「No,I want her to be happy, no matter what that means. I want her to find someone who will treat her with all the love she deserved from me. I want her to meet someone who will see her always as I do now, through your eyes.」-Bruce(Jim Carrey)-ブルース(ジム・キャリー)

人間関係
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意味=「違う、僕は彼女に幸せになって欲しい、それが何を意味するにしても。僕は彼女に、彼女に値する僕からの全ての愛を持って彼女を扱ってくれる人を見つけて欲しい。僕が今こうしてあなたの目を通して彼女を見ているように、彼女のことをいつも見ている誰かと出会って欲しい。」

ブルース(ジム・キャリー)の名言

God「You want her back?」

Bruce「No,I want her to be happy, no matter what that means. I want her to find someone who will treat her with all the love she deserved from me. I want her to meet someone who will see her always as I do now, through Your eyes.」-Bruce(Jim Carrey)

God「ユウ ワント ハーバック?」

Bruce「ノー アイワント ハートゥービーハッピィ、ノーメターワッダットミーンズ。アイワント ハートゥーファインドサムワン フーウィルトゥリートハー ウィドゥオールダラブ シーディザーブドゥフロムミー。アイワント ハートゥーミートサムワン フーウィルスィーハー オールウェイズ エズアイドゥーナウ、スルーユアアイズ。」

ジム・キャリー主演の2003年のアメリカの映画、「ブルース・オールマイティー(Bruce Almighty)」からの名台詞です。

主人公のブルースは冴えないテレビ局のリポーターで、仕事が思うようにいかず、ついにテレビ局をクビになってしまいます。

やけになったブルースが神様の悪口を言うと、怒った神様が「じゃあ君が代わりに神様をやってみろ」と、ブルースに神様と同じなんでも叶えられる力を授け、ブルースが神様をやることになります。

欲しいものは何でも手に入り、自分の思うようなテレビ局の地位も手に入れることが出来たブルースですが、自分のことを見てくれていないブルースに、恋人のグレースは愛想をつかしてしまいます。

神の力を使って豪華なプレゼントをしたり、ありとあらゆる手で彼女の心を取り戻そうとしますが、いくら神の力でもグレースの離れた心を取り戻すことはできませんでした。

また、適当にやっていた神様の仕事もうまくいかず、町では暴動が起きてしまい、反省するブルース。

そんな時、実はグレースは、別れた今もブルースの幸せを願い続けていることを知ります。

ショックを受けたブルースはもう一度神様と会い、神様に「彼女に戻って欲しいか?」と聞かれ、ハッと気づいた表情で、上記の台詞を言います。

彼女を自分のものにしたい、というのが自分の本当の願いではなく、彼女が幸せになってくれることが自分にとって一番嬉しいことだと、気付いたブルース。

例え相手が自分でなくてもいいから、とにかく彼女が幸せになればそれで良い、と、エゴを捨てた本当の願いです。

人のことを好きになるということはどういうことか、ブルースがハッとしたのと同様、ハッとさせられ、考えさせられる名台詞です。

ぜひ、映画でも確認してみてください。

文の構造

I want her to A, I want her to B, I want her to C.」=「私は彼女にAをしてもらいたい、私は彼女にBをしてもらいたい、私は彼女にCをしてもらいたい。」

同じ「I want her to~」という文章が3つ並んでいて、構造自体はシンプルです。

通常の「I want to~」ではない、「I want her to~」という使い方をこのセリフで覚えてしまいましょう。

A=「be happy, no matter what that means.」

B= 「find someone who will treat her with all the love she deserved from me.」

C=「meet someone who will see her always as I do now, through Your eyes.」

※Aは「幸せになる」ですが、Bは「誰かを探す」、Cは「誰かと出会う」となっており、その誰かはどんな人か、と文の後半で説明しているので、長めの文になっています。

下の説明では、全文を①②③に分けて説明しています。

①「No,I want her to be happy, no matter what that means. 」

②「I want her to find someone who will treat her with all the love she deserved from me. 」

③「I want her to meet someone who will see her always as I do now, through Your eyes.

と、分けています。

①前半「No,I want her to be happy 」とは?

