意味=「家のような場所は他にないわ。」
ドロシー(ジュディ・ガーランド)の名台詞
「There’s no place like home.」-Drothy(Judy Garland)
「デアーズ ノウプレイス ライクホーム。」
アメリカのミュージカル映画、オズの魔法使いの主人公ドロシー(ジュディ・ガーランド)の名言です。
巨大なハリケーンに巻き込まれたドロシーは目を覚ますと魔法の国にいて、自分の世界に戻るためにオズの魔法使いに会いに、心臓が欲しいブリキのロボットと、脳が欲しいカカシと、弱気なライオンと共に旅をします。
悪い魔女とも闘い、命からがら長い旅を終えて家に帰れることになったドロシーは、家に帰る時のおまじないとして、上記の台詞を三回言うことになります。
目を覚ましたドロシーは自分の家のベッドで寝ていて、家族や仲の良い近所の人達がドロシーを心配そうに見守っていたのでした。
目覚めたドロシーを見て喜ぶ親しい人達を見て、ドロシーも安心し、もう一度上記の台詞を言います。
確かに、家より良い場所はこの世にないのかもしれません。
外の世界で闘っているからこそ、家がより安心する場に感じられるということもあると思います。
この言い回しは家以外にも色々使えるので、覚えておくと便利です。
「There’s no place like Japan.」=「日本のような場所は他にない。」
「There’s no one like you.」=「あなたのような人は誰もいない。」
など、プラスの意味で何かを良いと強く言いたい時に、使えるフレーズです。
文の構造
「There’s A like B」=「BのようなAがある。」となります。
「A」=「no place」
「B」=「home」が入ります。
全体では、「~はない。」と否定の意味になります。
「There’s no place」とは?
「there’s」=「there is」の省略形になります。
「there’s~」=「~がある」という意味になります。
「there(デア)」=「そこ(に、へ、で)、あそこ(に、へ、で)」という意味の副詞、「あそこ」という意味の名詞、「そら、ほら、あれ」という意味の間投詞でもあります。
「is」「are」と合わさって、「there is~」=「~がある」という意味の文章を作ります。
「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。
「there’s~」=「~がある」という意味になります。
「no place」=「ない場所」という意味になります。
「no(ノウ)」=「ない、何もない、決して~ない、少しの~もない、~のない」という意味の形容詞、「いいえ、~でない、少しも~でない、まさか」という副詞であり、「いいえ(という言葉・返事)、否定、拒絶」という名詞でありです。
「place(プレイス)」=「場所、位置、家」という意味の名詞、「置く、配置する、位置づける」という意味の動詞です。
和製英語でも聞くことがある言葉ですね。
「There’s no place」=「ない場所がある」=「場所はない」という意味になります。
単に、「場所はない」と言っているだけではなく、「他に、この世にない」というニュアンスがあります。
「There’s no~」の「no」の使い方は、「I have no money.」の「no」と似たような使い方です。
「I have no money」=「私はないお金を持っている。」=「私はお金がない。」となります。
英語だと、こういう表現がちょくちょく出てくるので、注意です。
日本語だと、「1円も持っていない。」と言うことはあっても、「0円持っている。」と言うことはないので、一瞬戸惑ってしまいがちですが、慣れていきましょう。
「place like home」とは?
「like home」=「家のような」という意味になります。
「like(ライク)」=「~のような、~のように」という意味の前置詞・接続詞、「好む、好く、したい」という意味の動詞、「好み、似たもの」という意味の名詞でもあります。
動詞、名詞以外では、副詞、前置詞、形容詞、接続詞とたくさん用法があり、少し混乱してしまうので、その都度覚えていきましょう。
今回は、「~のような」という意味で使われています。
「home(ホーム)」=「家、家庭、住所、故郷、中心地、本場、生息地、原産地、宿泊所」という意味の名詞、「家に帰る、巣に帰る、家を構える」という意味の動詞、「わが家へ、帰宅して、故郷へ」という意味の副詞、「家庭の、自家製の、国内の、故郷の」という意味の形容詞、です。
和製英語でもお馴染みの「ホーム」ですね。
「place like home」=「家のような場所」という意味になります。
訳すると・・・
「There’s no place like home.」=「家のような場所は(他に、この世に)ない。」という意味になります。
旅行から帰って来た時、仕事で疲れて帰って来た時など、家でほっとした時に声に出して言ってみましょう。
There’s no useful phrase like this!
コメント