「If I were the man five years ago, I’d take a flamethrower to this place.」-Frank Slade(Al Pacino)-フランク・スレイド(アル・パチーノ)

負けない気持ち
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意味=「五年前の私だったら、ここに火炎放射器を持ってきてる。」

フランク・スレイド(アル・パチーノ)の名言

「If I were the man five years ago, I’d take a flamethrower to this place!」-Frank Slade(Al Pacino)

「イフ アイワーダメン ファイヴイヤーズエゴウ、アイドゥテイク アフレイムスローワー トゥーディスプレイス」

映画「セント・オブ・ウーマン~夢の香り」の中で、アメリカの名俳優アル・パチーノ演じる、盲目の元軍人、フランク・スレイドが、知り合ったチャーリーという高校生を助けるために放った名台詞です。

アル・パチーノはこの作品で、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

元軍人のフランク・スレイドは、軍人時代に手りゅう弾で遊んでいる時にその手りゅう弾が爆発し、盲目になってしまい、実の家族からも疎んじられ、退役してからは姪の家族と一緒に細々と暮らしていました。

姪一家が旅行に行く間、フランクを世話する人がいないため、チャーリーという高校生がアルバイトとして、彼の世話をすることになります。

破天荒な性格で、口汚いこともたくさん言うフランクにチャーリーは最初は戸惑いますが、一緒に過ごすうちに心通わせ、フランクは孤独を抱えた優しい人間なのだと気付くチャーリー。

生きる望みを失っているフランクは遂に自殺を試みますが、チャーリーが身を挺してそれを止めたことで、二人は心を通わせます。

フランクを世話するアルバイトが終わったチャーリーは、学校で裁判にかけられることになります。

チャーリーの同級生が校長の車にいたずらしたことをチャーリーが目撃していたのですが、チャーリーはまったく口を割らなかったため、言わないのであれば退学にする、と全校生徒の前で校長に迫られていたのです。

いまだに口を割ろうとしないチャーリーに退学が言い渡されようとしている時、フランクが壇上に上がり、フランクの保護者だと言ってチャーリーの隣に座ります。

校長とチャーリーのやり取りを聞いていたフランクが、チャーリーに代わりこの裁判の理不尽さを訴え始めます。

ここから、アル・パチーノの名演説が始まります。

この演説は実に魂のこもったもので、全て名言といってもいいほど心掴まれるものですが、フランクが立ち上がり、一番感情を爆発させて、相手に叩きつけるように放ったセリフが上記のものです。

ぜひ、映画でも確認していただいて、この魂のこもった台詞を真似してみて下さい。

文の構造

「If I were A, I would B.」=「もし私がAなら、私はBをするだろう。」という意味になります。

「A」=「the man five years ago」

「B」=「take a flamethrower to this place.」

「If I were the man five years ago」とは?

「If  I were A, I would B」=「もし私がAだったら、私はAをするだろう。」という意味になります。

仮定法と呼ばれる構文です。

「If I were A」の部分になります。

あり得ない想像や、現実に起こりえない仮定を言いたい時に使う形式なので、「were」というのが引っかかるかもしれませんが、これはそのまま丸ごと覚えてしまいましょう。

例えば、「If I were you, I would buy it.」=「もし私があなただったら、それを買うだろう。」などの使い方が出来ます。

「If I were (イフアイワー)~」=「もし私が~なら」という意味になります。

「If(イフ)」=「もし、仮に、万が一、~ならば、」という意味の接続詞、「仮定」という意味の名詞です。

「I(アイ)」=「私(は、が)」という意味の代名詞であり、「私、自我、我」という意味の名詞でもあります。

「were(ワー)」=「(are)の過去形」です。

「If I were ~」=「もし私が~なら」という意味になります。

「the man(ダメン)」=「その男」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「man(メン)」=「人間、人、男性」と言う意味の名詞、「人を配置する、励ます」という意味の動詞、「なんとまあ、馬鹿な」という意味の間投詞でもあります。

「メン」と聞くと日本では男性だけを指すイメージが強いですが、それは「men(メン)」であり、「man」の複数形です。

つまり、日本でよく使う「メン」は「men」=「男たち」であり、この文では「man」=「人間」という意味で使われています。

ちょっとややこしいですね、発音も微妙に違います。

ちなみに「human(ヒューマン)」=「人類」という意味の名詞にも「man」は入っていますね。

「five years ago(ファイヴイヤーズエゴウ)」=「5年前」という意味になります。

「five(ファイブ)」=「5の、5つの、5人の」という意味の形容詞、「5、5人、5つ」という意味の名詞です。

「year(イヤー)」=「年、歳、年度、太陽年、時代」という意味の名詞です。

「five years」=「5年」という意味になります。

「ago(エゴウ)」=「(今から)~前に」という意味の副詞です。

「five years ago」=「5年前」という意味になります。

「the man five years ago」=「5年前の人間」という意味になります。

最初の「If I were~」をくっつけて、

「If  I were the man five years ago」=「もし私が5年前の人間だったら」という意味になります。

「I’d take a flamethrower to this place.」とは?

「I’d take C to D」=「私はDにCを持ってくるだろう」という意味になります。

前文の仮定法の後半部分になります。

「I’d (would)~」=「私は~するだろう」という意味になります。

「I’d」=「I would」の省略形です。

「would(ウドゥ)」=「よく~した、~であろう、~したい、どうしても~しようとした」という意味の助動詞で、「will」の過去形です。

「take 物 to~」=「物を〜に持っていく」という意味になります。

ちなみに、「take 人 to~」=「人を〜に連れていく」という意味になります。

この使い方はシンプルで非常に使いやすいフレーズので、覚えておきましょう。

「take(テイク)」=「取る、つかむ、当たる、乗る、連れていく、調べる」という意味の動詞、「捕獲物、収入、分け前」という意味の名詞です。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

「I’d take 物 to ~」=「私は物を〜に持ってくるだろう」という意味になります。

この文で指す物とは「flamethrower」になります。

「a flamethrower(フレイムトゥローワー)」=「一つの、ある火炎放射器(炎を投げるもの)」という意味になります。

「a」=「一つの、ある」という意味の不定冠詞で、名詞の前に付きます。

「flame(フレイム)」=「炎、情熱」という意味の名詞で、「メラメラ燃える、輝く」という意味の動詞です。

「thrower(トゥローワー)」=「投げる人(物)」という意味の名詞です。

「throw(トゥロウ)」=「投げる、投げ倒す」という意味の動詞、「投げる事、投球」という意味の名詞です。

「flame」+「thrower」が合わさって、

「flamethrower」=「火炎放射器(炎を投げるもの)」という意味になります。

「I’d take a flamethrower  to~」=「私は、火炎放射器を〜に持っていくだろう。」という意味になります。

どこに持っていくのかというと、以下になります。

「this place」=「この場所」という意味になります。

「this(ディス)」=「これ、このもの」という意味の代名詞です。

place(プレイス)=場所、位置、家」という意味の名詞、「置く、配置する、位置づける」という意味の動詞です。

「this place」=「この場所」という意味になります。

「I’d take a flamethrower to this place」=「私は、火炎放射器をこの場所に持っていくだろう。」という意味になります。

訳すると・・・

「If I were the man five years ago, I’d take a flamethrower to this place.」

=「もし私が5年前の人なら、私は火炎放射器をここに持ってくるだろう。」

=「5年前の私だったら、火炎放射器をここに持ってくるだろう。」となります。

ぜひ、アルパチーノになったつもりでこのセリフを口に出してみて下さい。

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