「He’s the best baseball player I’ve ever seen in my life.」-CC Sabathia(CC サバシア)

こぼれ話し
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意味=「彼は、私が今まで人生で見た中で最高の野球選手だ。」

CC・サバシアの名言

「He’s the best baseball player I’ve ever seen in my life.」-CC Sabathia

「ヒーズダベストゥ ベイスボールプレイヤー アイヴエヴァースィーン インマイライフ。」

元メジャーリーガーで、ヤンキースを2009年のワールドシリーズに導いた投手、CC・サバシア氏の言葉です。

サバシア氏はインディアンス、ブルワーズ、ヤンキースでプレイし、2007年にサイヤング賞を受賞、オールスターに6回選出、通算3000奪三振(左投手としては史上三人目)、250勝をあげ、メジャーリーグで大活躍し、2019年に引退しました。

そんなサバシア氏の、大谷翔平選手に関する言葉です。

2020年4月28日に、CC・サバシア氏が、 Uninterrupted社の R2C2というポッドキャスト(ウェブ上の音声や映像の記録・記事)上で、大谷翔平選手について語った言葉です。

2021年の今シーズンは、大谷選手のキャリアハイとなる大活躍ですが、

サバシア氏がこの時点で見ていた大谷選手は、2018年は投手で4勝2敗・防御率3.31、野手として打率0.285・本塁打22本、2019年は野手として打率0.286・本塁打16本と、この時から二刀流で大活躍しています。

「私はこれを言い続けるが、いつも人に笑われる。」と言って上記の言葉を言います。

「冗談だろ、彼は900フィート(274m)の球を打ち、99マイル(159km)の球をマウンドで投げる。他に誰が出来る?誰も大リーグのレベルでそれは出来ない。」とも語っています。

大谷選手がホームランで飛ばした最長記録は470フィート-143.2m(2021年7月13日現在)なので、900フィートはもう無茶苦茶ですが、そのくらいのインパクトがサバシア氏には残っているのかもしれません。

大谷選手は2021年はさらなる活躍を続けていて、かつてはサバシア氏を笑っていた人ももう笑えなくなってくることでしょう。

シンプルですが、まさに大谷選手にぴったしの褒め言葉かもしれません。

ヤンキースのデレク・ジーターやアレックス・ロドリゲス、投手のマリアノ・リベラなど、そうそうたるメンツをチームメイトとして間近で見てきたCC・サバシア氏が言っているのですから、すごいことですね。

文の構造

「He is the best A I have ever seen in B.」=「彼は、私が今までBで見た中で最高のAだ。」

「A」=「baseball player」

「B」=「my life」が入ります。

最上級の典型的な文

本文は、最上級を使う時のお手本のような文章になっています。

最上級とは?

「一番~」と言いたい時に、形容詞・副詞自体の形を変化させる、もしくは「most」をプラスするルールが英語にはあり、その変化した言葉のことを最上級と呼びます。

最上級に使う形容詞・副詞には、①語尾に「est」が付くものと、②語尾に何もつかずに最初に「most」を置くもの、③「bad」や「good」の様に不規則に変化するものがあります。

今回は、「good」が変化した「best」が使われています。

①「est」がつくもの

「est(イスト)」=最上級の形容詞にくっつける語尾で、接尾辞と呼ばれるものです。

例えばですが、「富士山は日本で一番高い山です。」と言いたい場合、最上級を使って、

「Mt’Fuji is the highest mountain in Japan.」と言うとシンプルで伝わりやすいです。

②「most」をつけるもの

例えば、「富士山は日本で一番美しい山です。」と言いたい場合、「beautiful」=「美しい」を使うのですが、

「Mt’Fuji is the most beautiful mountain in Japan.」となります。

基本的に、短い単語には「est」、長い単語(音節が3つ以上)には「most」をつけると覚えておきましょう。

③形容詞自体が不規則に変化するもの

今回の「best」はこれですね。

不規則に変化する単語は、その都度覚えていくしかありません。

「good」は「goodest」とはならずに、「good」→「best」と変化します。

その「best」を使うと、

「This is the best movie I have ever seen.」=「これは私が今まで見た中で最高の映画です。」などと言えます。

「bad」も不規則に変化する単語で、「bad」→「worst」と変化しますので、注意です。

「He’s the best baseball player」とは?

