意味=「もしあなたが裕福になりたいなら、稼ぐことと同じように節約することについてよく考えろ。」
ベンジャミン・フランクリンの名言
「If you would be wealthy, think of saving as well as getting.」-Benjamin Franklin
「イフ ユウ ウドゥビーウェルディー 、ティンクオブ サイヴィング エズウェルエズ ゲッティング。」
アメリカ合衆国建国の父の一人であり、印刷業や新聞業を経て、政治家になり、アメリカ独立宣言に署名した5名のうちの一人で、100ドル紙幣には彼の顔が印刷されています。
気象や物理を研究した科学者でもあり、凧を使った実験で雷が電気である事をつきとめ、避雷針やグラスハーモニカ、遠近両用メガネなどを発明しました。
その発明は特許を取らずに公開し、図書館や大学を作ったりなど、社会貢献にも尽力しました。
ベンジャミンが生まれた家庭は貧しく、10歳までしか教育を受けられず、12歳から印刷会社で働き始めるという壮絶な幼少期を送っていますが、アメリカを代表する政治家にまで上り詰めました。
自分に厳格なルールを課し、それを実行するという真面目な性格ですが、権威主義を嫌う柔軟な考えの持ち主でもありました。
そんなベンジャミン・フランクリンの、お金に関する、最もですが見落としてしまいがちな名言です。
誰しもお金を稼ぐことには熱心になりますが、節約することは、少しやれば良いくらいにしか思わない人が多いのではないでしょうか?
ベンジャミン・フランクリンは、同じように節約にも力を入れろと言っています。
節約することも簡単ではないかもしれませんが、全力で節約に臨んでみた時、気付いたら自分でも驚くほどお金が溜まっていくかもしれません。
一見当たり前に聞こえますが、工夫や積み重ねが大事だと再確認させられる言葉です。
文の構造
「If you would A, think of B as well as C.」=「もしあなたがAしたいなら、Cと同じようによくBについて考えろ。」となります。
「A」=「 be wealthy」
「B」=「saving 」
「C」=「getting」が入ります。
「If you would be wealthy」とは?
「If you would~」=「もしあなたが~したいなら」という意味になります。
「If(イフ)」=「もし、仮に、万が一、~ならば、」という意味の接続詞、「仮定」という意味の名詞です。
「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。
「would(ウドゥ)」=「よく~した、~であろう、~したい、どうしても~しようとした」という意味の助動詞で、「will」の過去形です。
「would」も様々な用法で使われますが、今回は「~したい」という意思の意味で使われています。
「want」よりも弱い意思を表します。
「If you would~」=「もしあなたが~したいなら」という意味になります。
「be welthy」=「裕福になる」という意味になります。
「be(ビー)」=「なる、である、いる、存在する」という意味の動詞、助動詞で、たくさんの意味があります。
今回は「なる」という意味で使われています。
「welthy(ウェルシー)」=「豊かな、富んだ、豊富な」という意味の形容詞です。
ちなみに、「welth(ウェルス)」=「富、財産、豊富」という意味の名詞で、それが形容詞になったものです。
「If you would be welthy」=「もしあなたが裕福になりたいなら」という意味になります。
「 think of ~」とは?
「think of~」=「~について考えろ」という意味になります。
動詞の前に主語がないので、命令形になっています。
「Think(ティンク)」=「考える、思う、~と見なす、熟考する、~しようと思う」という意味の動詞で、「考えること」という意味の名詞でもあります。
「Think」は、発音としては「ティンク」という感じになります。
英語の「Th」は、スでもシでもなく、舌を上の歯に触れさせた状態の「ティ」になります。
スとシの間のティの感じで、息を抜く感じなのでこの発音は日本人には最初は慣れないものです。
「of(オブ)」=「~の、~に」という意味の前置詞で、「所有・所属」、「距離・分離」「起源」「時刻」「理由・原因」「材料・構成」「分量」「部分」「関係」「作者・行為者」など、実に様々な時に使われます。
日本語の「の」ほどではないですが、多様に使われるので、とりあえず「~の」という意味で覚えておけば大丈夫です。
「think of~」=「~について考える(それ自体を、具体的に考える)、~を思い出す」という意味の熟語になります。
「think」と基本的に意味は同じですが、「think」がざっくりと大きく考えるイメージに対して、「think of」の方がよりピンポイントに、深く考えるというイメージです。
「think of」の前に主語がないので、命令形になり、
「think of~」=「~について考えろ」という意味になります。
「 saving as well as getting.」とは?
