「There are two ways of spreading light. To be the candle or the mirror that reflects it.」-Edith Wharton(イーディス・ウォートン)

人生観
スポンサーリンク

意味=「光を拡散するには二つの方法がある。ロウソクになるか、ロウソクの光を反射する鏡になるかだ。」

イーディス・ウォートンの名言

「There are two ways of spreading light. To be the candle or the mirror that reflects it.」-Edith Wharton

「デアラー トゥーウェイズオブ スプレッディング ライトゥ。トゥービー ダケンドル オアダミラー ダットゥリフレクツィット。」

アメリカの作家で、女性で初めてピュリッツァー賞を受賞した、イーディス・ウォートンの名言です。

上流階級の裕福な家庭に生まれたイーディスは、学校に通わず家庭教師に教わりながら、ドイツ語、フランス語、イタリア語に堪能になり、父親の大きな書斎にあるジョナサン・スイフトやシェイクスピア、ヴィクトル・ユーゴーなどの文学や、ゲーテの戯曲や詩、ジョン・キーツの詩など、ヨーロッパの文学を読み漁り、感性を育みました。

10代の頃から詩や小説を書き始め、16歳の頃に高度な社会のマナーを嘲った中編小説「Fast and Loose」を完成させます。

その後も同年代との人付き合いなどには関心を示さず、結婚と離婚を繰り返しますが、ヨーロッパとアメリカを行き来しながら執筆をつづけ、上流階級の恋愛やマナーを皮肉った小説「汚れなき時代」ではピュリッツァー賞を受賞します。

戦争の難民のための組織を設立したり、フランスの戦線に行って医薬品を配るなど、慈善活動にも力を入れ、フランス政府から名誉勲章を、人道的な行いや文学への貢献からイェール大学から女性初の名誉博士号を授与され、イーディスは20世紀のアメリカ人作家を代表する一人と見なされています。

そんなイーディス・ウォートンの、生き方の多様性を教えてくれる名言です。

必ずしもろうそくのように光を放つ必要はなく、それを反射させる鏡になることで、ロウソクと同じように暗闇に光を届けることが出来ます。

誰かの真似をしろという訳ではなく、自分の役割は何もろうそくになることだけでない、と教えてくれています。

鏡があればより遠くに光を届けることも出来ますし、鏡があれば光は倍増するでしょう。

誰かがろうそくなら、自分は不可欠な鏡かもしれませんし、またその逆もあると思います。

必ずしもロウソクになる必要はないんだ、と肩の荷を下ろさせてくれる言葉です。

文の構造

「There are two ways of A. To be B or C.」=「Aの方法は2つある。Bになることか、Cになることかだ。」

「A」=「spreading light」

「B」=「the candle」

「C」=「the mirror that reflects it」が入ります。

「There are two ways of spreading light」とは?

「there are~」=「~がある」という意味になります。

there(デア)=「そこ(に、へ、で)、あそこ(に、へ、で)」という意味の副詞、「あそこ」という意味の名詞、「そら、ほら、あれ」という意味の間投詞でもあります。

「are(アー)」=「~は」という意味の動詞であり、「be」の二人称の時に使います。

is」や「are」などと合わさって、

there is~(デアリズ)」=「~がある」という意味の文章を作ります。

対象が複数であれば、「there are~(デアラー)」となります。

非常に使い勝手が良いので、覚えておきましょう。

「there are~」=「~がある」という意味になります。

「two ways of ~」=「~の二つのやり方」という意味になります。

「two(トゥー)」=「2の、2つの」という意味の形容詞、「2、2つ」という意味の名詞です。

数字の「2」ですね。

「way(ウェイ)」=「道、道路、通り道、進行、距離、方向、方法、やり方、習慣、風習、癖、状態」という意味の名詞です。

「やり方、方法」という意味で使われています。

とりあえず、「道、方法、やり方」で覚えておけば大丈夫です。

「two ways」=「二つの方法」という意味になります。

「of(オブ)」=「~の、~に」という意味の前置詞で、「所有・所属」、「距離・分離」「起源」「時刻」「理由・原因」「材料・構成」「分量」「部分」「関係」「作者・行為者」など、実に様々な時に使われます。

日本語の「の」ほどではないですが、多様に使われるので、その都度覚えてしまいましょう。

「two ways of~」=「~の二つのやり方」という意味になります。

「spreading light」=「光を広げること」という意味になります。

「spreading」=「spread」+「ing」の動名詞になっています。

「spread(スプレッド)」=「広げる、広める、広まる、伸ばす、塗る、及ぶ、咲く」という意味の動詞、「広さ、広がり、範囲、流行、普及、大広告」という意味の名詞です。

