意味=「欠点を見つけるな、解決策を見つけろ。」
ヘンリー・フォードの名言
「Don’t find fault, find a remedy.」-Henry Ford
「ドントゥ ファインドゥ フォルトゥ、ファインドゥ ア レメディ。」
世界的な自動車会社、フォード・モーターの創業者、事業家・発明家のヘンリー・フォードの名言です。
フォード・モーターは、古くは映画などでよく見かけるT型フォード、マスタングやファルコンなどのいわゆるアメ車も開発しています。
農家に生まれたフォードは、幼いころから時計をばらしては組み立てるなどの機械いじりが好きで、修理工として働きながら、機械のシステムを学び、技術を磨いていきます。
エジソンの会社に入って自動車を開発し、後に自分で会社を立ち上げるものの解散したり、また会社を作っては辞めたりなどを繰り返しますが、ついには世界最速の自動車の開発に成功します。
完成したT型フォードは、恐らく誰しも一回は見たことがあるであろう、今ではレトロな車ですが、ライン生産を導入したことによる安価で高品質な大量生産に成功し、アメリカで大ヒットします。
160以上の特許を持つ発明家でもあり、世界初の大量生産の成功や、従業員を定着させるために通常賃金の2倍の賃金を支払うなど、革新的な経営方針でも知られます。
そんなヘンリー・フォードの、何か問題が起きた時の行動に関する名言です。
自分の仕事でも他人の仕事でも、ついつい欠点ばかりを探してマイナスな気持ちになってしまうことはあるでしょう。
しかし、そこに心が囚われて止まってはダメで、目的はうまくいくことなので、その先の解決策を考えなくてはいけません。
フォードのように何回も失敗しながらも、新しい物を作り出すことに成功する強い人は、失敗だと分かっても、ではどうすればいいか、とすぐに切り替える思考が身に付いているんでしょう。
失敗しても落ち込むことなどない、解決策さえあればいいんだ、と言わんばかりのポジティブな言葉です。
文の構造
「Don’t A, B」=「Aするな、Bしろ。」
「A」=「find fault」
「B」=「find a remedy」
命令形が二つ並んだ形になります。
「Don’t find fault」とは?
「don’t~」=「~するな」という意味になります。
「don’t」=「do not」の省略で、会話でよく使われる表現です。
「do(ドゥ)」=「する、やる」という意味の動詞です。
「not(ナット)」=「~でない、~しない」という意味の副詞になります。
「do not~」=「~するな」という意味になります。
動詞の前に主語がないので、命令形になります。
非常に強い表現になるので、日常で親しくない人には気軽には使えませんが、強く主張したい時に使えます。
例えば、
「Don’t touch me!」=「私に触らないで!」
「Don’t run.」=「走るな。」
「Don’t do that.」=「それはしないで。」
などと、何かを止めさせる時に使える表現です。
「find」=「見つける」という意味になります。
「find(ファインド)」=「見つけ出す、発見する、知る、分かる、認める」という意味の動詞、「発見、掘り出し物」という意味の名詞です。
「fault」=「欠点」という意味になります。
「fault(フォルト)」=「過失、失敗、責任、欠点」という意味の名詞、「あら捜しをする、誤る」という意味の動詞です。
「don’t find fault」=「見つけるな、欠点を」=「欠点を見つけるな」という意味になります。
「find a remedy」とは?
「a remedy」=「ある救済策」という意味になります。
「a」=「一つの、ある」という意味の不定冠詞で、名詞の前に付きます。
「remedy(レメディ)」=「治療、治療法、治療薬、救済、救済策」という意味の名詞、「治療する、救済する」という意味の動詞です。
「find a remedy」=「ある救済策を見つけろ」という意味になります。
二つをつなげて訳すると・・・
「Don’t find fault, find a remedy.」=「欠点を見つけるな、ある救済策を見つけろ。」という意味になります。
短いですが、深い言葉です。
ぜひ声に出して読んでみて下さい。
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