意味=「時々、人生はあなたの頭の中をレンガで殴ってくる。信念を失ってはいけない。」
スティーブ・ジョブズの名言
「Sometimes life hits you in the head with a brick. Don’t lose faith.」-Steve Jobs
「サムタイムズ ライフヒッツユウ インダヘッドゥ ウィドゥアブリック。ドントゥ ルウズフェイス。」
言わずと知れた巨大IT企業アップルの創業者であり実業家、パソコンのマッキントッシュの開発、iPodやiPhone、iPadを世に送り出し、世界にIT革命をもたらした寵児である、スティーブ・ジョブズの名言です。
養子としてアメリカで育ったジョブズは、幼いころから電気のシステムに興味を持ち、大学に進学するも、授業に興味が持てずに退学しますが、友人の寮の部屋に住みながら、コーラの空き瓶拾いなどで日銭を稼ぎつつ、聴講生として自分の好きな講義を受けながら大学に居座ります。
その時に学んだカリグラフィー(西洋書道)が、後にマッキントッシュを作った時に、美しいフォントの利用として役立ったそうです。
その後、ゲーム会社で働いたり、インドを放浪したりしますが、友人とアップルを立ち上げ、一時はそのワンマンな振る舞いから会社を追放されるものの、NEXT社やピクサー社を立ち上げた後にまたアップルに返り咲き、数々のヒット商品を世に出していきます。
発表会でしゃべっているジョブズは、一見穏やかな人物に見えますが、自分に反対する役員を辞めさせるために裏工作したり、iPod開発の際には、部下が持ってきた試作品を花瓶の水の中に入れ、「気泡が出るという事はまだ隙間がある。もっと小さく出来るはずだ。」と突っ返すなど、自分がこれと思ったことには妥協を許さない、破天荒な人物でした。
膵臓ガンを患い、西洋医学を信じないジョブズは手術を拒否して民間療法に頼りますが、進行は止まらず、なくなく手術を受けるも、その後転移があり、56歳という若さでこの世を去っています。
日本食を好み、ソニーの制服に影響を受け、イッセイミヤケに黒のハイネックシャツをオーダーしたり、禅に傾倒したりと、日本文化にも何かと造詣が深かったようです。
そんなスティーブ・ジョブズの、人生に関する名言です。
アメリカの名門スタンフォード大学の卒業式に呼ばれたジョブズが、卒業生に向けたスピーチの中で言った言葉の一つです。
この言葉は、ジョブズがアップルから解雇された時の心境を例えています。
しかし、それが自分の人生で最高の事であり、最も創造的な期間であった、と言っています。
事実、ジョブズはアップルから解雇された後の5年間で、NEXT社や、トイストーリーで知られるピクサー社を立ち上げ、伴侶であるローレン・パウエル氏と結婚し、その後アップルはNEXT社を買収し、ジョブズはアップルに返り咲きます。
自分は患者であり、必要だった酷い味の薬を飲まされたようだ、解雇がなければそれらは達成できなかった、とも語っています。
ジョブズは元々才能はすごかったのでしょうが、窮地に立たされてからの跳ね上がり方がものすごいですね。
まさにこの言葉は、諦めないことの大事さを体現して教えてくれていますね。
文の構造
「Sometimes life A. Don’t B.」=「時々、人生はAする。Bするな」となります。
「A」=「hits you in the head with a brick」
「B」=「lose faith」が入ります。
「Sometimes life hits you in the head with a brick」とは?