「spreading」=「広げること」という意味になります。

「light(ライトゥ)」=「光、日光、昼間、明るい場所」という意味の名詞であり、「火をつける、照らす」という意味の動詞、「明るい、淡い」という意味の形容詞です。

「spreading light」=「光を広げること」という意味になります。

「two ways of spreading light」=「光を広げる二つのやり方」という意味になります。

最初の「there are~」をくっつけて、

「there are two ways of spreading light」=「光を広げる二つのやり方がある」という意味になります。

「To be the candle or」とは?

「To be~」=「~になること」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

「be(ビー)」=「なる、である、いる、存在する」という意味の動詞、助動詞で、たくさんの意味があります。

今回は、「なる」という意味で使われています。

「to be~」=「~になること」という意味不定詞になります。

「the candle」=「ロウソク」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「candle(ケンドル)」=「ろうそく、ともしびの明かり」という意味の名詞です。

「the candle」=「そのろうそく」という意味になります。

「or」=「もしくは」という意味になります。

「or(オア)」=「もしくは、または、さもないと」という意味の接続詞です。

「to be the candle or」=「ろうそくになること、もしくは」という意味になります。

不定詞とは

動詞に「to」が付くことで、「~すること」、「~するため(に、の)」という意味になるルールのことです。

例えば、「to swim」=「泳ぐこと、泳ぐため(に、の)」という意味になります。

「~すること」という意味は、動名詞と同じですね。

「to swim」=「swimming」=「泳ぐこと」という同じ意味になります。

しかし、「~すること」と「~するための」と、どちらかの意味なのかというのは、文脈を見て判断していくことになります。

大きく意味が違うので、パッと見でどちらか分かるようになっていきます。

今回は「~すること」という意味で使われています。

「the mirror that reflects it.」とは?

「the mirror」=「その鏡」という意味になります。

「mirror(ミラー)」=「鏡、忠実に映すもの、典型」という意味の名詞、「反射する、映す」という意味の動詞です。

「the mirror」=「鏡」という意味になります。

「that reflects it」=「あれはそれを反射する」という意味になります。

「that(ダット)」=「あれ、それ、あの人」という意味の関係代名詞、「あの、その」という意味の形容詞、「そんなに」という意味の副詞、「理由・結果・目的」などの用途で使われる接続詞でもあります。

「reflect(リフレクト)」=「反射する、映す、反映する、考慮する、反省する、不名誉をもたらす、抽象する」という意味の動詞です。

「mirror」=「that」が主語なので、「s」が付き、「reflects」になっています。

「it(イットゥ)」=「それ」という意味の代名詞です。

それ(it)とは、前の文の「the candle」を指していることに注意です。

「that reflects it」=「あれはそれ(ろうそく)を反射する」という意味になります。

「the mirror that reflects it」=「それ(ろうそく)を反射する鏡」という意味になります。

次に、「that」は何のために入っているのか、説明したいと思います。

なぜ「that」が入っているのか?

普通に、「鏡はそれを反射する」と言いたい場合、

「the mirror reflects it」=「鏡はそれを反射する」となりますが、

「それを反射する鏡」と言いたいので、「that」が入り込み、

「the mirror that reflects it」=「それを反射する鏡」となっています。

「that」が入らないと、その前の文の意味が、「ロウソクになること、もしくはその鏡はそれを反射する」という意味が伝わらない文になってしまいます。

日本語だと、順序を逆にして「は」を取るだけで「それを反射する鏡」と文を入れ替えられますが、英語だと単純に順序を逆には出来ません。

なので、「that」が入り、

「the mirror that reflects it」=「それを反射する鏡」という意味になります。

「to be the candle or the mirror that reflects it」とは?

「to be the candle or the mirror that reflects it」=「ロウソクになることもしくは、それを反射する鏡になること」という意味になります。

「to be~」は、「the candle」だけでなく、「the mirror」にも同様にかかっていることに注意です。

なので、分かりづらければ、

「to be the candle or to be the mirror that reflects it」と考えましょう。

全てつなげて訳すると・・・

「There are two ways of spreading light. To be the candle or the mirror that reflects it.」

=「光を広げる二つの方法がある。ろうそくになることか、もしくはそれを反射する鏡になることかだ。」となります。

少し長いですが、声に出して言ってみましょう。

中々考えさせられる言葉です。

コメント