意味=「少年たちよ、野心的になれ。」
クラーク博士の名言
「Boys, be ambitious.」-William Smith Clark
「ボーイズ ビー アンビシャス」
北海道大学(旧札幌農学校)の開祖である、クラーク博士の名言です。
化学の博士号を持ち、ノーベル賞受賞者を多数輩出しているアマースト大学の教授に20代で就任、その時の教え子には、同志社大学の創始者の新島襄もいました。
その後、マサチューセッツ農科大学の学長になりますが、日本政府からのオファーがあり、新島の仲介で札幌農学校を開講します。
札幌農学校では化学、植物学、動物学などを教え、学生の自主性を重んじ、そのレベルの高い教育により、日本で初めて学士の称号を授与する権限を与えられます。
今の北海道大学は、11学部ある大きな大学で、全国の大学ランキングでも上位に位置し、過去には五千円札の新渡戸稲造(札幌農学校)や宇宙飛行士の毛利衛、冒険家の三浦雄一郎など、そうそうたるメンツを輩出しています。
そんな学校を作ったクラーク博士の、生き方に関する名言です。
クラーク博士が、農学校の一期生の生徒と別れるときに言った言葉が上記の名言です。
野心的になれとは言っていますが、お金や利己的なものの拡大や、名声のための野心ではない、人がなるべき全ての到達への野心だ、とも言っています。
人間らしくなるために、また自分らしくなるために野心が必要だ、というのはハッとさせられます。
少年ではなくても、野心を持たねばと思わしてくれる名言です。
短い言葉ですが、実に深い意味が込められている名言です。
文の構造
「Boys, be A、」=「少年たちよ、Aになれ。」
「A」=「ambitious」が入ります。
「be~」で命令系になっています。
「Boys, be ambitious.」とは?
「boys(ボーイズ)」=「少年たち」という意味になります。
「boy(ボーイ)」=「男、男の子、少年、息子」という意味になります。
博士は何人かに向かって言っているので、「boys」と複数形になっています。
ちなみに、複数の集団を指す時、呼ぶときは「guys(ガイズ)」がよく使われます。
かなり年下でも他人であれば「boys」と呼びかけることはさほどありません。
クラーク博士の場合は、自分の教え子であり、自分の子供のような感覚もあるがゆえに、「boys」となっているんだと思います。
「guys」という言葉は、不思議ですが、男性と女性が半々でも関係なく「Hey, guys.」と呼びかけたりします。
完全に女性だけだったら「Ladies」や「Everyone」の方が正確で丁寧ではありますが、結構雑に「guys」と言っているのをよく聞きます。
日本人にはない感覚かもしれません。
「be(ビー)」=「なれ」という意味になります。
「be(ビー)」=「なる、である、いる、存在する」という意味の動詞、助動詞で、たくさんの意味があります。
動詞の前に何もない場合は、命令系になるので、「be~」=「~になれ」という意味になります。
「ambitious(アンビシャス)」=「大志のある、野心のある、意欲的な」という意味の形容詞です。
「be ambitious」=「野心的になれ」という意味になります。
ちなみに、あまり言う機会はないかもしれませんが、「Be~」=「~になれ」というのは、他にも色々言うことが出来ます。
例えば、
「Be beautiful.」=「美しくなれ。」
「Be happy.」=「幸せになれ。」
「Be serious.」=「真剣になれ。」
などと、言うことが出来ます。
「ambitious(アンビシャス)」=「野心的な」という意味になります。
「ambitious(アンビシャス)」=「大志のある、野心のある、意欲的な」という意味の形容詞です。
訳すると・・・
「Boys, be ambitious.」=「少年たちよ、野心的になれ。」となります。
クラーク博士が言うように、野心は心にいつまでも持っていたいものですね。
Guys, be ambitious!
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