「No」=「違う」という意味になります。

「No(ノウ)」=「いいえ、~でない、少しも~でない、まさか」という意味の副詞であり、「いいえ(という言葉)、否定、拒絶」という意味の名詞であり、「ない、何もない、決して~ない」という意味の形容詞です。

神様がブルースに、「You want her back?」=「彼女に戻って欲しい?」と尋ねたことに対しての返答なので、

「No」=「違う」という意味になります。

「I want her to~」=「私は彼女に~をして欲しい。」という意味になります。

「I(アイ)」=「私(は、が)」という意味の代名詞であり、「私、自我、我」という意味の名詞でもあります。

「want(ワント)」は日本でも比較的耳にするポピュラーな言葉だと思います。

「want(ワント)」=「欲する、望む、不足する、困窮する」という意味の動詞であり、「必要、必要品、不足、欠点」という意味の名詞でもあります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

「her(ハー)」=「彼女の、彼女に、彼女を」という意味の代名詞です。

「she(シー)」が「she(彼女は)」→「her(彼女の)」→「her(彼女を、彼女に)」と変化します。

「want」の後ろに「to」がついて、「want to~」になると、

「want to~」=「~したい、~してもらいたい」という意味になり、会話でも非常に使い勝手の良い表現なので、まるごと覚えてしまいましょう。

「want to」の後には動詞が入ります。

例えば、「I want to play tennis.」=「私はテニスをしたい。」となります。

「want 人 to~」の使い方

しかし、この文では、「I want to~」ではなく「I want her to~」と「her」が入り込んでいます。

これは、「彼女が欲しい」という意味ではなく、

「I want her to~」=「私は彼女に~をして欲しい。」という意味になります。

例を挙げると、

「I want her to play tennis.」=「私は彼女にテニスをして欲しい。」、

「I want you to read this book.」=「私はあなたにこの本を読んで欲しい。」となります。

この使い方はかなり使い勝手が良いので、「want to~」のもう一つの使い方として覚えてしまいましょう。

※「want~back」

ちなみに、神様が言った「You want her back?」=「彼女を取り戻したい?」ですが、

これは特殊な言い方で、「want~back」=「~を取り戻したい」という意味になります。

「back」自体に取り戻すという意味がある訳ではなく、「back」が動詞ではなく副詞として使われている特殊なもので、これはこれとしてそのまま覚えてしまいましょう。

しかも、「Do you want her back?」というたずね方ではない、かなりフランクなたずね方ですが、これでも伝わります。

通常の「want」の使い方に沿った言い方だと、

「Do you want to get her back?」もしくは「Do you want to get back her?」となります。

「be happy」=「幸せになる」という意味になります。

「be(ビー)」=「~になる」という意味の動詞です。

「happy(ハッピィ)」=「幸せな、幸福な、うれしい、喜んでいる、満足している」という意味の形容詞です。

「I want her to be happy」=「私は彼女に幸せになって欲しい。」という意味になります。

①後半「no matter what that means. 」とは?

「no matter what」=「例え何が(何を)~するとしても」という意味になります。

「matter(メター)」=「問題、物質、本質、材料、事件、原因」という意味の名詞です。

「what(ワット)」=「何、どんなもの、いくら、どれほど」という言う意味の代名詞、形容詞、副詞、間投詞です。

「no matter what」=「例え何が(何を)~するとしても」という意味になります。

「that means」=「それは意味する」という意味になります。

「that(ダット)」=「あれ、それ、あの人」という意味の関係代名詞、「あの、その」という意味の形容詞、「そんなに」という意味の副詞、「理由・結果・目的」などの用途で使われる接続詞でもあります。

「mean(ミーン)」=「意味する、もくろむ、予定する」という意味の動詞であり、「中間、中位、平均」という意味の名詞であり、「中位の、中間の、平均の、みすぼらしい、劣った、けちな」という意味の形容詞でもあります。

「that means」=「それは意味する」という意味になります。

「that」が主語になり、三人称単数の「S」がつくので、「means」となっています。

「no matter what that means」=「それが何を意味するとしても」という意味になります。

「that」が何を指しているのかというと、前文の「be happy」=「幸せになる」のことです。

①の全文の訳は・・・

①の全文の訳になります。

「No, I want her to be happy, no matter what that means. 」

=「私は彼女に幸せになって欲しい、それ(幸せになること)が何を意味するにせよ。」という意味になります。

②前半「 I want her to find someone who will treat her」とは?

