「You can’t help getting older, but you don’t have to get old.」-George Burns(ジョージ・バーンズ)

人生観
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意味=「あなたは年を重ねざるを得ない、しかし、あなたが年寄りになる必要はない。」

ジョージ・バーンズの名言

「You can’t help getting older, but you don’t have to get old.」-George Burns

「ユウケントゥヘルプ ゲッティングオールダー、バットゥ ユウドントゥハフトゥ ゲットゥオールドゥ。」

ニューヨーク生まれのアメリカのコメディアン、俳優、作家で、100歳まで生きたジョージ・バーンズの名言です。

幼くして孤児になったバーンズは、新聞売りや靴磨き、キャンディショップで働きながら、日銭を稼ぐために7歳の頃にストリートミュージシャンとしてデビューし、幼いころから芸人としてキャリアを重ねていきます。

寄席で出会ったアレンという女性との舞台は人気を博し、結婚してコンビを組み出演したラジオ番組は大ヒット、2人はテレビや映画、舞台、クラブなど様々な場所で活躍し、テレビ番組ではエミー賞にもノミネートされます。

第二次世界大戦後に人気は陰りを見せますが、若いカップルから中年夫婦に設定を変えることで復活し、奥さんが体調を崩すまで二人で活躍を続けます。

奥さんが亡くなってからは制作など裏方に回っていましたが、80歳の時に出演した映画「サンシャイン・ボーイズ(1975)」では当時最年長でアカデミー助演男優賞も受賞し、その知的でウィットに富み、味があるキャラクターが再び脚光を浴びます。

その後出演した映画「ああ、神様!(1977)」は大ヒットし、「お達者コメディ(1979)」の主演など他の作品にも多数出演し、98歳の時は「笑撃生放送! ラジオ殺人事件(1994)」に出演するなど、100歳で亡くなる数カ月前まで、クラブやコマーシャルにも出演して活躍を続けました。

そんなジョージ・バーンズの、生き方に関する名言です。

年を取ることは、ある程度の年齢を超すとさほど嬉しいことではなく、年を取るたびに、自分が老いていっているように感じてしまう人もいると思います。

しかし、ジョージ・バーンズは、年は取っても年寄りになる必要はない、と言っています。

100歳近くになっても活躍していたジョージ・バーンズしかり、世の中には、年をとっても変わらず驚くほどエネルギッシュで、若々しい方がいます。

きっとそういう人達は、内面が良い意味で若々しいんでしょう。

体の衰えなどは感じても、自分は年を取ったと思うこと自体、生きる上で不要な考え方なのかもしれません。

年を取る、ということを後ろ向きに感じさせないポジティブな言葉ですね。

文の構造

「You can’t help A, but you don’t have to B.」=「あなたはAをせざるを得ない、しかしあなたはBする必要はない。」

「A」=「getting older」

「B」=「get old」が入ります。

この文のポイント

・「get older」と「get old」の違い

・「can’t help ~ing」の「help」の意味

・「have to」の意味

「You can’t help getting older」とは?

「you can’t help ~」=「あなたは~をせざるを得ない」という意味になります。

「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。

「can’t(ケント)」=「can not(ケンナット)」の略になります。

「can(キャン)」=「出来る、可能である」という意味の助動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「you can not~」=「あなたは~出来ない」という意味になります。

「help(ヘルプ)」=「助ける、手伝う、~するのを手伝う、給仕する、よそる、応対する、~するのに役立つ、促進する、治す、避ける、やめさせる・禁じる(can not,could notが伴って)、なんとかなる(can,couldが伴って)」という意味の動詞、「助け、救助、手伝う人、役立つ人・もの、従業員、救済策、逃げ道」という意味の名詞です。

日本語でも馴染みのある「ヘルプ」ですが、今回は「やめさせる」という意味で使われています。

「can」や「could」と合わさって使われる時は、通常の意味と異なることがあるので、注意しましょう。

「you can not help~」=「あなたは~をやめさせることは出来ない」=「あなたは~をせざるを得ない」という意味になります。

「getting older」=「年を重ねること」という意味になります。

「get(ゲット)」=「取る、得る、手に入れる、買う、理解する、食べる、予約する、到着する、稼ぐ、~になる」という意味の動詞、「(動物の)子」という意味の名詞です。

和製英語でも聞くことのある「ゲット」で、「手に入れる」だけでなく、「理解する」などの意味もあり、実にたくさんの用法があり、日常でもかなり頻繁に使われる言葉です。

今回は「~になる」という意味で使われています。

「older」=「old」+「er」になった形です。

「old(オールド)」=「年を取った、~歳の、古い、古い物、時代遅れの、なつかしい」という意味の形容詞、「昔、~歳の人(動物)」という意味の名詞です。

「er」=「~する人・物、関係する人・物・行為」という意味の接尾辞で、比較級も作ることが出来ます。

「older」=「年上の、古い」という意味の形容詞で、「old」の比較級でもあります。

「get older」=「年上になる」=「年を重ねる」という意味になります。

「ing」=現在分詞、動名詞を作る接尾辞で、動詞に「ing」がつくと、現在進行形や、名詞・形容詞的な使い方が出来ます。

「動詞」+「ing」=「~すること」という意味の動名詞になります。

「getting older」=「年を重ねること」という意味の動名詞になります。

「you can’t help getting older」=「あなたは年を重ねざるを得ない」という意味になります。

「you can’t help getting older」=「あなたは年を重ねることをやめさせることは出来ない」=「あなたは年をかさねざるを得ない」という意味になります。

そして、

「can’t help ~ing」=「~せざるを得ない、せずにはいられない」という意味のフレーズになります。

非常に使い勝手の良いフレーズなので、丸ごと覚えてしまいましょう。

「can’t help ~ing」というフレーズに、単に「get older」を入れ込むだけ、と考えることも出来ます。

ここで、上記の動名詞について説明したいと思います。

動名詞とは?

