意味=「全世界が静かな時は、たった一つの声でさえ力強くなる。」
マララ・ユスフザイさんの名言
「When the whole world is silent,even one voice becomes powerful.」-Malala Yousafzai
「ウェンダ ホーゥルウォールドゥ イズサイレントゥ、イーヴンワンヴォイス ビカムズパワフゥ」
過激派から銃弾を受けながらも、女性の教育の重要性を訴え続けたパキスタンの少女で、ノーベル平和賞も受賞したマララ・ユスフザイさんの名言です。
パキスタンに生まれた彼女は、医者を目指して学校に通っていましたが、過激派が行政を掌握し、女性が教育を受けることを禁止されてしまいます。
学校を破壊されたり、暴力に怯える人々の惨状を伝えるために、わずか11歳でブログを使い、その現状を発信し続けます。
海外メディアからも注目を浴び、パキスタン政府からも表彰された彼女でしたが、それをよく思わない過激派から、14歳の時にスクールバスに乗っている時に襲撃され、首と頭に銃弾を撃ち込まれてしまいます。
危険な状態でしたが、無事手術を終え奇跡的に退院した彼女は、「銃弾で自分の行動は止められない」と国連で演説し、世界中の人々に強い勇気を与えました。
命を狙われて死にかけ、もしかしたらまた狙われるかもしれないのに、全く恐れずに毅然とした態度でおかしいものはおかしいというその姿勢は、心揺さぶられます。
今では、教育が受けられない女性のためのマララ基金を設立し、シリア難民のために学校も作られています。
そんなマララ・ユスフザイさんの、勇気に溢れる名言です。
周りが恐れで何も声を発せないような状況の時に、声を上げることがどんなに勇気がいることか、そしてその一つの声は、文字通り世界を動かしました。
決して大それたことでなく、変わらずに声を上げていくということが、時にはとても強大なものになる、というとても勇気づけられる言葉です。
死をも恐れぬ彼女の言葉は、とても強く響いてきます。
文の構図
「when A ,B becomes C. 」=「Aの時、BはCになる。」という構図です。
「A」=「the whole world is silent」
「B」=「even one voice」
「C」=「powerful」が入ります。
「When the whole world is silent」とは?
「when」=「~の時」という意味になります。
「when(ウェン)」=「~の時、いつ」という意味になります。
疑問形だと「いつ~?」となります。
この文は疑問ではないので、「~の時」という意味で使われています。
「the whole world」=「世界全体、世界全て、全世界」という意味になります。
「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。
「whole(ホーゥル)」=「全体の、丸ごとの、完全な」という意味の形容詞で、「全体、完全な物」という名詞でもあります。
「world(ウォールドゥ)」=「この世、地球、分野、宇宙、世界」という意味の名詞です。
「the whole world」=「世界全体、世界全て、全世界」という意味になります。
「is silent」=「~は静かである」という意味になります。
「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞です。
「silent(サイレントゥ)」=「沈黙した、無言の、無口な、静かな」という意味の形容詞であり、「無声映画」という意味の名詞です。
「the whole world is silent」=「全世界が静かである」という意味になります。
「when」がついて、
「when the whole world is silent」=「全世界が静かな時」となります。
「even one voice becomes powerful」とは?
「even(イーブン)」=「~ですら」という意味になります。
「even(イーブン)」=「~でも(なお)、~すら(なお)、それどころか、~ですら」という意味の副詞であり、「平らな、水平の」という意味の形容詞であり、「平らにする、水平にする」という意味の動詞でもあります。
最初の、「~ですら」という意味の副詞として使われることを目にすることが多いです。
今回も、「~ですら」という意味で使われています。
「one voice」=「一つの声」という意味になります。
「one(ワン)」=「一つ(の)、一個(の)」という意味です。
「voice(ヴォイス)」=「声、音声、鳴き声、音」という意味の名詞であり、「声を出す、声明を出す」という意味の動詞です。
「one voice」=「一つの声」となります。
「even one voice」=「一つの声ですら」となります。
「even one voice」が主語になり、下記が述語になります。
「~becomes powerful」=「~は強力なものになる」となります。
「become(ビカム)」=「~になる、~に合う、~になっていく」という意味の動詞です。
「one voice」が三人称なので、「s」がついて「becomes」になっています。
「powerful(パワフゥ)」=「強力な、有力な、効力のある」という意味の形容詞です。
和製英語でも聞く「パワフル」と同じ意味ですね。
「one voice becomes powerful」=「一つの声が強力なものになる」となります。
「even one voice becomes powerful」=「一つの声すら強力なものになる」となります。
全部つなげて訳すると・・・
「When the whole world is silent,even one voice becomes powerful.」
=「全世界が静かなとき、一つの声でも力強いものになる。」となります。
何かに圧迫されて何も言えないようなとき、自分もこの言葉を思い出したいと思います。
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