「To the world beyond(次の世界へ).」のCM内の英語のメッセージ

夢・理想
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最近よく流れる格好良いCMのメッセージは何て言っているのか?

2020年の11月からテレビで頻繁に流れているセールフォースという会社のCMを見たことがありますか?

9人の様々な職種の著名人が、それぞれメッセージを英語、もしくは日本語で言っていくというCMで、ピアノにビートが乗ったBGMと合わさって、一連の美しいラップになっている格好良い映像です。

「To the world beyond.」=「次の世界へ。」というテーマで、みんなそれぞれ「Rather than~, but~」という決まったフレーズでメッセージを言っていきます。

日本語字幕も流れますが、英語のメッセージの原文は何と言っているのか、意味も合わせて載せたいと思います。

30秒バージョンと60秒バージョンがあるのですが、まずはよく流れる30秒バージョンの中の英語から紹介したいと思います。

英語のメッセージの全文

Rather than perfection but eternal imperfection. 」-Topa Onimowo

「レダーダンパーフェクションバットゥエターナルインパーフェクション。」-トパ・オニモウォ

Rather than to criticize but to suggest.」-Kylie Vincent

「レダーダントゥクリティサイズバットゥーサジェスト。」-カイリー・ヴィンセント

Rather than to grieve but to have humor.」-Jeana Turner

「レダーダントゥーグリーヴバットゥーヘブヒューマー。」-ジーナ・ターナー

Rather than for the past but for the future.」-Essynce Moore

「レダーダンフォーダパストバットゥフォーダフューチャー。」-エッシンス・ムーア

Rather than just for myself but for the world.」-Obi Ndefo

「レダーダンジャストフォーマイセルフバットゥフォーダウォールドゥ。」-オビ・エンディフォ

Rather than the world as it is now but to a world better than ever.」-Anthony Mmesoma Madu

「レダーダンダウォールドゥエズイティイズナウバットゥアウォールドベトゥアーダンエヴァー。」-アンソニー・メソマ・マドゥ

ラッパーのトパ・オニモウォさん、アーティストのカイリー・ヴィンセントさん、モデルのジーナ・ターナーさん、作家のエッシンス・ムーアさん、俳優のオビ・エンディフォさん、バレリーナのアンソニー・メソマ・マドゥさんの言葉です。

それぞれ言っていることは決して難しくなく、比較的分かりやすいメッセージではありますが、この方達が言うことで強く深みが増した格好良いメッセージになっています。

繰り返し使われる「Rather than A, but B」の意味とは?

「Rather than A, but B」=「AよりむしろB」という意味になります。

「rather(ラダー)」=「むしろ、かえって、やや、かなり、逆に」という意味の副詞です。

than(ダン)=~より、~よりむしろ」という意味の接続詞、前置詞です。

「rather than~」=「~よりむしろ」という意味になります。

「but(バット)」=「しかし、けれども」という意味ですが、接続詞、前置詞、副詞、関係代名詞など、様々な用法があります。

「しかし、けれども」という意味をとりあえず覚えておいて、後はその都度知っていけば大丈夫です。

今回は、「not A but B」=「AではなくB」という使い方と同じ接続詞として使われていて、言葉自体の意味はありません。

「rather than A, but B」=「AよりむしろB」という意味になります。

「Rather than perfection but eternal imperfection. 」とは?

ナイジェリアのラッパー、トパ・オニモウォさんの言葉です。

「perfection」=「完全」という意味になります。

「perfection(パーフェクション)」=「完全、完成、完璧、極致」という意味の名詞です。

ちなみに、「perfect」という言葉がありますが、

「perfect(パーフェクト)」=「完全な、欠点のない、絶好の、正確な、熟達した」という意味の形容詞、「完了形」という意味の名詞、「完成する、完全にする、熟達させる」という意味の動詞です。

「eternal imperfection」=「永遠の不完全」という意味になります。

「eternal(イターナル)」=「永遠の、不滅の、果てしない」という意味の形容詞です。

「imperfection(インパーフェクション)」=「不完全、欠点」という意味の名詞です。

「eternal imperfection」=「永遠の不完全」という意味になります。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than perfection but eternal imperfection」=「完全よりむしろ永遠の未完全」という意味になります。

「Rather than to criticize but to suggest.」とは?