「 saving」=「節約すること」という意味になります。
「saving(セイヴィング)」=「救助、救済、貯金(複数形で)、貯蓄(複数形で)、節約(すること)、除外」という意味の名詞、「救う、救済の、節約する、~を省く」という意味の形容詞、「~を除いて、失礼ながら」という意味の前置詞、「~の他」という意味の接続詞です。
ちなみに、
「save(セイヴ)」=「救う、助ける、省く、出費や苦労ををさせない、節約する、貯える、とっておく、天を取らせない、保存する」という意味の動詞、「敵の得点を封じる」という意味の名詞です。
「getting」=「稼ぐこと」という意味になります。
「getting」=「get」+「ing」の形にの動名詞になっています。
「get(ゲット)」=「取る、得る、手に入れる、買う、理解する、食べる、予約する、到着する、稼ぐ」という意味の動詞、「(動物の)子」という意味の名詞です。
和製英語でも聞くことのある「ゲット」です。
和製英語だと「手に入れる」だけの意味ですが、「理解する」などの意味もあり、実にたくさんの用法で使われる、日常でもかなり頻繁に使われる言葉です。
今回は、「得る、稼ぐ」という意味で使われています。
「getting」=「得ること、稼ぐこと」という意味の動名詞になります。
動名詞とは?
「ing」=現在分詞、動名詞を作る接尾辞で、動詞に「ing」がつくと、現在進行形や、形容詞的な使い方が出来ます。
動名詞とは、動詞に「ing」を付けたことで名詞になったものを言います。
例えば、
「walk(歩く)」→「walking(歩くこと)」、「swim(泳ぐ)」→「swimming(泳ぐこと、水泳)」、「dive(潜る)」→「diving(潜ること、潜水)」というように名詞になります。
よく使うものは、日本語英語でも耳慣れたものになっています、「ウォーキング」「ランニング」「スイミング」「クライミング」も全て動名詞ですね。
「as well as~」=「~と同じように、~と同じようによく、~もまた」という意味の熟語です。
「as」=「同じだけ、それだけ」という意味の副詞、「のように、の通りに、しながら、だけれど」という意味の接続詞、「ところの」という意味の関係代名詞、「~として」という意味の前置詞と、非常に色々な用途で使われる言葉です。
「well(ウェル)」=「よく、うまく、かなり、適当に」という意味の副詞、「健康で、適当で、都合の良い」という意味の形容詞、「おやまあ、やれやれ、さて、なるほど」という意味の間投詞、「井戸、泉、くぼみ」という意味の名詞、「湧き出る」という意味の動詞です。
「as well as ~」=「~と同じように良く」という意味になります。
「as~as」の使い方
「as A as B」=「Bと同じようにA」という意味になり、何かを比べる時に便利な表現です。
例えば、よく使われるものは、
「as soon as possible」=「可能であると同じくらいすぐ」=「出来る限り早く」、
「as much as~」=「~と同じくらい多く(量)」、
「as many as~」=「~と同じくらい多く(数)」、
「as well as~」=「~と同じくらい良く(質)」、などがあります。
今回は、「as well as ~」=「~と同じように良く」という意味になります。
「as well as」は熟語としてよく使われるので、丸ごと覚えましょう。
「saving」と「getting」を「as well as」とくっつけると、
「saving as well as getting」=「稼ぐことと同じようによく節約すること」という意味になります。
「 think of saving as well as getting.」とは?
「think of 」と「saving as well as getting」とつなげると、
「think of saving as well as getting」=「稼ぐことと同じようによく節約することについて考えろ」
全てつなげて訳すると・・・
「If you would be wealthy, think of saving as well as getting.」
=「もしあなたが裕福になりたいなら、稼ぐことと同じようによく節約することについて考えろ。」となります。
当たり前に聞こえますが、実際やってみるのは大変なことかもれません。
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