「When something is important enough, you do it even if the odds are not in your favor.」-Elon Musk(イーロン・マスク)

夢・理想
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意味=「何かが十分に重要な時、あなたは例え勝算がなくてもそれをやる。」

イーロン・マスクの名言

「When something is important enough, you do it even if the odds are not in your favor.」-Elon Musk

「ウェン サムティンイズインポータントゥ イナフ、ユウドゥイットゥ イーヴンイフダオッズ アーナットゥ インユアフェイヴァー。」

南アフリカ出身の起業家、実業家で、電気自動車を販売するテスラ社や宇宙事業を展開するスペースXのCEOを務める、イーロン・マスク氏の言葉です。

「アイアンマン」のモデルとされ、2021年度のフォーヴズ長者番付で世界2位、純資産は1510億ドル(16兆6000〜7500億円ほど)で、2018年にはフォーヴズの「世界で最も革新的なリーダー」の2位にも選ばれ、今飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中から注目されています。

イーロンは技術者を父に持ち、10歳の頃からプログラミングを独学で学び、12歳で自作したゲームを販売しています。

学生時代はいじめに悩まされましたが、18歳でカナダに移住すると農場や製材所で働き、クイーンズ大学からペンシルバニア大学に編入し、物理学と経済学で学位を取得します。

さらに高エネルギー物理学を学ぶためにスタンフォード大学の大学院に進みますが、2日で退学し、弟と作ったZip2というオンラインコンテンツのソフトを提供する会社が買収され、2200万ドルという大金を手にします。

それを元手にX.com(後のPayPal)というオンライン銀行の会社も作りますが、これも買収され、1億8000万ドルを手にし、宇宙事業のスペースXを創業、ベンチャーだったテスラにも出資してCEOになるなど、経済界で上り詰めていきます。

しかしスペースXはロケットの打ち上げ失敗、テスラも原価の高騰やずさんな資金管理で、さらにはリーマンショックも相まって両社倒産の危機を迎えますが、個人資産を全てテスラにつぎ込んで自ら改革を行い、スペースXは打ち上げが成功、NASAとの契約締結に至るなど両社難をしのぎ、会社はさらなる成長を続けています。

車の自動運転・電気自動車の普及のみならず、人類を近年中に火星に送る、真空のチューブの中を高速移動させて飛行機よりも早い移動手段を作るなど、一見突飛で実現不可能に見える目標も掲げ、人類の文明の進歩を引っ張っているような存在でもあります。

そんなイーロン・マスクの、困難に付き進んでいく名言です。

2012年5月22日にCBSニュースに掲載された、マスク氏が60分のインタビューに答えた時の一節です。

この時、マスク氏のスペースX社は、軌道に宇宙カプセルを乗せて持ち帰ったことで、アメリカ・ロシア・中国政府に次ぐ4つ目の組織になっていて、このインタビュー直後(25日)の国際宇宙ステーションへのドッキングも合わせて、民間機の宇宙船で初めての成功になっています。

ロケットについて何も知らないし、作ったこともないのに、もし自分に勝算があると思っていたら、私は気が狂っている、とマスク氏は語っていて、ではなぜ始めたのですか?というインタビュアーの問いに、上記の言葉を言います。

マスク氏はまた、この事業が、人として限界を超え、人々が興奮し、触発されることを提供したい、とも語っています。

普通は、勝算はあると言ってしまいがちですが、ないけどやる、と言えてしまう所が実に格好良いですね。

もし失敗してしまったらそのままなので、成功したから言える、という結果論的な所もありますが、実際に成功させてしまっているので、すごいことですね。

文の構造

「when A, you do it even if B」=「Aの時、あなたは例えBでもそれをやる。」

「A」=「something is important enough」

「B」=「the odds are not in your favor」が入ります。

この文のポイント

・  疑問詞「when」の使い方

・「even if」が入った仮定の文であること

・「in your favor」の意味

「When something is important enough」とは?

