「To kill two birds with one stone.」-English Proverb(イギリスのことわざ)

探究心
スポンサーリンク

意味=「一つの石で二匹の鳥を得ること。」

イギリスのことわざ

「To kill two birds with one stone.」-English Proverb

「トゥーキル トゥーバーズ ウィドゥ ワンストウン。」

ヨーロッパに位置する経済大国で、人口は6600万人ほど、国土面積は日本の三分の二ほどの島国で、世界の様々な文化の発祥の国です。

世界で初めて議院内閣制を導入し、民主主義を世界に広めた国であり、古くからの王室や街並みも残っている、伝統ある国です。

政治家のチャーチル、作家のシェイクスピア、科学者のダーウィンやホーキンス、など、イギリス出身の著名人は枚挙にいとまがなく、、映画の007やハリーポッター作品、ビートルズやオアシスなどのエンターテインメントにおいても、世界に影響を強く与え続けています。

サッカーやラグビー、ゴルフやクリケットの発祥の地でもあり、スポーツが盛んな国でもあります。

そんなイギリスの、日本でもお馴染みのことわざです。

元は、「ダイダロスとイカロス」というギリシャ神話の中で、ダイダロスが鳥の羽を手に入れるために、一つの石で二羽の鳥を仕留めた話が元になっているようです。

イギリスの哲学者トーマス・ホッブズが、1656年に書いた著作の中に、この言葉が使われていることが分かっています。

一石二鳥は日本語でも使い勝手の良いことわざですね。

ヨーロッパやアメリカなどを中心に、世界でも知られている言葉になっています。

ご存知の通り、言葉の意味は「一石二鳥」のことで、一つの行動で二つの利益を同時に得ることを言っています。

英語になると文章になっていて、生々しさもあり、なんか不思議な感じがしますね。

文の構造

「To A with B.」=「BでAをすること。」

「A」=「kill two birds」

「B」=「one stone」

「To kill two birds」とは?

「to kill」=「殺すこと」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は、「~すること」という不定詞として使われています。

「kill(キル)」=「殺す、死なせる、枯れる、枯らす、死ぬような痛みを与える、疲れさせる、時間を潰す、(音や臭い・光を)消す、(物事を)終わらせる、薄める、弱める、否決する、なしにする、悩殺する、大笑いさせる、圧倒する、食べ・飲み干す、(家畜などの)肉を得る」という意味の動詞、「殺すこと、獲物、落ちた飛行機、沈んだ船」という意味の名詞です。

「殺す」と聞くとちょっと物騒な言葉ですが、「時間を潰す」という意味で、「kill time」と使ったりもします。

「I have to kill time until 2 o’clock.」=「私は二時まで時間を潰さなければいけない。」などと言ったりします。

「to kill」=「殺すこと」という意味になります。

「two birds」=「二匹の鳥たち」という意味になります。

「two(トゥー)」=「2の、2つの」という意味の形容詞、「2、2つ、2人」という意味の名詞です。

数字の「2」ですね。

「bird(バード)」=「鳥、バドミントンの羽、クレー射撃の的、飛行体、やつ、娘、やじ、刑期」という意味の名詞、「野鳥を観察する、鳥を獲る」という意味の動詞です。

「birds」=「鳥たち」と複数形になっています。

「two birds」=「二匹の鳥たち」という意味になります。

「to kill two birds」=「二匹の鳥たちを殺すこと」という意味になります。

ここで、不定詞について説明したいと思います。

不定詞とは?

動詞の原形に「to」が付くことで、名詞・形容詞・副詞的な用法が出来て、「~すること」、「~するため(に、の)」という意味になるルールのことです。

例えば、「to swim」=「泳ぐこと、泳ぐため(に、の)」という意味になります。

「~すること」という意味は、動名詞と同じですね。

「to swim」=「swimming」=「泳ぐこと」という同じ意味になります。

しかし、「~すること」と「~するための」と、どちらかの意味なのかというのは、文脈を見て判断していくことになります。

大きく意味が違うので、パッと見でどちらか分かるようになっていきます。

今回は「~すること」という意味で使われています。

「with one stone」とは?

「with~」=「~で」という意味になります。

「with(ウィドゥ)」=「~と(共に)、~に加えて、~で、~を使って、~に関して、~にとって、~のままで、~のために、~にも関わらず」という意味の前置詞です。

日本語英語でも使う「ウィズ」と基本的に同じ意味ですが、用法がたくさんあるので、その都度まるごと覚えていきましょう。

今回は、

「with~」=「~で(を使って)」という意味になります。

「one stone」=「一つの石」という意味になります。

「one(ワン)」=「一つの、一個の、ある」という意味の形容詞、「誰でも、それ、一つ」という意味の代名詞、「一、一個、一人」という意味の名詞です。

数字の「1」です。

「stone(ストウン)」=「石、石材、墓石、砥石、あられ、ひょう、宝石、結石、種、核」という意味の名詞、「石の、冷酷な」という意味の形容詞、「完全に、すっかり」という意味の副詞、「石を敷く、~に石を投げる、~の核・種を取る」という意味の動詞でもあります。

和製英語の「ストーン」です。

「with one stone」=「一つの石で」という意味になります。

全てつなげて訳すると・・・

「To kill two birds with one stone.」=「一つの石で二匹の鳥たちを殺すこと。」という意味になります。

この文章には「to」が付いていますが、もちろん、実際に使う時は「to」をつけなくても大丈夫です。

「kill」の前に何もつけなければ、

「Kill two birds with one stone.」=「一つの石で二匹の鳥を殺せ(一石二鳥の事をしろ)。」と命令形になりますし、

「She Killed two birds with one stone.」=「彼女は一つの石で二匹の鳥を殺した(一石二鳥の事をした)。」などと使えます。

ぜひ、この身近なことわざを、英語で実際に口に出して言ってみて下さい。

新鮮に感じると思います。

コメント