「It is never too late to be what you might have been.」-Adelaide Anne Procter(アデレード・アン・プロクター)

人生観
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意味=「あなたがそうだったかもしれない何かになることは、決して遅すぎはしない。」

アデレード・アン・プロクターの名言

「It is never too late to be what you might have been.」-Adelaide Anne Procter

「イティズ ネヴァートゥーレイトゥ トゥビーワッチュウマイトゥ ハヴビーン。」

アン・プロクターは、1800年代に活躍したイギリスの詩人・慈善活動家で、当時のビクトリア女王に最も気に入られた詩人であり、国内のみならず、国外でも人気を博しました。

詩人を父に持つアンは、幼いころからチャールズ・ディケンズを始めとする著名な文筆家たちと交流を持ち、若い頃から詩に興味を持ち、10代で詩集を発表します。

子供の頃からアンは頭の回転が速く、難しい数学を理解したり、何か国語も覚えてしまったり、絵画やピアノも習得してしまうなど覚えが早く、習得すると興味を失いまた他の分野へ、と天才的な子供だったようです。

やがてディケンズの刊行物にも掲載されるようになり、多くの人に読まれ人気を博します。

38歳という若さで結核で亡くなるまで、ホームレスや貧困の問題、女性の地位向上に努めるなど、慈善事業家としても活動し続けました。

代表作は、「伝説と叙事詩」、「幽霊屋敷」などです。

そんなアデレード・アン・プロクターの、生き方に関する名言です。

この言葉は、ジョージ・エリオットが言った言葉だとされていますが、「quoteinvestigator.com」によるとその痕跡はなく、時系列的にアデレード・アン・プロクターに帰属する可能性が高いとのことです。

なので、ここでは、アデレード・アン・プロクターの言葉として紹介しています。

1859年にチャールズ・ディキンズによって刊行されたロンドンの定期刊行物のクリスマス版「All the Year Round」に載っている、アンの「The Ghost in the Picture Room」というタイトルの詩の一節が元になっています。

元になったアンの詩は、貧しい人々や、日々悲惨な生活を送っている人々が、かつては身近に感じた理想的な高貴な生活を、いつか送ることが出来る、という希望を提示し、むしろそれが本当の人生である、というポジティブな言葉で終わっています。

そういった文脈と、詩の中に登場する以下の言葉、

「No star is ever lost we once have seen, We always may be what we might have been.」

が合わさって、「It is never too late to be what you might have been.」という言葉が生まれたようです。

人は年を重ねていくと、もう挑戦してもダメだ、と諦めることが多くなっていきます。

しかし、この言葉は、遅すぎることはない、と言ってくれています。

実際やってみたら遅すぎなかった、ことの方が多いのではないかと思います。

若い頃にもっと勉強しておけば良かった、とは私も思いますが、今からでも勉強すれば良いということでしょう。

生きる上で希望を持たせてくれる、格好良い言葉ですね。

文の構造

「It is never A to B.」=「Bすることは決してAでない。」

「A」=「too late」

「B」=「be what you might have been」が入ります。

この文のポイント

・「might have been」の意味

・「It is A to B」という構造であること

・「It=「to be what you might have been」であること

「It is never too late」とは?

「It is never~」=「それは決して~ない」という意味になります。

「It’s」=「It is」の省略になります。

「it(イットゥ)」=「それ、それは、それに、それを、それが」という意味の代名詞です。

「is(イズ)」=「~は」という意味の動詞、be動詞です。

「It is~」=「それは~」という意味になります。

「never(ネヴァー)」=「決して(かつて、少しも、ずっと、今まで、一度も)~ない」という意味の時間的な含みを持った副詞です。

そのあとにくる動詞を打ち消す用法でよく使われます。

「It is never ~」=「それは決して~ない」という意味になります。

「too late」=「遅すぎる」という意味になります。

「too(トゥー)」=「~もまた、同じに、その上、あまりに、~すぎる、非常に、実際」という意味の副詞です。

「late(レイト)」=「遅い、遅れた、最近の、この前の、後期の」という意味の形容詞、「遅く、夜更けて、最近」という意味の副詞です。

「too late」=「遅すぎる」という意味になります。

「It is never too late」=「それは決して遅すぎない」という意味になります。

ここで、「It is A to B」という文の構造について説明したいと思います。

It is A to B」とは?

本文の構造は、「It is A to B」という構造の文になります。

It is A to B=BすることはAだ」という意味になります。

なので、「It」=「to be what you might have beenになります。

例えば、

「It is important to eat breakfast.」=「朝食を食べることは重要だ。」という文は、

「It」 =「to eat breakfast」になるので、

「To eat breakfast is important.」と言い変えることも出来ます。

「to be what you might have been.」とは?

「to be~」=「~になること」という意味になります。

「to(トゥー)」=「~に、~へ、~のために、~まで、~に加えて、~に合わせて、~に対して、~の、~によって、」という意味の前置詞で、「平常の状態に(戻って)、閉まって、前方に、活動を始めて」という意味の副詞でもあります。