動名詞とは、動詞に「ing」を付けたことで、「~すること」という意味の名詞になったものを言います。

例えば、

walk(歩く)walking(歩くこと)」、「swim(泳ぐ)swimming(泳ぐこと、水泳)」、「dive(潜る)diving(潜ること、潜水)」というように名詞になります。

よく使うものは、日本語英語でも耳慣れたものになっています、「ウォーキング」「ランニング」「スイミング」「クライミング」も全て動名詞ですね。

「getting older」=「年を重ねること」という意味になります。

「get+形容詞」の意味、「get older」と「get old」の違いなど

「get+形容詞」=「~になる(状態や状況の変化)」という意味になります。

「get cold」=「寒くなる」

「get dark」=「暗くなる(夜になる時など)」

「get hungry」=「お腹が空く」

など、状態が変化する時に「become」と似た意味で使われます。

今回の「get older」も

「get older」=「年を重ねる(年上になる)」となります。

また、「get old」は

「get old」=「古くなる、年を取る」で、意味が少し違うので注意しましょう。

「get old」と「get older」と「grow old」の違い

本文の「get old」と「get older」はどう違うのか、さらに「grow old」という言葉も合わせて説明したいと思います。

この3つは全て「(以前より)年を重ねる」という意味がありますが、それ以外の意味や、ニュアンスがそれぞれ異なるので、3つ合わせて説明したいと思います。

・「get old」=「(以前より)年を重ねる、年を取る、年寄りになる、古くなる、飽きる」という意味で、年寄りになる・老いる・古くなるというネガティブなニュアンス

・「get older」=「(以前より)年を重ねる」という意味で、単に年を重ねるニュアンス。

・「grow old」=「(以前より)年を重ねる」という意味で、成長する・大人になるという、年とともに深みを増すポジティブなニュアンス

日本語の「年を取る」という言葉は、「老いる、ふける」という、どちらかというとマイナスよりな意味で使われることが多く、子供が「成長した、大人になった」という時は、「年を取った」とはあまり言いません。

それと同じで、「get old」だけでも大まかには伝わると思いますが、細かいニュアンスで使い分けていきましょう。

よく言うプロポーズの言葉で、「一緒に年を取っていきたい。」という時は、

「I want to grow old with you.」と、「grow old」を使った方が自然です。

「私は年を取っている。」と言いたい時は、

「I’m getting old.」と言うと、「老いたニュアンス」で、本当に年齢が高い人が言うのが自然です。

「I’m getting older.」と言うと、「年を重ねたニュアンス」で、若い人から年齢が高い人まで、自分を振り返る時に使えます。

「but you don’t have to get old」とは?

「but」=「しかし」という意味になります。

「but(バット)」=「しかし、けれども」という意味ですが、接続詞、前置詞、副詞、関係代名詞など、様々な用法があります。

「you don’t have to~」=「あなたは~する必要はない」という意味になります。

「have(ヘブ)」=「持つ、持っている、ある(時間が)、取る、所有する、渡す、もらう、飲む・食べる、飼う、得る、産む、経験する、過ごす、招く、もてなす、許す、我慢する、させる・される、知っている、分かる、主張する、だます」という意味の動詞、「有産者、詐欺」という意味の名詞です。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために、~まで、~に加えて、~に合わせて、~に対して、~の、~によって、」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は、「have to」という熟語として使われています。

「have to~」=「~しなければならない、~する必要がある」という意味になります。

「have to」は「一般的な義務、仕事や必要な事、客観的な考え」に関することで、「過去・現在・未来」に使うことが出来ます。

「you have to~」=「あなたは~しなければならない、~する必要がある」という意味になります。

本文はこの否定形になり、二人称の否定形「don’t」が入り込みます。

「don’t」=「do not」の省略形になります。

「do」=「する、やる」という意味の動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「do not~」=「~しない」という意味で、その後の動詞を否定します。

「don’t」を「you have to~」に入れ込んで、

「you don’t have to~」=「あなたは~する必要はない」という意味になります。

「get old」=「年寄りになる」という意味になります。

上記でも述べた通り、

「get old」=「(以前より)年を重ねる、年を取る、年寄りになる、古くなる、飽きる」という意味になります。

「but you don’t have to get old」=「しかし、あなたは年寄りになる必要はない」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「You can’t help getting older,but you don’t have to get old.

=「あなたは年を重ねざるを得ない、しかし、あなたは年寄りになる必要はない。」という意味になります。

ぜひ、声に出して読んでみましょう。

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