratulations to him pic.twitter.com/YG5zUd0u4U
— Jose Canseco (@JoseCanseco) September 20, 2024
レブロン・ジェームズ氏(現役NBA選手)からのメッセージ
レブロン・ジェームズは、史上最高のNBA選手とも言われ、NBA史上最多得点記録保持者であり、4度の優勝・ファイナルMVP・最優秀賞を経験し、20年連続オールスター選出、アメリカ代表としてオリンピックで3度金メダルを獲得、今なお現役を続ける生けるNBAレジェンドです。
マイケル・ジョーダンとも比較されるNBA現役最高選手に、シンプルですがここまで言わせることができるのは、大谷翔平選手しかいないでしょう。
「This guy is unreal !!!! Wowzers」-Lebron James
「この男は非現実的だ!!!(言葉にならない。)」-レブロン・ジェームズ
「unreal」=「非現実的な、架空の、現実と思えない」、
「wowzers」=「言葉にならない驚きや賞賛、ショッキングさを表現する俗語。wowの発展形」
THIS GUY IS UNREAL!!!! WOWZERS 🙌🏾🙌🏾🙌🏾🙌🏾🙌🏾🙌🏾 https://t.co/2IyMP8xf7A
— LeBron James (@KingJames) September 20, 2024
ハードロック・ベット(スポーツベッティング会社)からのメッセージ
ハードロック・カフェは知っている人は多いかもしれませんが、
大谷選手はこの日、50/50という偉業を達成しただけでなく、
投稿では、「それについて聞かれた父親の反応」という体で、
動画内でお父さんに見立てられた男性の、なんとも言えない表情の動画が大谷選手の偉業を物語っています。
お父さんがなぜ泣いているのか、ぜひ色々考えてみてください。
「Dad, what was it like when Ohtani had 10 RBI, 3 HR and started the 50/50 club all in one night?」-Hard Rock Bet
「父さん、大谷が10打点、3ホームラン、50/50クラブの開始、その全てを一夜で決めた時、どう感じた?」-ハードロック・ベット
「dad」=「父親、父さん」、「what was it like?」=「どんな感じだった?どうだった?」、
「RBI(Run Batted inの略)」=「打点」、「HR(HomeRunの略)」=「ホームラン」
Dad, what was it like when Ohtani had 10 RBI, 3 HR and started the 50/50 club all in one night?
pic.twitter.com/rvZ47sU59Z— Hard Rock Bet (@HardRockBet) September 20, 2024
MLBとトム・ブレイディ(元NFL選手)からのメッセージ
トム・ブレイディ氏は、ニューイングランド・ペイトリオッツとタンパベイ・バッカニアーズでプレイした、元NFL(アメリカンフットボール)選手で、アメリカ史上もっとも偉大なアスリート、とも称されます。
QB(クォーターバック)としてリーグ史上最多となる18度の地区優勝や、歴代最多となる7度のスーパーボウル制覇、5度のスーパーボウルMVP獲得を達成している、まさに史上最高のNFL選手です。
最初の原文にあるヤギの絵文字は、goat(史上最高の選手)という意味を持っている略語、スラングです。
ヤギは英語でgoatであり、それがGreatest Of All Timeの頭文字と同じであるので、ネットスラングとして使われます。
かわいい絵文字に深い意味がある感じが面白いですね。
①「One goat in awe of another … Tom Brady is just like us when it comes to Shohei Ohtani.」-MLB
「一人の史上最高選手が、もう一人の史上最高選手に畏敬の念を抱く。。。トム・ブレイディは大谷翔平のことになると、私達と同じようなものだ。」-MLB
「goat(ヤギの絵文字、Greatest Of All Timeの略)」=「ヤギ(史上最高の人、選手)」
「in awe of~」=「~に畏敬の念を抱く」
「when it comes to ~」=「~に関して言えば,~ということになると」
②「Shohei !Congratulations ! The first ever to be in the 50/50 club.What an accomplishment, but I know you got bigger goals ahead, so good luck in the post season. 」-Tom Brady
「翔平!おめでとう!史上初の50/50クラブに加入したね。だけど知っているよ、君がもっと大きな先の目標を持っていることを。だから、ポストシーズンでも幸運を祈ってる。」-トム・ブレイディ
「first ever」=「史上初の」、「accomplishment」=「偉業、業績」、「ahead」=「前に、先に、これから先に」
One 🐐 in awe of another …
Tom Brady is just like us when it comes to Shohei Ohtani. pic.twitter.com/a4VXZUR1Pf
— MLB (@MLB) September 20, 2024
New Balance(スポーツブランド)からのメッセージ
世界的なスポーツブランドのニューバランスは、50/50クラブに関するとても格好良い動画を投稿しています。
この店には世界で大谷翔平選手しか入れないと思うとしびれますね。
「The 50/50 Club welcomes its first members, Shohei Ohtani.」-New Balance
「50/50クラブは、その最初の会員、大谷翔平を歓迎する。」-ニューバランス
「welcome」=「歓迎する、迎え入れる」
The 50/50 Club welcomes its first member, Shohei Ohtani. pic.twitter.com/hiKkIVadvQ
— New Balance (@newbalance) September 20, 2024
おまけ:オンジェイ・サトリア氏(野球チェコ代表)からのメッセージ
おまけは、英語の投稿ではないですが、WBCで日本の敵として闘い、遅い球速が持ち味で話題になった投手、普段は電気技師として生計を立てる野球チェコ代表のオンジェイ・サトリア選手からの祝福メッセージです。
シンプルで可愛らしいですね。
おめでとう 🤝🏼 50/50 club #ShoheiOhtani #OneAndOnly pic.twitter.com/chj0Kg3DWu
— Ondřej Satoria / オンジェイ• サトリア (@OndrejSatoria) September 20, 2024
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