「You can’t go back and change the beginning, but you can start where you are and change the ending.」-C. S. Lewis(C. S. ルイス)

人生観
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意味=「あなたは、さかのぼることも、始まりを変えることも出来ない、しかし、あなたは今いる場所から始められ、エンディングを変えることが出来る。」

C.S.ルイスの名言

「You can’t go back and change the beginning, but you can start where you are and change the ending.」-C.S.Lewis

「ユウ ケントゥゴウバック エンドゥ チェンジダビギニング,バットゥ ユウキャンスタアト ウェアユウアー エンドゥ チェンジダエンディング。」

映画化もされたファンタジー小説、「ナルニア国物語」シリーズの著者で、アイルランド出身の学者、小説家のC.S.ルイスの名言です。

幼い頃から読書家であったルイスは、マーク・トェインやビアトリクス・ポターなどを愛読し、架空の国のストーリーを作って兄と遊んだりしていました。

オックスフォード大学に進学したルイスは、兵役で一度は学問を離れるものの、古典・英文学・哲学で優等学位試験で第一級を取得し、大学を卒業した後は、研究員や教授を勤めながら、「ナルニア国物語」を完成させます。

大学では、同じく世界的ファンタジー小説の「指輪物語」の著者、J.R.R.トールキンとも出会い、親交を深めています。

そんな、C.S.ルイスの、生き方に関する前向きな名言です。

一度やってしまったことや、あれさえなければ、と後悔することは必ずありますが、それをもう変えることは出来ません。

しかし、今から始めれば、エンディングは変えることは出来ると、C.S.ルイスは言っています。

むしろ、その変わったエンディングが、最初に思い描いていたことよりも、結果的に良かった、ということもあるでしょう。

失敗したからといってまだ道が閉ざされたわけではない、引きずるな、と言ってくれているような、勇気づけられる言葉です。

前半と後半で同じ構造の文章になっていて、「beginning」と「ending」で韻を踏んでいる、面白い文章でもあります。

文の構造

「You can’t A and B, but you can C and D.」=「あなたはAもBも出来ない、しかし、あなたはCとDが出来る。」

「A」=「go back」

「B」=「change the beginning」

「C」=「start where you are」

「D」=「change the ending」が入ります。

下の解説では、文章を①、②と、二つに分けて解説しています。

①「you can’t go back and change the beginning」

②「 but you can start where you are and change the ending」になっています。

①前半「you can’t go back」とは?

①の文「you can’t go back and change the beginning」の前半、「you can’t go back」の部分になります。

「you can’t」=「あなたは~出来ない」という意味になります。

「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。

「can’t(ケントゥ)」=「can not」の省略形になります。

「can(キャン)」=「出来る、可能である」という意味の助動詞です。

「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。

「you can not~」=「you can’t」=「あなたは~出来ない」という意味になります。

「go back」=「さかのぼる」という意味になります。

「go(ゴウ)」=「行く、(時間が)たつ、死ぬ、折れる、動く、賭ける」という意味の動詞、「行くこと、成功、流行」という意味の名詞、「正常に機能して」という意味の形容詞です。

「back(バック)」=「後ろへ、後に、引き返して、逆らって、さかのぼって」という意味の副詞、「背中、後ろ、奥、背景」という意味の名詞、「奥の、裏の、後ろの」という意味の形容詞、「後退する、背を付ける、援助する」という意味の動詞です。

「go back」=「戻る、さかのぼる、回顧する」という意味の熟語になります。

「you can’t go back」=「あなたはさかのぼることは出来ない」という意味になります。

①後半「and change the beginning」とは?

①の文「you can’t go back and change the beginning」の後半、「and change the beginning」の部分になります。

「change the beginning」の前に、「you can’t」が省略されていることに注意です。

なので、分かりづらければ、

「(you can’t )change the beginning」と考えましょう。

「and」=「そして」という意味になります。

「and(エンドゥ)」=「そして、及び、なおかつ、また」という意味の接続詞です。

「change~」=「~を変える」という意味になります。

「change(チェンジ)」=「変える、取り換える、交換する、改める、両替する、着替える」という意味の動詞、「変化、変更、取り換え、着替え、つり銭」という意味の名詞です。

「the beginning」=「その始まり」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「beginning」=「begin」+「ing」の動名詞になっています。

「begin(ビギン)」=「始まる、始める、起こる、起こす」という意味の動詞です。

「ing」=現在分詞、動名詞を作る接尾辞で、動詞に「ing」がつくと、現在進行形や、名詞・形容詞的な使い方が出来ます。

「beginning」=「始まること、始まり、開始、起源、起こり」という意味になります。

これはよく使う言葉なので、「beginning」はこういう意味だ、と思って覚えておきましょう。

「the beginning」=「その始まり」という意味になります。

「change the beginning」=「始まりを変える」という意味になります。

しかし、「you can’t 」が省略されているので、

「(you can’t)change the beginning」=「始まりを変えることは出来ない」という意味になります。

「and」をつけて、

「and change the beginning」=「そして、始まりを変えることは出来ない」という意味になります。

ちなみに、上記に出てきた動名詞ですが、

動名詞とは、動詞に「ing」を付けたことで名詞になったものを言います。

例えば、

「walk(歩く)」→「walking(歩くこと)」、「swim(泳ぐ)」→「swimming(泳ぐこと、水泳)」、「dive(潜る)」→「diving(潜ること、潜水)」というように名詞になります。

よく使うものは、日本語英語でも耳慣れたものになっています、「ウォーキング」「ランニング」「スイミング」「クライミング」も全て動名詞ですね。

①全文「you can’t go back and change the beginning」とは?

