意味= 「金はあなたの人生をたやすくしてしまう。もしあなたが幸運にもそれを手に出来たとしたら、あなたは幸運だ。」
アル・パチーノの名言
「Money makes your life easier. If you’re lucky to have it, you’re lucky.」-Al Pacino
「マニー メイクスユアライフ イーズィアー。イフユウアア ラッキートゥーハヴィット、ユウアア ラッキー。」
数々の映画の名作に出演してきた名俳優アル・パチーノの名言です。
狂気にも似た強い怒りの感情を使いこなし、時に人間味溢れる役をいくつもこなしてきた俳優アル・パチーノ。
その演技は見ている者の心を数々揺さぶってきました。
アル自身、巨額のギャラを稼いできた億万長者でもあります。
そんなアルが抱く、お金に対する信念とでも呼ぶべきものがこの言葉に込められていて、非常に面白い名言です。
「お金を手にしたら、それは決してすごいことでもダメなことでもなく、ラッキー。それだけだ」とでも言わんばかりです。
皮肉とも取れるが、かといって強烈にけなしているわけではない、聞いている者に考えさせる、ユーモアが効いたアル・パチーノ節です。
例えたくさんのお金を手にしても、それよりも重要なことがある、と知っている人間だからこそ言える言葉だと思います。
アル・パチーノ自身億万長者ですが、お金にはこだわっていないんだろうと思います。
「Money makes your life easier」とは?
「money(マニー)」=「お金」という意味になります。
「money(マニー)」=「お金、通貨、資金、富」という意味の名詞です。
「make~easy(メイク~イーズィー)」=「~を楽にする、簡単にする」という意味になります。
「make(メイク)」=「作る、創る、製造する、進む、~しようとする」という意味の動詞、「作り、でき、体格、~製」という意味の名詞です。
「easy(イーズィー)」=「楽な、優しい、ゆったりした、十分な、のんきな、寛大な」という意味の形容詞、「たやすく、楽に、のんきに」という意味の副詞、「小休止」という意味の名詞です。
「make~easier」=「~をより楽にする、~をより簡単にする」という意味になります。
「easy(イーズィー)」に、今回は「er」が後ろにつくことで、「y」が「i」に変化し、
「easier(イーズィアー)」=「より簡単、より優しい」という意味に変わります。
比較級と呼ばれるもので、前と比べて~になるという様な時に、語尾が変化します。
「easy」は比較級になると、「easier」になると覚えましょう。
微妙な変化ですが、言いたいことで変わってきます。
「your life」=「あなたの人生」という意味になります。
「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。
「life(ライフ)」=「人生、生活、生き方、命、生き物」という意味の名詞です。
日本語でもたまに耳にするものですね。
テレビゲームなどで「もうすぐライフがなくなる」など聞いたことがあるかもしれません。
ゲームでいうライフは命ですが、人生や生き方という意味もあります。
英語では人生という意味の方が多く使われている印象です。
「make your life easier」=「あなたの人生をより楽にする、より簡単にする」という意味になります。
※なぜmakeにsがつくのか?
本文では、「Money makes~」と、なぜmakeにsがついているのかというと、主語が自分やあなたではなく、~達という複数でもなく、現在形で単数の時に「s」が動詞につきます。
今回の主語は「お金」で、現在形です。
お金が複数形でないというのは非常にややこしいですが、お金達とは言わないので、単数になりsがつきます。
いつsがついてつかないのかなど毎回考えるよりも、例文をバンバン覚えていく方が手っ取り早くその感覚がつかめていくと思います。
以上まとめると、
「Money makes your life easier」=「お金はあなたの人生をより楽にする」という意味になります。
「If you’re lucky to have it」とは?
「If~」=「もし~なら」という意味になります。
「If(イフ)」=「もし、仮に、万が一、~ならば」という意味の接続詞、「仮定」という意味の名詞です。
「you’re」=「あなたは~」という意味になります。
「you’re」=「you」+「are」の省略形です。
「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。
「are(アー)」=「~は」という意味の動詞であり、「be」の二人称単数です。
「lucky to~」=「~するのは幸運だ」という意味になります。
「lucky(ラッキー)」=「運の良い、縁起の良い」という意味の形容詞、「幸運、ラッキー」という意味の名詞です。
「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。
「lucky to~」=「~するのは幸運だ、~するのは運がいい」という意味の熟語になります。
「have it」=「それを所有する」という意味になります。
「have」は、「持つ、渡す、もらう、手にする、手に入れる、所有する」など、様々な意味がありますが、この文では「手に入れる、所有する」という意味になります。
感覚としては、日本語の「持つ」という意味を少し広げた感じでしょうか。
「it(イットゥ)」=「それ」という意味の代名詞です。
「lucky to ~」の「~」に「have it」=「それを手にする、手に入れる」が入り、「it」=「それ」は前の文で出てきた「money」=「お金」のことを意味しています。
なので、
「lucky to have it(money)」=「それ(お金)を手にするのは幸運だ」という意味になります。
最初に「If you’re(you are)~」=「もし、あなたが~」がついているので、それをつなげると、
「If you’re lucky to have it」=「もし、あなたがそれ(お金)を手にする幸運なら」という意味になります。
文をつなげて訳すると・・・
「Money makes your life easier. If you’re lucky to have it, you’re lucky.」
=「お金はあなたの人生をより簡単にする。もしあなたがそれを手にする幸運なら、あなたは幸運だ。」となります。
ちょっと分かりづらいので、少し意訳すると、「お金はあなたの人生をより簡単にする。もしあなたが幸運にもそれを手にしたら、あなたは運がいい。」という感じでしょうか。
あえて当たり前のことを言っているイメージです。
同じ言葉でも言う人が違えば意味は変わってきますし、もちろん受け手側で解釈も違っていていいと思います。
あからさまに違っていてはいけませんが、そうでなければ、自分に一番響く意味に解釈するのもアリです。
日本語でもそうですが、本当に言いたいことは言葉の裏に隠されていて、言葉になっていない部分だったりします。
それゆえにどんな意味なのか?と解釈を考えるのも面白いものです。
どんな言い方をしているのかと考えるのも楽しいです。
行間を読むように、言葉の間に埋もれているイメージを感じてみてください。
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