フロリダの学校の銃乱射事件後、クラスメイトと共に銃規制に対する活動を始め、活動家、アーティスト、パフォーマーとして活躍する、カイリー・ヴィンセントさんの言葉です。

「to criticize」=「批判すること」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は、「~すること」という意味の不定詞として使われています。

「criticize(クリティサイズ)」=「批判する、非難する」という意味の動詞です。

「to criticize」=「批判すること」という意味になります。

「to suggest」=「提案すること」という意味になります。

「suggest(サジェストゥ)」=「提案する、暗示する、言いだす」という意味の動詞です。

「to」がついているので、

「to suggest」=「提案すること」という意味になります。

不定詞とは

動詞の原形に「to」が付くことで、名詞・形容詞・副詞的な用法が出来て、「~すること」、「~するため(に、の)」という意味になるルールのことです。

例えば、「to swim」=「泳ぐこと、泳ぐため(に、の)」という意味になります。

「~すること」という意味は、動名詞と同じですね。

「to swim」=「swimming」=「泳ぐこと」という同じ意味になります。

しかし、「~すること」と「~するための」と、どちらかの意味なのかというのは、文脈を見て判断していくことになります。

大きく意味が違うので、パッと見でどちらか分かるようになっていきます。

今回は「~すること」という意味で使われています。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than to criticize but to suggest」=「批判することよりむしろ提案すること」という意味になります。

「Rather than to grieve but to have humor.」とは?

脱毛症であることを告白している世界的モデル、ジーナ・ターナーさんの言葉です。

「to grieve」=「悲しむこと」という意味になります。

「grieve(グリーヴ)」=「悲しむ、悲しませる、悩む、悩ます」という意味の動詞です。

不定詞の「to」がついて、

「to grieve」=「悲しむこと」という意味になります。

「to have humor」=「ユーモアを持つこと」という意味になります。

「have(ヘブ)」=「持つ、取る、食べる、渡す、もらう、所有する、過ごす、招く、もてなす」という意味の動詞です。

様々な意味がありますが、感覚としては、日本語の「持つ」という意味を少し広げた感じでしょうか。

この文では「持つ」という意味になっています。

「humor(ヒューマー)」=「ユーモア、おかしみ、こっけい、気分、気質、体液」という意味の名詞、「満足させる、機嫌を取る、あやす」という意味の動詞です。

「have humor」=「ユーモアを持つ」という意味になります。

不定詞の「to」がついて、

「to have humor」=「ユーモアを持つこと」という意味になります。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than to grieve but to have humor」=「悲しむことよりむしろユーモアを持つこと」という意味になります。

「Rather than for the past but for the future.」とは?

15歳にして書いた本3冊が大ヒットし、作家だけでなく、デザイナーとしても活躍するエッシンス・ムーアさんの言葉です。

「for the past」=「過去のために」という意味になります。

「for(フォー)」=「~に向けて、~にとって、~のために、~として、~あての(人)」という意味の前置詞です。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「past(パスト)」=「過去、経歴」という意味の名詞、「過去の~」という意味の形容詞、「(時間を)過ぎて、(そばを)通り過ぎて」という意味の前置詞、「通り越して」という意味の副詞になります。

とにかく「過去の~」関係だなと、とりあえず知っておけば大丈夫です。

「the(ダ)」が付くと名詞になるので、

「the past」=「(その)過去」という意味になります。

「for the past」=「過去のために」という意味になります。

「for the future」=「未来のために」という意味になります。

「future(フューチャー)」=「未来、将来、前進、今後」という意味の名詞であり、「未来の、将来の」という意味の形容詞になります。

「the future」=「未来」という意味になります。

「for the future」=「未来のために」という意味になります。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than for the past but for thefuture」=「過去のためではなく、未来のために」という意味になります。

「Rather than just for myself but for the world.」とは?

