「Do not dwell in the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.」-Buddha(ブッダ)

人生観
スポンサーリンク

意味=「過去にとどまるな、未来を夢見るな、今のこの瞬間に精神を集中するんだ。」

ブッダの名言

Do not dwell in the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.」-Budda

「ドゥーナット ドゥウェウ インダパスト、ドゥーナット ドゥリームオブダフューチャー、カンセントゥレイト ダ マインド オンダ プレズント モーメント。」

日本人なら誰でも知っているブッダですが、そのブッダの名言の逆輸入です。

ブッダ自体は知っていても、何を言ったのかは日本人でもあまり知らなかったりします。

2600年ほど前に、小さい国の王子として生まれたブッダは、母と死に分かれてしまいましたが、幼いころから武術や兵法、語学や宗教学など、父から英才教育を受けて育ちます。

やがて大きくなるにつれ、王の跡取りとして期待されたブッダは、別荘もあれば美味しい食事もある、召使もたくさんいる、というような非常に裕福で何不自由ない生活を送っていました。

しかし、宮殿の外では人々が病気に苦しみ、死人が横たわっていることを目にしたブッダは、結婚して子供が生まれた年に29歳で一人修行の旅に出ることを決意します。

もしかしたら、母が自分が生まれてすぐに亡くなってしまったこともあり、死に対する恐怖というものが心のどこかに引っかかっていて、何不自由ない生活でも心から満足できる訳ではなかったのかもしれません。

一人ボロ布をまとって旅に出たブッダは、人々が苦しむ生老病死を克服するため高名なお坊さんに弟子入りし、精神修行の最高の教えをマスターします。

マスターしたブッダは一人さらに苦行を続け、次第に弟子が自然とどんどん増えていき、弟子に教えを全て口頭で伝えていったそうです。

生きるとは何かを追求し続け、厳しい修行と厳格な生活を続けながら、80歳で亡くなるまでに弟子たちにたくさんの教えを口で伝えたものが、今や我々が知るところの仏教の基礎になっています。

般若心経などのお経はその教えを漢字にしたもので、何かとっつきにくい印象がありますが、簡単に言えば、ブッダの言った名言集・教訓集ということでしょう。

ブッダが直接弟子たちに言ったように、ブッダの言葉を直接話し言葉で聞くとかなり分かりやすく、強い言葉ばかりで勇気づけられます。

そんなブッダの、生き方に関する名言です。

この言葉は英語で、日本人にとっては逆輸入とも言える感じですが、話し言葉形式という意味で貴重であり、言葉の力強さをダイレクトに感じれます。

外国の人はこういう言葉をたくさん聞いて、ブッダを好きになっているのかもしれません。

一番大事なのは今の瞬間、現在を一生懸命に生きることであり、過去でも未来でもない、という強い名言です。

人はいつでも過去にとらわれがちで、気づいたら自分に都合の良い未来を空想してしまいます。

どちらも前に進んでいるわけではなく、重要なのは今の瞬間に何をするかだ、ということでしょう。

人間の本質を突いた鋭く、ハッとさせられる言葉です。

ぜひブッダの言葉を体感してください。

文の構造

今回は三つの文がくっついています。

①「do not dwell in the past」,②「do not dream of the future」,③「concentrate the mind on the present moment」という三つの文です。

全て、命令形の文章になっています。

一つ目、二つ目は「do not~」=「~をするな」、

三つ目は「concentrate~」=「~を集中させろ」という命令形です。

最後の「concentrate the mind on the present moment」は、説明が長くなってしまったので、「concentrate the mind on~ 」と「the present moment」で分けて説明をしています。

①「Do not dwell in the past」とは?

「do not~」=「~するな」という意味になります。

「do(ドゥー)」=「する、やる」という意味の動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「do not~(ドゥーナット)」で、その後の動詞を否定します。

「do not~」=「~するな」という意味になります。

「dwell in~」=「~に住む」という意味になります。

「dwell(ドゥウェル)」=「とどまる、住む、居住する」という意味の動詞です。

「in(イン)」=「~の中に」という意味の前置詞、「中へ」という意味の副詞、「内部の」という意味の形容詞、「s」がついて「与党、現職者」という意味の名詞でもあります。