「I want to her to find」=「私は彼女が見つけて欲しい」という意味になります。

「find(ファインド)」=「見つけ出す、発見する、知る、分かる、認める」という意味の動詞、「発見、掘り出し物」という意味の名詞です。

①と同じ様に、「I want her to~」という文になっていますので、

「I want to her to find」=「私は彼女が見つけて欲しい」という意味になります。

「someone who will treat her」=「彼女を扱ってくれる誰か」という意味になります。

「someone(サムワン)」=「誰か、ある人、(特定の)誰か」という意味の代名詞です。

「who(フー)」=「誰、どんな人」という意味の関係代名詞です。

「will(ウィル)」=「だろう、するつもりだ、してくれる」という意味の助動詞、「意志、意思、決意、望み」という意味の名詞、です。

treat(トゥリート) =扱う、待遇する、もてなす、おごる、論じる」という意味の動詞で、「おごること、楽しいこと」という意味の名詞でもあります。

なぜ、「who」が入っているのか、というと、

「誰かは彼女を扱う」=「someone will treat her」となりますが、

「誰かは彼女を扱う」ではなく、「彼女を扱ってくれる誰か」と言いたいため、「who」が入っています。

「someone」=「who」になります。

「someone who will treat her」=「彼女を扱ってくれる誰か」という意味になります。

「I want her to find someone who will treat her」=「私は彼女を扱ってくれる誰かを彼女に見つけて欲しい」という意味になります。

「私は彼女が誰かを探してほしい」、では、どんな誰かを探してほしいのか?

それは、「彼女を扱ってくれる人」を探してほしい、と言いたいので、「someone」の後に「who」が出てきて、「who」=「someone」の役割になり、「who(someone)will treat her」と文が続いています。

「I want her to find someone will treat her」のように、「who」を除いた文章は不自然になってしまうので、注意が必要です。

日本語は便利なので、「~な人を彼女に見つけて欲しい」という言い方が自然に出来ますが、英語だと、「彼女に見つけて欲しい、~な人を」という、日本語で言うと倒置法のような言い方しかできません。

日本語が便利すぎるので、日本語に慣れている人は、こういった英語の言い方はかなり戸惑うかもしれませんが、よく出てくる言い回しなので、慣れてしまいましょう。

例えば、「私は大きな家を持っている誰かを彼女が見つけて欲しい」、と言いたい時は、

「I want her to find someone who has a big house.」となります。

②後半「 with all the love she deserved from me.」とは?

「with all the love」=「全ての愛で」という意味になります。

「with(ウィドゥ)」=「~と(共に)、~に加えて」という意味の前置詞です。

日本語英語でも使うウィズと基本的に同じ意味ですが、用法がたくさんあるので、その都度まるごと覚えていきましょう。

「all(オール)」=「全ての、全部の」という意味の形容詞、「全部、全員」という意味の名詞、「全く、すっかり」という意味の副詞、「全員、全部」という意味の代名詞でもあります。

日本語でも耳慣れた「all」ですが、たくさんの場面でよく使われますが、とりあえず「全部、全て」という意味を知っていれば大丈夫です。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「Love(ラヴ)」=「愛、愛情、好きなもの、思いやり、恋愛」という意味の名詞であり、「愛する、恋する、好む」という意味の動詞でもあります。

「all the love」=「全ての愛」という意味になります。

「with all the love」=「全ての愛で」という意味になります。

セリフはここで終わらず、全ての愛とはどんな愛なのか、さらに文章が続きます。

「all the love she deserved from me.」=「彼女に値する私からの全ての愛」となります。

「she(シー)」=「彼女は、彼女が」という意味の代名詞です。

「deserve(ディザーブ)」=「(賞・罰)を受けるに値する、~する価値がある」という意味の動詞です。

「deserved」と過去形になっています。

「from(フロム)」=「~から、~のために、~からすると」という意味の前置詞です。

「me(ミー)」=「私を、私に」という意味の「I」の目的格になります。

「she deserved all the love from me.」=「彼女は私からの全ての愛に値した。」という意味になります。

しかし、「with」の後に「all the love」を持ってきたいので、順序が変わって、

本文では「all the love she deserved from me」となっています。

「私は、彼女を扱ってくれる人を彼女が見つけて欲しい」、では、どんなふうに扱ってくれる人を見つけて欲しいのか?