事故により両足を失ってしまった俳優、ディレクターのオビ・エンディフォさんの言葉です。

「just for myself」=「ただ自分自身のために」という意味になります。

「just(ジャスト)」=「ちょうど、ようやく、やっと、たった今、ただ」という意味の副詞、「正しい、当然の、正当な、正確な、ちょうどの」という意味の形容詞です。

「myself(マイセルフ)」=「私自身、自分自身」という意味の代名詞です。

「my(マイ)」=「私の」という意味の「I」の所有格です。

「self(セルフ)」=「自己、自動」という意味の接頭辞です。

「just for myself」=「ただ自分自身のために」という意味になります。

「for the world」=「世界のために」という意味になります。

「world(ウォールドゥ)」=「この世、地球、分野、宇宙、この世」という意味の名詞です。

「the world」=「(その)世界」という意味になります。

「for the world」=「世界のために」という意味になります。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than just for myself but for the world」=「ただ自分自身のためではなく、世界のために」という意味になります。

「Rather than the world as it is now but to a world better than ever.」とは?

ナイジェリアのバレエスクールに通うアンソニー・メソマ・マドゥさんの言葉です。

「the world as it is now」=「今の様な世界」という意味になります。

「as」=「~ままで、のように、の通りに、しながら、だけれど」という意味の接続詞、「同じだけ、それだけ」という意味の副詞、「ところの」という意味の関係代名詞、「~として」という意味の前置詞と、非常に色々な用途で使われる言葉です。

その都度丸ごと覚えて、感覚をつかんでいきましょう。

「it(イットゥ)」=「それ」という意味の代名詞です。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「it is~」=「それは~」という意味になります。

「as it is」=「そのまま、現状は」という意味になります。

「the world as it is」=「そのままの世界」という意味になります。

「now」=「今、今では、たったいま、次に、さて、ところで」という意味の副詞、「であるから、である以上は」という意味の接続詞、「今、現在」という意味の名詞、「現在の~」という意味の形容詞です。

「the world as it is now」=「今のままの世界」という意味になります。

「to a world better than ever」=「今までより良いある世界へ」という意味になります。

「a」=「一つの、ある」という意味の不定冠詞で、名詞の前に付きます。

「a world」=「ある世界」という意味になります。

「to」がつきますが、不定詞ではなく「~へ」という意味で使われています。

「to a world」=「ある世界へ」という意味になります。

「ever」=「かつて、今まで、いつか、常に、いったい、決して~ない(否定文)」という意味の副詞です。

「better(ベトゥァー)」=「もっと良い、より良い」という意味の形容詞で、「より良いこと」という意味の名詞でもあります。

「better than~」=「~より良く」という意味になります。

「better than ever」=「今までより良く」という意味になります。

「a world better than ever」=「今までより良い世界」という意味になります。

「to a world better than ever」=「今までより良い世界へ」という意味になります。

「rather than A, but B」に当てはめると、

「rather than the world as it is now but to a world better than ever」=「今のままの世界よりも、今までより良いある世界へ」という意味になります。

実際に声に出してみると、より感じられる!

英語の意味が分かったら、実際に声に出して見ると、語感も肌で感じられ、理解もより深まると思います。

ぜひ、リズムに合わせて、CMの彼らの様にラップしてみましょう。

Rather than just to read, but to say!

コメント

  1. Steven G. Nelson より:

    Rather than A, but B は誤った構文と考えるべきです。
    B rather than A もしくは Not A but B が正しい形で、その2つを、誤った形で組み合わせています。
    Rather than A, B とすれば、文語調で許されると思いますが、but は全く不要です。

    • bluesoul より:

      コメントありがとうございます。
      butはつけても良いですし、つけるのが禁止でもないので間違ってはいません。
      意味は伝わりますし、むしろ強調として、butがある方が分かりやすい構図になっていますよね。
      CMはご覧になりましたか?
      音楽にのせてラップのように言葉を言っていく上で、butは良いリズムや音律を作る上で、非常に重要な言葉になっています。
      なければ、耳に残る印象度は大分薄くなり、CMはつまらないものになるでしょう 。
      間違っていないので、日常で使ってももちろん大丈夫です。
      英語に限らず、言語は自由に使って良いもので、許される、許されないということはありません。
      あなたがそう思うのであれば、ご自身はそういうルールで使っていかれれば良いのではないでしょうか?
      個人的には、使った方が楽しいと思います。
      To the world beyond!

  2. Steven G. Nelson より:

    昨日のコメントを御覧いただけましたか。