「If you judge people, you have no time to love them.」-Mother Teresa(マザー・テレサ)

人間関係
スポンサーリンク

意味=「もしあなたが人々を品定めしていたら、あなたがその人達を愛する時間がありません。」

マザー・テレサの名言

「If you judge people, you have no time to love them.」-Mother Teresa

「イフユウ ジャッジピープル、ユウヘヴノウタイム トゥラヴデム。」

無料の児童養護施設やホスピスなどを、インドを始め世界中に作り、恵まれない人達のために懸命に働いた修道女であり、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ(本名アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ)の言葉です。

北マケドニア共和国で生まれたテレサは、幼いころから修道女を目指し、18歳なってからアイルランドで修道女としての訓練を受け、インドのカルカッタにあるキリスト教系の高校で地理と歴史の教師になります。

校長になったテレサは、カルカッタの貧しい人達を救おうと、スラム街の貧しい子供たちに無料で勉強を教え始め、自身もスラム街に住むようになります。

そンな姿を見た人達から、ボランティアの参加や寄付なども増えていき、病気などで死が近い人達を受け入れる救済施設や、孤児や貧しい子供たちのための児童養護施設などを次々と開設していきます。

宗教や人種、身分などを問わずに受け入れていくその姿勢は多くの人に影響を与え、その活動はインドを始め世界中に広がり、ローマ教皇からも認められ、1979年にノーベル平和賞も受賞しています。

そんなマザー・テレサの、人と接する姿勢に関する名言です。

知らない人と接する時、ついついこの人はどういう人か、と考えてしまいます。

どういう経緯があるのか、どういう性格でどういう身分か、はたまた人種や国籍、仕事などの背景まで、その人のことを自分の基準で判断しようとしてしまいます。

しかし、マザー・テレサは、そうしていると、愛する時間がなくなる、と言っています。

この人を助けることで自分にとって利益があるのか、などと考えてしまっては、躊躇して助けるのが遅れてしまったり、そもそも手を差し伸べないかもしれません。

どんな人かも判断せず、とにかく助ける、ということをやり続けるのはまさに偉業です。

難しくない単語が使われていますが、実に深い意味の文になっています。

文の構造

「If you A, you have B.」=「もしあなたがAするなら、あなたはBを持つ。」

「A」=「judge people」

「B」=「no time to love them」

「If you judge people」とは?

「If you~」=「もしあなたが~するなら」という意味になります。

「If(イフ)」=「もし〜なら・でも、仮に、万が一、~ならば」という意味の接続詞、「仮定」という意味の名詞です。

「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。

「If you~」=「もしあなたが~するなら」という意味になります。

「judge」=「判断する」という意味になります。

「judge(ジャッジ)」=「判断する、判定する、裁く、裁判する、判決を下す」という意味の動詞、「裁判官、判事、審判」という意味の名詞になります。

日本語でも聞く「ジャッジ」ですね。

people」=「人々」という意味になります。

people(ピープル)」=「人々、国民、民族、人間、民衆」という意味の名詞です。

「If you~」=「もしあなたが~するなら」という意味になります。

「If you judge people」=「もしあなたが人々を判断するなら」という意味になります。

「you have no time」とは?

「you have no~」=「あなたは~を持っていない」という意味になります。

「have(ヘブ)」=「持つ、持っている、ある(時間が)、取る、所有する、渡す、もらう、飲む・食べる、飼う、得る、産む、経験する、過ごす、招く、もてなす、許す、我慢する、させる・される、知っている、分かる、主張する、だます」という意味の動詞、「有産者、詐欺」という意味の名詞です。

様々な意味がありますが、感覚としては、日本語の「持つ」という意味を少し広げた感じでしょうか。

この文では「持っている、ある(時間が)」という意味になります。

「you have~」=「あなたは~を持っている」という意味になります。

「no(ノウ)」=「ない、何もない、決して~ない、少しの~もない、~のない」という意味の形容詞、「いいえ、~でない、少しも~でない、まさか」という副詞であり、「いいえ(という言葉)、否定、拒絶」という名詞でありです。

「you have no~」=「あなたは~を持っていない」という意味になります。

「no+名詞」とは?

この「no+名詞」を使う否定の仕方は英語でよく出てくる言い方です。

例えば、

「I have no money.」=「私はお金を持っていない。」

「I have no idea.」=「私は何も思い浮かばない。」などの言い方があります。

「no+名詞」を使う時は、強調したい時に使います。

「I don’t have any money」と言うことも出来ますが、「I have no money」という方が、より「お金がない」意味合いを強くシンプルに伝えられます。

「no+名詞」はよくネイティブも使うフレーズなので、慣れてしまいましょう。

「time」=「時間」という意味になります。

「time(タイム)」=「時間、期日、時代、機会、回数、倍」という意味の名詞、「時間を計る、拍子を合わせる」という意味の動詞、「時の、時限装置の、分割払いの」という意味の形容詞でもあります。

「you have no time」=「あなたは時間がない」という意味になります。

「you have no time」=「あなたは時間を持っていない」=「あなたは時間がない」という意味になります。

「to love them」とは?

「to love」=「愛するための」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために、~まで、~に加えて、~に合わせて、~に対して、~の、~によって」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は、「~するための」という意味の不定詞として使われています。

「love(ラヴ)」=「愛する、恋する、好む」という意味の動詞であり、「愛、愛情、好きなもの、思いやり、恋愛、」という意味の名詞でもあります。

「to love~」=「愛するための」という意味になります。

「them」=「彼らを」という意味になります。

「them(デム)」=「彼らを、彼らに」という意味の代名詞になります。

「to love them」=「彼らを愛するための」という意味になります。

ここで、不定詞について説明したいと思います。

不定詞とは

動詞の原形に「to」が付くことで、名詞・形容詞・副詞的な用法が出来て、「~すること」、「~するため(に、の)」という意味になるルールのことです。

例えば、「to swim」=「泳ぐこと、泳ぐため(に、の)」という意味になります。

「~すること」という意味は、動名詞と同じですね。

「to swim」=「swimming」=「泳ぐこと」という同じ意味になります。

しかし、「~すること」と「~するための」と、どちらかの意味なのかというのは、文脈を見て判断していくことになります。

大きく意味が違うので、パッと見でどちらか分かるようになっていきます。

今回は「~するための」という意味で使われています。

全てつなげて訳すると・・・

「If you judge people, you have no time to love them.」

=「もしあなたが人々を判断するなら、あなたは時間がない、彼らを愛するための。」

=「もしあなたが人々を判断するなら、あなたは彼らを愛するための時間がない。」という意味になります。

「judge」が「判断」という表現が日本語の文として分かりづらければ、「品定めする」と置き換えても良いと思います。

ページ上部の訳は、「品定め」で付けています。

ぜひ、声に出して読んでみて下さい。

コメント