それは、「全ての愛で、彼女を扱ってくれる人」、では、全ての愛とはどんな愛か?

それは、「with all the love she deserved from me.」=「彼女に値した私からの全ての愛で」となります。

②の全文の訳は・・・

②の全文の訳になります。

「I want her to find someone who will treat her with all the love she deserved from me.」

=「私は彼女に誰かを探して欲しい、彼女に値する私からの全ての愛を持って彼女を扱ってくれる人を。」

=「僕は彼女に、彼女に値する僕からの全ての愛を持って彼女を扱ってくれる人を見つけて欲しい。」となります。

③前半「 I want her to meet someone who will see her always」とは?

「I want to her to meet~」=「私は彼女に出会って欲しい」という意味になります。

「meet(ミート)」=「会う、出会う、直面する、衝突する」という意味の動詞です。

①②と同じ様に、「I want her to~」という文になっていますので、

「I want to her to meet」=「私は彼女に出会って欲しい」という意味になります。

「someone who will see her always」=「いつも彼女を見ている誰か」という意味になります。

「see(スィー)」=「見る、見える、会う、見送る」という意味の動詞です。

「always(オールウェイズ)」=「いつも、常に」という意味の副詞です。

②の文章と前半は同じ作りになっているので、

「someone who will see her always」=「いつも彼女を見ている誰か」という意味になります。

「I want to her to meet someone who will see her always」=「私は彼女に誰かと出会って欲しい、いつも彼女を見ている人を。」という意味になります。

③後半「as I do now, through your eyes.」とは?

「as I do now」=「私が今やるように」という意味になります。

「as」=「~のように」という意味になります。

「as(エズ)」=「のように、の通りに、しながら、だけれど」という意味の接続詞、「同じだけ、それだけ」という意味の副詞、「ところの」という意味の関係代名詞、「~として」という意味の前置詞と、非常に色々な用途で使われる言葉です。

その都度丸ごと覚えて、感覚をつかんでいきましょう。

「do(ドゥー)」=「する、やる」という意味の動詞です。

「now(ナウ)」=「今、今では、たったいま」という意味の副詞、「であるから、である以上は」という意味の接続詞、「今、現在」という意味の名詞、「現在の~」という意味の形容詞です。

「as I do now」=「私が今やるように」という意味になります。

「through your eyes」=「あなたの目を通して」という意味になります。

through(スルー)=~を通して、~を通り抜けて、至る所に」という意味の前置詞、「通して、始めから終わりまで」という意味の副詞、「突きとおす、通しの、直通の」という意味の形容詞です。

「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。

「eye(アイ)」=「目、ひとみ、視力、目の表情」という意味の名詞、「よく見る」という意味の動詞です。

「through your eyes(スルーユアアイズ)」=「あなたの目を通して」という意味になります。

「as I do now, through your eyes.」=「私が今やるように、あなたの目を通して。」という意味になります。

③の全文の訳は・・・

「I want to her to meet someone who will see her always as I do now, through your eyes.」

=「私は彼女が誰かと会って欲しい、私が今やるようにあなたの目(神様の目)を通して彼女をいつも見ている人を。」

=「僕は彼女に、今僕があなたの目(神様の目)を通してやっているように、いつも彼女のことを見てくれる人と出会って欲しい。」

となります。

訳すると・・・

「No,I want her to be happy, no matter what that means. I want her to find someone who will treat her with all the love she deserved from me. I want her to meet someone who will see her always as I do now, through Your eyes」

=「違う、僕は彼女に幸せになって欲しい、それが何を意味するにしても。僕は彼女に、彼女に値する僕からの全ての愛を持って彼女を扱ってくれる人を見つけて欲しい。僕が今こうしてあなたの目を通して彼女を見ているように、彼女のことをいつも見ている誰かと出会って欲しい。」となります。

ぜひ、英語でダイレクトにこのブルースの魂の願いを感じてみてください。

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