「when」=「~の時」という意味になります。

「When(ウェン)」=「いつ、その時、~する時」という意味の副詞、接続詞、名詞、代名詞です。

基本的に日本語の「いつ、その時」と覚えておいて、後は状況ごとに使われ方の違いを知っていけば大丈夫です。

この場合、「When ~」=「~の時」という意味で使われています。

「something is important enough」=「何かは十分に重要だ」という意味になります。

「something(サムティング)」=「ある物、ある事、何か、いくらか、多少」という意味の名詞、代名詞で、「幾分、多少」という意味の副詞でもあります。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「important(インポーテントゥ)」=「重要な、重大な、大切な、有力な」という意味の形容詞です。

「something is important」=「何かは重要だ」という意味になります。

「enough(イナフ)」=「十分に、たくさん、全く、どうやら」という意味の副詞、「十分な、~に足る」という意味の形容詞、「十分」という意味の名詞です。

「something is important enough」=「何かは十分に重要だ」という意味になります。

「whensomething is important enough」=「何かが十分に重要な時」という意味になります。

「 you do it even if ~」とは?

「you do it」=「あなたはそれをやる」という意味になります。

「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。

「do(ドゥ)」=「する、やる」という意味の動詞です。

it(イットゥ)=それ、それは、それに、それを、それが」という意味の代名詞です。

「you do it」=「あなたはそれをやる」という意味になります。

「even if~」=「例え~でも」という意味になります。

「even(イーブン)」=「~でも(なお)、~すら(なお)、それどころか」という意味の副詞であり、「平らな、水平の」という意味の形容詞であり、「平らにする、水平にする」という意味の動詞でもあります。

最初の、「~でも」という意味の副詞として使われることを目にすることが多いです。

「If(イフ)」=「もし〜なら・でも、仮に、万が一、~ならば」という意味の接続詞、「仮定」という意味の名詞です。

「even if~」=「例え~でも」という意味になります。

「you do iteven if~」=「あなたは例え~でもそれをやる」という意味になります。

「the odds are not in your favor」とは?

「the odds are not」=「その勝算は~でない」という意味になります。

「the(ディ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞(定まったものにつく)で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

今回は「odds」についていて、言葉の始まりが「aiueo」なので、「ダ」ではなく「ディ」と発音します。

「odds(アッズ)」=「見込み、可能性、確率、勝算、賭け率、不平等、優劣の差、ハンディキャップ、差異、不和、オッズ」という意味の名詞です。

これは、常に複数形で使われる名詞なので、後ろの動詞も「is」ではなく「are」になります。

競馬などでも、「倍率」という意味で「オッズ」という言葉はよく使いますね。

「are(アー)」=「~は」という意味の動詞であり、「be」の二人称複数形の時に使います。

「the odds are~(ディオッズアー)」=「その勝算は~」という意味になります。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「the odds are not~」=「その勝算は~でない」という意味になります。

「in your favor」=「あなたに有利に」という意味になります。

今回は「in one’s favor」という熟語として使われています。

「in(イン)」=「~の中に・で・の」という意味(場所・位置・方向、時間、状態、着用、範囲、材料・方法、目的、関係性、従事)という用法で使われる前置詞で、「中へ」という意味の副詞、「内部の」という意味の形容詞、「s」がついて「与党、現職者」という意味の名詞でもあります。

「in」はかなり色んな用法がありますが、とにかく「~の中」というイメージを持っておいて、後はその都度覚えていきましょう。

「your(ユア)」=「あなたの~」という意味の所有格です。

「favor(フェイヴァー)」=「好意、親切、援助、好都合、願い事、恩恵、えこひいき、支持、人気、贈り物、記念品、会員章、身を許すこと」という意味の名詞、「~の方を好む、好意を持つ、賛成・支持する、味方する、有利である、えこひいきする、いたわる、似る、与える」という意味の動詞です。

「in one’s favor」=「~に有利に」という意味の熟語になります。

「in my favor」、「in his favor」などと中を変えて使えます。

「in your favor」=「あなたに有利に」という意味になります。

「the odds are not in your favor」=「あなたに勝算がない」という意味になります。

「the odds are not in your favor」=「その勝算は、あなたに有利でない」=「あなたに勝算・勝ち目がない」という意味になります。

「not」が入っていないと、

「the odds are in your favor」=「あなたに勝算がある」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「When something is important enough, you do it even if the odds are not in your favor.」

=「何かが十分に重要な時、あなたは例えあなたに勝算がなくてもそれをやる。」となります。

ぜひ、声に出して読んでみて下さい。

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