「He is~」=「彼は~」という意味になります。

「He’s」=「He is」の省略になります。

「he(ヒー)」=「彼は、彼が」という意味の代名詞です。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「the best baseball player」=「その最高の野球選手」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞(定まったものにつく)で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「best(ベストゥ)」=「最も良い、最善な、最高な」という意味の形容詞で、「最良、最善、最高、全力」という意味の名詞でもあり、「good」の最上級でもあります。

「ベストセラー」など日本語でもよく聞く「ベスト」ですね。

「the best~」=「その最高な」という意味になります。

「baseball(ベイスボール)」=「野球、野球のボール」という意味の名詞です。

「play(プレイ)」=「遊ぶ、競技をする、演奏する、芝居をする」という意味の動詞であり「遊び、演劇、競技、娯楽、行動」という意味の名詞でもあります。

「player(プレイヤー)」=「プレーヤー、選手、俳優、演奏者、演奏機器、遊び人、有力な関係者」という意味の名詞です。

「baseball player」=「野球選手」という意味の名詞になります。

「the best baseball player」=「彼はその最高の野球選手だ」という意味になります。

「he is the best baseball player」=「彼はその最高の野球選手だ」という意味になります。

「player」は「play」に「er」が付いた形ですが、動詞+「er」の名詞について説明したいと思います。

「er」をつけると名詞を作れる

「er」=「~する人・物、関係する人・物・行為」という意味の接尾辞で、動詞に「er」をつけると、名詞を作ることが出来ます。

元の動詞の意味を知っていれば、意味を推測することが出来ます。

比較級の「er」ではないことと、「er」をつけると文字が増えるものもあるので注意です。

「win」のように、「短母音+子音」で出来ているものは、直前の文字をもう一つ繰り返すルールがあります

「er」は非常に便利な言葉で、例えば、

「run(走る)」→「runner(走る人・物)」(nが二つ)

「swim(泳ぐ)」→「swimmer(泳ぐ人・物)」(mが二つ)

「walk(歩く)」→「walker(歩く人・物)」(erをつけただけ)などと名詞を作れます。

文字が増える変化は、その都度覚えていけばいいですし、覚えなくても、しゃべっている中では特に分からないので、大丈夫です。

もうすでに耳慣れた言葉も多く、

「user」=「ユーザー、利用者」=「use(使う)」+「er」(eは一つなくなる)

「hanger」=「ハンガー、つるすもの」=「hang(つるす)」+「er」

「shaker」=「シャイカー」=「shake(振る)」+「er」(eは一つなくなる)

など、探すと結構あります。

本文の「player」も同様ですね。

player」=「プレイヤー、選手」=「play(競技をする)」+「er」となります。

ちなみに、「ムードメイカー」は「make」+「er」を使っていますが、和製英語なので注意です。

余談ですが、

「twitter(ツイッター)」=「さえずり、さえずるようにしゃべる」という意味ですが、「tweet(さえずる)」に「er」がついたものではありません。

「tweet」に「er」がついたものは、「tweeter」=「小型スピーカー」という意味になります。

「tweet」から派生した言葉には違いないですが、単純に「er」が付いたものではないようです。

「~I’ve ever seen in my life」とは?