今回は、「~すること」という意味の不定詞として使われています。

「be(ビー)」=「なる、である、いる、存在する」という意味の動詞、助動詞で、たくさんの意味があります。

「to be~」=「~になること」という意味になります。

次に、直後の「what」は置いておいて、それ以降の文から説明します。

「you have been~」=「あなたは~だった」という意味になります。

「I(アイ)」=「私(は、が)」という意味の代名詞であり、「私、自我、我」という意味の名詞でもあります。

「I’ve」=「I have」の省略形になります。

「have(ヘブ)」=「持つ、取る、食べる、渡す、もらう、所有する、過ごす、招く、もてなす」という意味の動詞です。

今回は、「have」+「動詞の過去分詞形」として使われています。

「been(ビーン)」=「be」の過去分詞形になります。

「be(ビー)」=「なる、である、いる、存在する」という意味の動詞、助動詞です。

今回は、「である」という意味で使われています。

「you have been~」=「私は~だった(以前から今まで)」という意味になります。

「you might have been~」=「あなたは~だったかもしれない」という意味になります。

「might(マイト)」=「may」の過去形で、可能性が低い・仮説的なことや事実に反することに使われ、「may」より一般的にはあまり使われない許可、「may」より丁寧な命令・提案で、「力、権力」という意味の名詞でもあります。

そして、

「may(メイ)」=「~かもしれない、~しなさい、~してもいい(許可・軽い命令)、~するために・するように、~かしら(不確実な疑問)、例え~であろうとも、願わくば~なることを(願望・祈願)、~しなければならない(書類上などで)」という意味の助動詞、「五月、さんざし、メイフラワー」という意味の名詞です。

ややこしいのですが、「might」は「may」の過去形ですが、「might」も「may」と同様、現在形でも使われる言葉なので注意です。

実現可能性が高い時や、仮説でない、事実に基づいてる時は「may」を使っていきましょう。

ただ、許可について使う時は、一般的にほぼ「may」しか使われない、と思っていて大丈夫です。

「may」と「might」は、どちらも「~かもしれない、~してもいい」という意味で、「may」は許可の時と可能性が高い時、「might」は「may」の過去の時と可能性が低い時と覚えておきましょう。

上記の文に「might」が入り込み、

「you might have been~」=「あなたは~だったかもしれない(以前から今まで)」という意味になります。

例えば、

「you might have been a teacher」=「あなたは先生だったかもしれない」などと使うことが出来ます。

また、「might have + 過去分詞」と「may have + 過去分詞」は、入れ替えて使える時もありますが、使えない時もあるので、過去の可能性について言いたい時は、「might have」の方を使う方が無難です。

過去~現在までに起きる可能性があった、結果は知らない時は、「might have, may have」

過去~現在まで起きる可能性はあった、が、起きなかった、その結果を知っている時は、「 might have, could have」(may haveは使えない)

「what you might have been」=「あなたがそうだったかもしれない何か」という意味になります。

「what(ワット)」=「何、何か、どんなもの、いくら、どれほど」という言う意味の代名詞、形容詞、副詞、間投詞です。

通常だと、

「you might have been what」=「あなたは何かだったかもしれない」という文の並び方になりますが、

「あなたがそうだったかもしれない何か」と言いたいので、「what」が先に来て、

「what you might have been」=「あなたがそうだったかもしれない何か」となります。

例えば、

「you might have been a teacher」=「あなたは先生だったかもしれない」という文を、

「a teacher you might have been」=「あなたがなっていたかもしれない先生」と並び替えるのと同じです。

「to be」をくっつけて、

「to be what you might have been」=「あなたがそうだったかもしれない何かになること」という意味になります。

「have」+「動詞の過去分詞形」とは?

「have」+「動詞の過去分詞形」とは?

「have」+「動詞の過去分詞形」=「~したことがある、ずっと~している、~してきている」という意味になります。

過去から現在まで、何らかの行動や状態が続いていることを言いたい時に使う用法です。

「I have seen Michael Jackson 10 years ago.」=「私は10年前、マイケル・ジャクソンを見たことがある。」

「I have lived in Tokyo for 5 years.」=「私は5年前から東京に住んでいる。」

「I have lost my wallet.」=「私は財布を無くしてしまっている。(今もない)」

などと使えます。

「I lost my wallet.」=「私は財布を無くした。」だけでも、その時の状況やその人の言い方の感情などでもちろん意図は伝わりますが、細かく考えると、「一度無くしたが今は見つかった」のか、「今もない」のかが分かりません。

「have」が入っていることで、「今もない」というニュアンスがはっきりと伝わります。

ただの過去形よりも、より深みのある言い方が出来ます。

「I have been~」の使い方

「I have been~」はちょっとややこしくて、使い方が4つあります。

「I have been~」の後には、①「to」、②「動詞の過去分詞形(受け身)」、③「~ing」、④「名詞、形容詞」のどれかが来て、それぞれ意味が変わってきます。

①「I have been to London.」=「ロンドンに行ったことがある。」

②「I have been taught piano by him for three years.」=「私は今まで3年間彼にピアノを教えられている。」

③「I have been studying English since 2010.」=「私は2010年からずっと英語を勉強し続けている。」

④「I have been a teacher since 2000.」=「私は2000年から教師だった、教師をしている。」となります。

今回は④つ目の使い方で、「I have been」+「名詞(代名詞)」の形になっています。

例えば、

「I am a teacher.」=「私は教師だ。」が通常ですが、

「I was a teacher.」=「私は教師だった(かつて教師だが今は違う)。」が過去形となり、

「I have been a teacher.」=「私は教師だった(以前から今まで、今も)。」が現在完了形と呼ばれる本文の表現になります。

いずれも大元の「be(am,is,are)」が表現したい時間によって変化しているだけで、「have been」もその延長にあると考えると、分かりやすいと思います。

訳すると・・・

「It is never too late to be what you might have been.」

=「それは決して遅すぎない、あなたがそうだったかもしれない何かになること。」

=「あなたがそうだったかもしれない何かになることは、決して遅すぎない。」という意味になります。

ぜひ、声に出して言ってみて下さい。

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