「in」はかなり色んな用法がありますが、とにかく「~の中」というイメージを持っておけば十分です。

「dwell in~」=「~に住む」という意味の熟語になります。

「the past」=「過去」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「past(パスト)」=過去、経歴」という意味の名詞、「過去の~」という意味の形容詞、「(時間を)過ぎて、(そばを)通り過ぎて」という意味の前置詞、「通り越して」という意味の副詞になります。

ややこしいので、とにかく「過去の~」関係だなと、とりあえず知っておけば大丈夫です。

「the(ダ)」が付くと名詞になるので、「the past」=「過去」という意味になります。

「in(イン)」=「~の中に」という意味です。

「dwell in the past」=「過去にとどまる、住む」という意味になります。

全部つなげて、

「do not dwell in the past」=「過去にとどまるな」という意味になります。

②「do not dream of the future」とは?

「dream of~」=「~の夢を見る」という意味になります。

「dream(ドゥリーム)」=夢を見る、夢想する、空想する」という意味の動詞、「夢、夢うつつ、空想」という意味の名詞であり、「夢のような」という意味の形容詞です。

「of(オブ)」、「about(アバウト)」が付くと、動詞になると覚えましょう。

「dream of~」=「~の夢を見る」という意味になります。

「do not dream of ~」=「~を夢見るな」という意味になります。

「the future」=「未来」という意味になります。

「future(フューチャー)」=「未来、将来、前進」という意味の名詞であり、「未来の、将来の」という意味の形容詞になります。

「the」がついてるので名詞になり、「the future」=「未来」という意味になります。

つなげると、

「dream of the future.」=「未来を夢見る」という意味になります。

「do not」をつけて、

「do not dream of the future」=「未来を夢見るな」という意味になります。

③前半「concentrate the mind on~」とは?

「concentrate on」=「~に集中させろ」という意味になります。

「concentrate(カンセントゥレイト)」=「集まる、集中する、専念する」という意味の動詞であり、「濃縮、濃縮物」という意味の名詞であり、「集中した」という意味の形容詞です。

「on,upon(オン、アポン)」がつくと、「~に専念する」という意味になります。

動詞の前に何もついていないので、命令系になっています。

「concentrate on」=「~に専念する」という意味になります。

「the mind」=「精神、心」という意味になります。

「mind(マインド)」=「精神、心、理性、気質、(心の持ち主としての)人」という意味の名詞で、「注意を払う、気を付ける」という意味の動詞でもあります。

「the」がついてるので、「the mind」=「精神、心」という意味になります。

「concentrate on」+「the mind」で、

「concentrate the mind on~」=「集中しなさい、心を、~に」=「心を~に集中しなさい」という意味になります。

③後半「the present moment」とは?

「present」=「現在の」という意味になります。

「present(プレズント、プリゼント)」=「ある、いる、出席している、現在の、当の、問題の、(心に)残っている」という意味の形容詞であり、「贈る、提供する」という意味の動詞であり、「現代、現在、贈り物」という意味の名詞です。

和製英語のプレゼントとは「贈り物」という意味でしか使いません。

ちょっとややこしいですが、文脈で分かってきます。

英語だと、どちらかというと「現代、現代の~」という意味で文中で見ることが多いです。

「the present」と、「the」がついたら、それは「現代、現代の~」になると覚えておきましょう。

発音は、動詞が「プリゼント」で、「ゼ」を強く発音します。

よく、映画などで、「presented by~」=「プリゼンティッド バーイ~」という場合がそうです。

「どこどこからの提供です」という意味で動詞で使われます。

一方、名詞、形容詞の場合は、「プレズント」で、「レ」を強く発音します。

今回の「the present」は形容詞なので、「プレズント」です。

動詞だけ「プリゼント」で、それ以外は「プレズント」だと覚えましょう。

「moment」=「瞬間」という意味になります。

「moment」=「瞬間、一瞬、時期、機会」という意味の名詞です。

「the present moment」=「現在の瞬間」という意味になります。

③全文「concentrate the mind on the present moment.」とは?

「concentrate the mind on the present moment.」=「集中しなさい、心を、現在の瞬間に」=「心を現在の瞬間に集中しなさい」という意味になります。

訳すると・・・

以上三つの文を全てつなげると、

「Do not dwell in the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.」=「過去にとどまるな、未来を夢見るな、現在の瞬間に集中しろ」という意味になります。

実に強く、現代でも何一つ色あせることのない言葉です。

ブッダの言葉を英語で聞くというのも面白いですね。

コメント