「I’ve」=「I have」の省略になります。

「~I have ever seen」=「私が今まで見たことがある中で~」という意味になります。

「I(アイ)」=「私(は、が)」という意味の代名詞であり、「私、自我、我」という意味の名詞でもあります。

「have(ヘブ)」=「持つ、持っている、ある(時間が)、取る、所有する、渡す、もらう、飲む・食べる、飼う、得る、産む、経験する、過ごす、招く、もてなす、許す、我慢する、させる・される、知っている、分かる、主張する、だます」という意味の動詞、「有産者、詐欺」という意味の名詞です。

今回は、「have」+「動詞の過去分詞形」として「have」が使われています。

「I have~」=「私は~したことがある」という意味になります。

「ever(エヴァー)」=「かつて、今まで、いつか、常に、いったい、決して~ない(否定文)」という意味の副詞です。

「seen」は、「see」の過去分詞形になります。

「see(原形)」→「saw(過去形)」→「seen(過去分詞形)」と変化します。

「see(スィー)」=「見る、見える、分かる、気付く、知る、考える、思う、調べる、経験する、予測する、気を付ける、取り計らう、会う、見送る」という意味の動詞です。

「I have seen」=「私は見たことがある」という意味になります。

しかし、さらに今回はこの文が丸ごと形容詞になっているので、

「私は見たことがある」→「私が見たことがある中で~」=という意味になります。

「~I have ever seen」=「私が今まで見たことがある中で~」という意味になります。

「in my life」=「私の人生の中で」という意味になります。

「in(イン)」=「~の中に・で・の」という意味(場所・位置・方向、時間、状態、着用、範囲、材料・方法、目的、関係性、従事)という用法で使われる前置詞で、「中へ」という意味の副詞、「内部の」という意味の形容詞、「s」がついて「与党、現職者」という意味の名詞でもあります。

「in」はかなり色んな用法がありますが、とにかく「~の中」というイメージを持っておけば十分です。

「my(マイ)」=「私の(所有を表す)」という意味の「I」の所有格です。

「Life(ライフ)」=「人生、生活、生き方、命、生き物」という意味の名詞です。

日本語でもたまに耳にするものですね。

テレビゲームなどで「もうすぐライフがなくなる」など聞いたことがあるかもしれません。

ゲームでいうライフは命ですが、人生や生き方という意味もあります。

英語では人生という意味の方が多く使われている印象です。

「in my life」=「私の人生の中で」という意味になります。

「~I have ever seen in my life」=「私が今まで人生の中で見たことがある中で」という意味になります。

この文章単体だと、目的語が抜けているので、何を見たことがあるのか?というのが分かりませんが、

この文全体が、「the best baseball player」を修飾している特殊な形になります。

この文全体が大きな一つの形容詞と考えると分かりやすいと思います。

この最上級の表現はよく使うので、この特殊な形も丸ごと覚えておくと便利です。

「have」+「動詞の過去分詞形」とは?

「have」+「動詞の過去分詞形」=「~したことがある、ずっと~している、~してきている」という意味になります。

過去から現在まで、何らかの行動や状態が続いていることを言いたい時に使う用法です。

「I have seen Michael Jackson 10 years ago.」=「私は10年前、マイケル・ジャクソンを見たことがある。」

「I have lived in Tokyo for 5 years.」=「私は5年前から東京に住んでいる。」

「I have lost my wallet.」=「私は財布を無くしてしまっている。(今もない)」

などと使えます。

「I lost my wallet.」=「私は財布を無くした。」だけでも、その時の状況やその人の言い方の感情などでもちろん意図は伝わりますが、細かく考えると、「一度無くしたが今は見つかった」のか、「今もない」のかが分かりません。

「have」が入っていることで、「今もない」というニュアンスがはっきりと伝わります。

ただの過去形よりも、より深みのある言い方が出来ます。

全てつなげて訳すると・・・

「he is the best baseball playerI have ever seen in my life

=「彼はその最高の野球選手だ、私が今まで人生の中で見たことがある中で~

=「彼は、私が今まで人生の中で見たことがある中で最高の野球選手だ」という意味になります。

ぜひ、何かを褒めたい時などに、どんどん中の文を変えて言っていきましょう。

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