「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind. 」-Neil Armstrong(ニール・アームストロング)

探究心
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意味=「それは一人の人間にとって小さな一歩、人類にとって巨大なひとまたぎだ。」

ニール・アームストロングの名言

「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind. 」-Neil Armstrong

「ダッツワンスモールステップ フォーアメン ワンジャイエントリープ フォーメンカインドゥ。」

人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士、ニール・アームストロング船長の名言です。

2018年には、アームストロング船長の自伝をデイミアン・チャゼル監督が「ファースト・マン」というタイトルで映画化し、ライアン・ゴズリングがアームストロング船長を演じています。

海軍でパイロットをしていたアームストロングは、宇宙飛行士に志願し、月面に人を送るというアポロ計画に参加することになります。

その寡黙で自己顕示欲の少ない性格から、最初に月面に降り立つ人物としてNASAから選ばれたそうです。

そんなアームストロングの、人類にとっての歴史的な名言です。

人々が夢にまで見た月に降り立ちながら言う言葉にしては、何とも冷静にうまいことを言っているなと思います。

この言葉は宇宙船の中であらかじめ考えていたそうですが、歴史的な瞬間にもそういったことが考えられるあたりが、その持ち前の冷静沈着さが伺えます。

自分は一人の人間であると同時に、全人類を代表した一人でもあるという違う観点からの言葉の対比が面白い名言です。

一般的な日本語訳では、後半部は「巨大な一歩だ」とか、「大きな飛躍だ」などどよく訳されていますが、それではわざわざアームストロングが「step」ではなく、「leap」を後半部に使った面白みが消されてしまっています。

原文には、一人の人間の一歩と、巨人のひとまたぎを比べているかのような面白さがあります。

また、よく「一人の人間にとっては小さな一歩だが~」と訳され、「~だが」という逆の接続詞がついていますが、英語の原文にはついていません。

むしろついてない原文の方が、言おうとしている作為感がなくすっと入ってくる感じがしますし、韻も踏んでいるので言葉の響きも面白く感じられます。

ぜひ生のアームストロング船長の言葉をそのまま感じてみてください。

文の構造

「That’s( A for a man, B for mankind.) 」=「それは(一人の人間にとってはA,人類にとってはBだ。)」

A=「one small step」

B=「one giant leap」が入ります。

「that’s」=「that is」が一つだけ最初についていますが、省略されているだけなので、後半の文章「B for mankind」にもつけることが出来ます。

that’s」から始まる文章が二つ並んでいると考えると簡単だと思います。

なので、「That’s A for a man, B for mankind.」=「That is A for a man, that is B for mankind.」=「それは一人の人間にとってはAだ、それは人類にとってはBだ」とも言えます。

そして、「That’s」以下の「 A for a man, B for mankind.」は「~for~」という同じ構造の文が二個並んでいます。

「That’s 」とは?

「That’s(ダッツ)」=「that is(ダッティズ)」の略です。

「that(ダットゥ)」=「それ」という意味になります。

「that(ダット)」=「あれ、それ、あの人」という意味で、代名詞で使われることが多いですが、形容詞、接続詞、副詞としても使われる多岐にわたる意味を持っています。

使われているケースバイケースで一個一個覚えていってしまうと良いです。

この文中では、「that’s(ダッツ)」=「that is(ダッティズ)」=「それは」という代名詞で使われていて、アームストロングが月面に降り立った自らの足跡のことを指しています。

「is(イズ)」=「~は」という意味になります。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「that’s(ダッツ)」=「それは、あれは」という意味になります。

「one small step for a man」とは?

「That’s」以下の1つ目の文章です。

「one small step(ワンスモールステップ)」=「小さい一歩」という意味になります。

「one(ワン)」=、「一つの、一の、ある~、一歳の、同一の、一致した」という意味の形容詞、「一、一個、一人」という意味の名詞で、「誰でも、それ、一つ」という意味の代名詞でもあります。

「small(スモール)」=「小さい、狭い、少ない、下らない、けちな」という意味の形容詞で、「小さく、細かく、こじんまりと」という意味の副詞でもあり、「小さな部分、少量、細部」という意味の名詞でもあります。

「step(ステップ)」=「歩み、一歩(の距離)、ひとまたぎ、足取り、足跡、手段」という意味の名詞であり、「歩く、行く、一定の足取りで進む、急いでいく、を踊る」という意味の動詞でもあります。

「one step(ワンステップ)」=「一歩」、「two steps(トゥーステップス)」=「二歩」という意味になり、そこに「small(スモール)」=「小さい」(形容詞)が入っているだけなので、

「one small step(ワンスモールステップ)」=「小さい一歩」という意味になります。

「for a man(フォーアメン)」=「一人の人間(男)にとって」という意味になります。

「for(フォー)」=「~に向けて、~にとって、~のために、~として、~あての(人)」という意味の前置詞です。

「a(ア)」=「一つの、ある~」という意味の不定冠詞です。

「man(メン)」=「人間、人、男性」と言う意味の名詞、「人を配置する、励ます」という意味の動詞であり、「なんとまあ、馬鹿な」という意味の間投詞でもあります。

「a man(ア メン)」=「一人の人間、男」という意味になります。

「for a man(フォーアメン)」=「一人の人間(男)にとって」という意味になります。

ここで注意すべきは、「for man(フォーメン)」と「for a man(フォーアメン)」では意味が違うということです。

「a(ア)」が抜けて「for man(フォーメン)」になると、「for man(フォーメン)」=「人間にとって」という意味になり、

後半で出てくる「for mankind(フォーメンカインドゥ)」=「人類にとって」と同じ意味になってしまいます。

前半部は「一人の人間にとって」、後半部は「人類にとって」という対比をアームストロングは言いたいので、

「a(ア)」は些細に思われますが、大事な部分です。

「one small step for a man」=「一人の人間にとって小さな一歩。」という意味になります。

「one giant leap for mankind 」とは?

「That’s」以下の2つ目の文章です。

文の構造は1つ目の「one small step for a man」と同じです。

「one giant leap(ワンジャイエントリープ)」=「巨大なひとまたぎ」という意味になります。

「one(ワン)」=、「一つの、一の、ある~、一歳の、同一の、一致した」という意味の形容詞、「一、一個、一人」という意味の名詞で、「誰でも、それ、一つ」という意味の代名詞でもあります。

「giant(ジャイエント)」=巨大な」という意味の形容詞、「巨人、偉人」という意味の名詞でもあります。

「leap(リープ)」=跳躍、ひとっ跳び、躍進、ひとまたぎ」という意味の名詞、「跳ぶ、跳ねる、踊る、急に~になる、跳び越えさせる」という意味の動詞です。

「giant leap(ジャイエントリープ)」=「巨大な跳躍」という意味になります。

「one giant leap(ワンジャイエントリープ)」=「巨大なひとまたぎ」という意味になります。

「for mankind(フォーメンカインドゥ)」=「人類にとって」という意味になります。

「mankind(メンカインドゥ)」=「人類」という意味の名詞です。

「for(フォー)」=「~に向けて、~にとって、~のために、~として、~あての(人)」という意味の前置詞です。

「for mankind(フォーメンカインドゥ)」=「人類にとって」という意味になります。

「one giant leap for mankind」=「人類にとって巨大なひとまたぎ」という意味になります。

つなげて訳すると・・・

「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind. 」

=「それは一人の人間にとっては小さな一歩、人類にとっては大きなひとまたぎだ。」となります。

月に行ってみた気になって口に出してみると面白いかもしれません。

ぜひアームストロング船長の言葉を感じてみてください。

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