「sometimes」=「時々」という意味になります。
「sometime(サムタイム)」=「いつか、そのうち、以前」という意味の副詞、「前の、時々の」という意味の形容詞です。
「sometimes(サムタイムズ)」=「時々」という意味の副詞です。
「s」がつくかどうかで意味が少し変わるので、注意です。
「life hits you」=「人生があなたを殴る」という意味になります。
「Life(ライフ)」=「人生、生活、生き方、命、生き物」という意味の名詞です。
「人生」という意味で使われています。
この「life」は主語になっています。
「hit(ヒットゥ)」=「打つ、当てる、ぶつかる、ぶつける、殴りかかる、命中させる、行きあたる、考え付く、偶然会う、見つける、動かす、求める、経験する、災難などが襲う、まいらせる、うまく合う、似せる、ヒットを打つ、殺す」という意味の動詞、「打撃、衝突、命中、当たり、成功、幸運、殺し、皮肉、ヒット曲、安打、ヒット」という意味の名詞です。
日本語でもよく聞く「ヒット」ですが、「当たる」様なイメージを持っておきましょう。
三人称単数の「s」がつき、「hits(ヒッツ)」になっています。
「you(ユウ)」=「あなたは、あなたが、あなたを、あなたに」という意味の代名詞です。
「life hits you」=「人生があなたを殴る」という意味になります。
「in the head」=「その頭の中で」という意味になります。
「in(イン)」=「~の中に・で・の」という意味の「場所・位置・方向、時間、状態、着用、範囲、材料・方法、目的、関係性、従事」という用法で使われる前置詞で、「中へ」という意味の副詞、「内部の」という意味の形容詞、「s」がついて「与党、現職者」という意味の名詞でもあります。
「in」はかなり色んな用法がありますが、とにかく「~の中」というイメージを持っておけば十分です。
「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞(定まったものにつく)で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。
「head(ヘッドゥ)」=「頭、首長、才能のある人、頭数、見出し、~のファン、川の源」という意味の名詞、「率いる、~の先頭に立つ、向ける、向かう」という意味の動詞です。
「the head」=「その頭」という意味になります。
「in the head」=「その頭の中で」という意味になります。
「with a brick」=「あるレンガで」という意味になります。
「with(ウィドゥ)」=「~と(共に)、~に加えて、~で、~を使って、~に関して、~にとって、~のままで、~のために、~にも関わらず」という意味の前置詞です。
「a」=「一つの、ある」という意味の不定冠詞(定まっていないものにつく)で、名詞の前に付きます。
「brick(ブリック)」=「レンガ、レンガ状の物、積み木、いい人」という意味の名詞、「レンガで囲う・建てる・敷く」という意味の動詞です。
「a brick」=「あるレンガ」という意味になります。
「with a brick」=「あるレンガで」という意味になります。
「Sometimes life hits you in the head with a brick」
=「時々、人生があなたを殴る、その頭の中で、あるレンガで」
=「時々、人生は頭の中であなたをレンガで殴る」という意味になります。
「 Don’t lose faith」とは?
「don’t~」=「~するな」という意味になります。
「don’t」=「do not」の省略形になります。
「do(ドゥー)」=「する、やる」という意味の動詞です。
「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。
「do not~(ドゥーナット)」=「~しない」という意味になり、その後の動詞を否定します。
「do not」の前に主語がないので、命令形になり、
「do not~」=「~するな」という意味になります。
「don’t~」は非常に便利で、これを覚えておくと、あとは後ろの動詞を変えるだけでいくらでも文が作れます。
「Don’t touch me(ドントゥ タッチ ミー)」=「私に触らないで。」
「Don’t run(ドントゥ ラン)」=「走るな。」
「Don’t go(ドントゥ ゴー)」=「行くな。」などと、実に簡単です。
ただし、これはあくまで命令なので、相手に強烈な印象を与えかねません。
「Don’t~」は、使う相手は気が知れた相手や、どうしても伝えなければならない時に使うのがいいと思います。
省略せずに「Do not ~」というと、少し柔らかい表現になるので、使い分けるといいかもしれません。
「don’t~」=「~するな」という意味になります。
「lose faith」=「信念を失う」という意味になります。
「lose(ルウズ)」=「負ける、失う、死なれる、紛失する、浪費する、見失う、迷う」という意味の動詞です。
「faith(フェイス)」=「信頼、信念、信仰、誓約」という意味の名詞です。
「lose faith」=「信念を失う」という意味になります。
「don’t lose faith」=「信念を失うな」という意味になります。
全てつなげて訳すると・・・
「Sometimes life hits you in the head with a brick. Don’t lose faith.」
=「時々、人生は頭の中であなたをレンガで殴る。信念を失うな。」という意味になります。
ぜひ、声に出して読んでみて下さい。
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