「you can’t go back and change the beginning」

=「あなたはさかのぼることは出来ない、そして、始まりを変えることは出来ない」

=「あなたは、さかのぼることも、始まりを変えることも出来ない」という意味になります。

②前半「but you can start where you are」とは?

②の文「 but you can start where you are and change the ending」の前半、「but you can start where you are」の部分になります。

「but」=「しかし」という意味になります。

「but(バット)」=「しかし、けれども」という意味ですが、接続詞、前置詞、副詞、関係代名詞など、様々な用法があります。

「you can start」=「あなたは始めることが出来る」という意味になります。

「start(スタァト)」=「出発する、出場する、始める」という意味の名詞で、「出発、開始」という意味の名詞でもあります。

「you can start」=「あなたは始めることが出来る」という意味になります。

「where you are」=「あなたがいる場所」という意味になります。

「where(ウェア)」=「どこ、どこへ、する場所」という意味で、副詞、接続詞、代名詞、名詞と様々な用法があります。

「are(アー)」=「~は」という意味の動詞であり、「be」の二人称の時に使います。

「you are」=「あなたは」という意味になります。

「where you are」=「あなたがいる場所」という意味になります。

疑問文であれば「where」の後は「are you」となりますが、この「where」は代名詞なので、「where」の後は「you are」と通常の文の並び方になります。

「but you can start where you are」=「しかし、あなたはあなたがいる場所で始めることが出来る」という意味になります。

②後半「and change the ending.」とは?

②の文「 but you can start where you are and change the ending」の後半、「and change the ending」の部分になります。

今度は、「change the ending」の前に、「you can」が省略されています

なので、分かりづらければ、

「(you can)change the ending」と考えましょう。

「the ending」=「そのエンディング」という意味になります。

「end(エンドゥ)」=「終わる、終える、やめる、殺す」という意味の動詞、「終わり、終末、末端、限界、最後、死、結果、目的、残り、役割」という意味の名詞です。

「ending」=「終わること、終了、語尾、エンディング」という意味動名詞になります。

和製英語でも使う「エンディング」とほぼ同じ意味で使われるので、この言葉もそのまま覚えておきましょう。

「the ending」=「そのエンディング」という意味になります。

「change the ending」=「エンディングを変える」という意味になります。

しかし、「you can」が省略されているので、

and(you can)change the ending」=「そして、あなたはエンディングを変えることが出来る」という意味になります。

②全文「but you can start where you are and change the ending」とは?

「but you can start where you are and change the ending」

=「しかし、あなたはあなたがいる場所で始めることが出来る、そして、あなたはエンディングを変えることが出来る」

=「しかし、あなたはあなたがいる場所で始め、エンディングを変えることも出来る」という意味になります。

「begin」と「start」の違いとは?

「begin」と「start」とはどう違うのか、というと

「begin」は「start」に比べて、フォーマルであり、瞬間的で、主体的でパーソナルなイメージがあります。

「start」は、どちらかというと客観的なイメージで、機械などにも使ったりします。

「begin」は「始まった」という点のようなイメージに比べて、

「start」は「始まってそのまま続く」という線のようなイメージです。

ニュアンスが少し違うので、使いながら覚えていきましょう。

ちなみに、

「starting」にも「開始」という意味がありますが、「starting」=「起動、始動、出発、開始」という意味の名詞、「出発の、始動の、先発の」という意味の形容詞で、

「beginning」=「始まること、始まり、開始、起源、起こり」という点的なニュアンスとは違うので、注意が必要です。

「beginning」の方が、

「the beginning of the year」=「年の始まり」や、

「the beginning of the film」=「映画の始まり」や、

「the beginning and the end」=「始まりであり、終わりである」(新約聖書・ヨハネの黙示録の一説)など、

名詞として何かと使うことが多いと思います。

①と②をつなげて訳すると・・・

「You can’t go back and change the beginning, but you can start where you are and change the ending.」

=「あなたはさかのぼることも、始まりを変えることも出来ない、しかし、あなたはあなたがいる場所で始め、エンディングを変えることも出来る。」となります。

少し長いですが、決して難しい単語なども出てこないので、比較的分かりやすい文章だと思います。

ぜひ、声に出して読んでみて下さい。

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